留学大図鑑 留学大図鑑

かわ

出身・在学高校:
神奈川県立生田高等学校
出身・在学校:
明治大学、明治大学大学院
出身・在学学部学科:
応用化学科、応用化学専攻
在籍企業・組織:
凸版印刷株式会社(2018年4月より)


最終更新日:2018年04月02日 初回執筆日:2018年04月02日

世界最先端の材料分析技術を学ぶ!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • テキサス大学オースティン校
  • アメリカ合衆国
  • テキサス
留学期間:
2ヶ月
総費用:
500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 570,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC585点> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC650点>

留学内容

肌に張り付けて使えるウェアラブルデバイスの実現を目指し、世界最先端のプラスチック材料の分析技術を学びに行きました。近年スポーツ業界の発展や高齢化社会への注目に伴い、生体情報のリアルタイムでの管理を可能とするウェアラブルデバイスへの注目が集められています。この様なデバイスは従来デバイス材料に用いられてきた金属をプラスチックに代替することで実現出来るといわれていますが、この場合プラスチックが大気中の水蒸気を通してしまい、デバイスが破損してしまいます。そのため私は水蒸気をバリアするプラスチックの研究を行っています。この研究には材料分析技術が重要となるため、世界最先端の材料分析技術を有する研究室に留学し、文献調査や研究ミーティングを通して世界有数の分析装置の仕組みや組み立て方について学ぶことが出来ました。

留学の動機

英語を話せない事を痛感させられた経験からです。私が修士一年の時、海外の教授が私の所属する研究室にいらっしゃりセミナーを開いてくださるということがありました。この際に英語能力の不足から内容の理解が出来ず、質問もろくに出来なかったという苦い経験をしました。そこで学生の内になんとかしなければと思い立ったのが留学の動機です。

成果

研究者として、日本にはない測定装置に関する現地でしか聞けない知識を学ぶことが出来たこと、研究の進め方に関する新しい発想を得ることが出来たこと、英語を用いた研究ミーティングの経験を積むことが出来たことの三点が留学の成果です。また、留学全体の活動を通してグローバルという響きに前より抵抗を感じなくなった事がかけがえのない成果です。

ついた力

人の話を聞く力

週二回の教会での活動を通して、人の話を聞く力が付きました。教会では礼拝の前後に計3時間ほどのトークタイムがありました。教会には様々なバックグラウンドを持つ方が多くいらっしゃり、その話を聞くだけでもまあ面白い。最終的に相手のバックグラウンドを引き出したいという考えで会話をし続けた結果、人の話を聞く力が成長したと感じました。

今後の展望

私は就職活動を終えてから留学したため、就職先に留学の成果を反映させることが出来ませんでした。ただ、滞在先で二年間駐在している材料メーカー勤めの日本人の方と知り合い、その方がグローバルな環境で活躍されている姿に尊敬の念を感じました。私もその方を見習い、海外への挑戦を企業に進言し、グローバルな環境に適応した技術者を目指していきたいと考えるようになりました。

留学スケジュール

2017年
10月~
2017年
12月

アメリカ合衆国(テキサス)

基本的に平日朝の9時半から18時まで研究室に滞在し、文献調査や実験の見学、研究ミーティングへの参加、プレゼンテーションの練習を行いました。最終日に自身の研究に関するプレゼンを実施させていただき、プレゼン中に人笑いを誘う、フィードバックで教授や学生から褒めてもらえた等、我ながら上出来の発表をすることが出来ました。休日はホームステイ先と共にクリスチャンの教会へと足を運びました。礼拝だけでなく多様な国籍の方と話せたり、一緒にスポーツしたりといい異文化交流の場でした。写真はホームステイ先の家族との写真です。彼らが私を様々な活動に誘ってくれた為、充実した留学を送ることが出来ました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

研究室の学生とランチを共にした時の写真です。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

ホームステイ先の子供たちを見て、私も頑張らなければ、と日々感じていました。子供たちの一週間のスケジュールを晒させていただきますと、日 : 教会, 月 : 空手レッスン, 火 : バレー 水 : 休み, 木 : ピアノレッスン, 金 : 教会 (夜), 土 : 空手レッスン, 球技スポーツ の様に学校がある中で過密であり、更には空いた時間にはギターやスペイン語、教会の運営の手伝いをするなど、子供たちは向上心の塊でした。この子供たちを傍目に自分だけ弱気になるのは成人男性としていかがなものか、という負けず嫌いが発生し、研究室での活動も踏ん張ることが出来ました。この様にある意味頑張らなければならない環境を作り出してくれたホームステイ一家に感謝しています。

ホームステイ先の家族との写真です。

普段から疑問を持つこと

  • 語学力 : 英語

私は留学が今回初めての経験であり、ネイティブとの英会話を殆ど経験していない状態で留学に臨んでしまいました。この状態で英会話がいきなり出来るようになるわけもなく、留学初期は聞き取れない、伝えたいことが英語で話せないのオンパレードで、英語が話せないので口数も減るという負の連鎖でした。ただままでは状況は一向に良くならないので、とりあえず何かしらの会話はしようということで、当時興味を持っていた観光スポットについて様々な人に聞くようにしました。すると観光スポットについて丁寧に教えてくれる人や、交通の便が悪い所で車を出してくれるよう進言してくれる人がいたりと、会話に弾みがつき、そんな話をしている内に英会話に慣れていくことが出来ました。つまり、私の場合の観光に限らず、普段から何かしらに興味や疑問を持ち、それを周囲に発信するだけで英会話の不安は払拭出来るように私は感じました。

留学前にやっておけばよかったこと

ホームステイ先との連絡の取り合い。今回の留学で最も苦戦したことは、ホームステイ先の生活リズムに慣れることでした。留学前にホームステイ先と密に連絡を取り合い、ホームステイ先の文化を事前に知って準備を行っていれば、より円滑に順応して異文化交流を濃密に行うことができたように感じました。

留学を勧める・勧めない理由

勧めます。特に研究室に缶詰の生活を送っている私のような方は、恐らく視野が狭く頭が凝り固まっている傾向にあると思うので、思考を柔軟にするうえで留学に挑戦するのはありだと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

色々な人の集まる環境に足を運ぶことをお勧めします。その中で一人でも多くの方と話して様々な文化、バックグラウンドを知ることが、広い視野、高い視座につながると思いますし、留学後のあなたの考え方を大きく変えてくれるのではないかと思います。