留学内容
留学全体のテーマとしては「大学スポーツ改革を目指して」ということで、日本国内の大学スポーツの抱える課題を解決するために、日本でアメリカのNCAA(全米大学体育協会)モデルを参考としたシステムの導入に必要な知見を調査してきました。留学先に選んだミネソタ大学ツインシティー校は全米でもトップクラスの競技スポーツを有しており、NCAA Division1の「Big-Ten」という大きなカンファレンスに所属しています。そこでは学生アスリートの「学業」、「心身の充実」、「フェアネス」を重要な価値として置いており、スポーツを通して社会のリーダとなる人材の育成を目指しています。翻って日本では、大学スポーツは「課外」活動であり、大学がその運営に関与しにくい構造になっていることから、安全面や金銭的、法的リスクのマネジメントがほとんどできていません。そこで、ミネソタ大学ではスポーツマネジメント専攻の研究室に「Visiting Scholar」として所属し、NCAAの歴史や構造について文献の調査を行うとともに、具体的なマネジメント方法について大学内で勤務するスポーツ運営の専門家へのインタビューを行い、知見を深めました。