留学大図鑑 留学大図鑑

芦名功平

出身・在学高校:
渋谷教育学園幕張高等学校
出身・在学校:
千葉大学
出身・在学学部学科:
医学部医学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年03月26日 初回執筆日:2018年03月26日

アメリカで、血管機能の研究

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • イエール大学医学部
  • アメリカ合衆国
  • ニューヘイブン
留学期間:
3か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 520,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

アメリカのイエール大学医学部Sessa labで、血管機能の研究に携わりました。私は今まで携わってきた血管の研究で、海外でもとにかく成果を残したいという思いで研究にのぞみました。はじめの一ヵ月は、研究室のルールや薬品の場所、機械の使い方がわからず、研究員の方々に助けてもらいながら、実験をする毎日でした。また、一ヵ月経ったところで、研究内容をSessa教授にプレゼンした際には、「データはキレイだけどもっと面白いデータが見たい」とダメ出しされてしまいました。そこから数日間は、空き時間にはパソコンに向かって面白い実験をずっと考えていました。思いつくたびに、研究室で後ろの席だった仲の良い研究員に相談していました。そこで、思いついたのが、マウスの耳介組織の血管の変化をまるごと観察するという方法でした。これは日本の研究室で教えてもらった実験を応用したものです。この結果、ターゲットとしていた物質が、動脈にだけ蓄積していて、静脈、毛細血管にはほぼ蓄積していないことを明らかにしました。この結果を、Sessa教授に見せたところ、非常に満足していて、エクセレントという評価を頂けました。これ以降、他の研究員の方々も私の研究に興味を持ってくださり、実験を研究員に教えつつ、研究を進めていました。現在は、向こうの研究員に研究テーマを引き継いでもらって、メールをやりとりしながら、研究を進めてもらっています。

留学の動機

留年がきっかけで、留学を決意しました。私は大学の試験を一つ落としてしまい留年となりました。そこで、空いた時間を、今一番やってみたいことに使おうと考え、留学を思い付きました。今まで、血管研究をしてきており、血管研究の権威である、Sessa教授のもとで研究したいと考えました。知り合いの先生に紹介していただき、研究できることになりました。

成果

研究内容としては、いくつか新しい事実を発見することが出来ました。また、海外の研究員に研究内容を認めてもらったり、実験を教える中で、海外で研究を行う自信を得ることが出来ました。

ついた力

とびこみ力

新しい環境に飛び込むのは不安ですが、飛び込んでしまえば、何とでもなるという経験をたくさんできました。留学を決意したところから、研究室のミーティングで発言したり、新しいことにチャレンジする機会がたくさんありました。

今後の展望

今後は、医学研究に携わりたいです。一度、最先端の研究に触れたことで、アメリカでどんな雰囲気で研究が進められているのかがわかりました。とにかく、研究の面白さを実感した3か月でした。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
10月

アメリカ合衆国(ニューヘイブン)

イエール大学医学部の研究室で研究していました。住居はアメリカ人がオーナーの1ルームに住んでいました。オーナーとは意気投合し、週3回ほど、飲みに行っていました。私の日本人の知人と飲んだり、オーナーの知人の家で飲んだりしていました。また、イエールには日本人会があり、そこで数多くの日本人イエール関係者と知り合いました。特にMBAコースの学生とは年齢も近く、非常に仲良くなりました。医学関連以外の優秀な人に出会えるのも留学のメリットに感じました。行くたびにタダで食事をお腹いっぱい食べさせてくれる日本料理のオーナーなど、本当にいろいろな方に出会いました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ニューヨーク医科大学の先生のお宅でホームパーティ
研究室で仲良かったメンバー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

この国では、イベントに全力で取り組みます。ハロウィーンの朝に、研究室に行くと、研究員の一人が黙々と、カボチャを掘っていました。その後、10個くらいの研究室が合同で、ハロウィンパーティーが開催されました。普段真面目な研究者もこの日は、仮装してリラックスして過ごしていました。

朝、研究室でカボチャを掘っていた
ハロウィーンパーティーでは研究室対抗で、カボチャの出来を競う

英語は使ってみるべし

  • 語学力 : 英語

英語の不安は、帰国子女でない限り、消えませんがとにかく使ってみることをおススメします。多くの分野において、英語は、コミュニケーションのツールであって、流暢な英語を話す必要はありません。実際、私は医学研究で留学しましたが、研究所に在籍する研究員の半分以上は英語を母国語としない国からの人で、皆それぞれのなまりの強い英語を話しています。特にアメリカの研究所で英語がちょっと上手くない人が混ぜっていても、彼らにとっては珍しいことでもないので、気にしません。英語の下手さは気にしないことです。私は英語には自信はありませんでしたが、それでもコミュニケーションは取れていました。英語を母国語としない国からの人は話すスピードもゆっくりなのでまずは彼らと話すといいかもしれません。
やはり、海外に行くと英語を使う機会が格段に増えるので、トビタテ生のように、えいっと、海外に行ってしまうのもいいかもしれません。

留学前にやっておけばよかったこと

英語が出来たらもっと留学が楽しくなったかなと思います。ただ、留学に行く前に一年英語を勉強してから、、などと思っているのであれば、すぐに留学してしまった方がいいかと思います。

留学を勧める・勧めない理由

留学を勧めます。明らかに、いままでの環境と違う環境に飛び込むことが出来ます。自分が思い描いていた、理想像や将来像が、実は狭い価値観の中で育まれていたものだと感じました。留学によって、広い視野を持つことが出来ました。今まで、留学経験者が語っていた、「広い視野を持つことができる」というコメントに、「そんなもの留学してまで手に入れる価値があるのか」と思っていましたが、価値がありました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行くことを決意している人、留学に行こうか迷っている人が見ているかと思います。留学に行って後悔している人に会ったことがないので、どの人にとっても、留学は価値ある経験になるはずです。思い切って、えいっと海外に行ってきてください!