留学大図鑑 留学大図鑑

安永 麻紀

出身・在学高校:
福岡県立玄界高等学校
出身・在学校:
中村学園大学
出身・在学学部学科:
栄養科学部 栄養科学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年08月20日 初回執筆日:2020年08月20日

「一汁三菜Bento開発プロジェクト」

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • University of Delaware English Language Institute
  • アメリカ合衆国
  • デラウェア・ニューヨーク
留学期間:
8ヶ月
総費用:
3,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,560,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

アメリカのデラウェア大学付属語学学校で英語を学びながら、大学栄養学部内でアメリカの栄養学を学ぶ。その後ニューヨークの食品企業「BentOn Cafe」からのスポンサーを獲得し、1食あたりに必要な栄養素・バランスの取れる「一汁三菜Bento」を商品化。商品化に至るまでには①大学の講義内でプロジェクト概要を説明、終了後「一汁三菜Bento」についてのアンケート調査の実施②学部内の研究室にて現地学生とメニューの共同開発③デラウェア大学公式試食会とアンケート調査の実施⑤学部内プロジェクト「Learning World Culture Through Food」にて一汁三菜Bentoデモンストレーションの実施等を行い、商品を完成させた。現地学生と開発を進めたことによりアメリカ人にもアジア人にもうける味を作ることができ、2018年3月に実施した5日間の販売で200個販売した。

留学の動機

中村学園大学短期大学部から栄養科学部に編入したことや彼氏との破局をきっかけに視野を広げるために新しい土地で挑戦がしたくなり、英語が苦手だったので留学を決意。また、将来的に食品企業で商品開発者を目指していたこと、そのために商品を開発する経験をしてみたかったことから、専門分野として学んできた日本の「一汁三菜」を通して人の健康に役立つ商品を開発する留学をすることを決意した。

成果

自らが店頭販売した5日間に間に200個販売達成。現地で好評だったためすぐに継続販売が決まり、現時点で2000個以上が販売され、売上300万円以上を貢献している。現在は中村学園大学に復学しているが、ニューヨークの「BentOn Café」の新商品開発を担当させていただいている。

ついた力

行動力

「一汁三菜Bento」開発プロジェクトに挑戦するために渡米したものの受け入れが確定していたのはデラウェア内語学学校のみだったが、現地での人との繋がりや広がっていく人脈を大切にし、行動したことでニューヨークの人気弁当会社からのスポンサーや大学からの協力を得ることができた。これらの経験から留学前よりも未知の世界に飛び込むことが好きになった。

今後の展望

・2018年8月 ニューヨークの「BentOn Cafe」で新商品店頭販売
・2019年3月 大学を卒業、管理栄養士免許取得
・2019年9月 大学院進学のため再度渡米

大学院卒業後は、食を通して健康を提供するビジネスをしたいと考えている。
 

留学スケジュール

2017年
6月~
2018年
2月

アメリカ合衆国(デラウェア・ニューヨーク)

日本の伝統的な食文化で、栄養バランスの整った「一汁三菜」をアメリカに広めるために「Bento」として開発し、現地の日本食レストランで販売をする「一汁三菜Bento開発プロジェクト」を実施した。アメリカのデラウェア大学付属語学学校で英語大学栄養学部内でアメリカの栄養学を学びながら現地学生とメニュー開発を行った。またニューヨークの弁当会社「BentOn Cafe」からのスポンサーを獲得し、1食あたりに必要な栄養素・バランスの取れる「一汁三菜Bento」を商品化し、5日間で200個販売を達成した。

費用詳細

学費:納入総額

1,720,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

50,000 円

NYで「一汁三菜Bento」販売中
実際に販売したbento
費用詳細

学費:納入総額

1,720,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

50,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

どんなに寒くでも、風が強くても、先が真っ白でも、「自分に負けない」こと。年末年始に一汁三菜Bento販売のためのミーティングのためにニューヨークに行った時、デラウェアに帰る予定の日にブリザードの影響でニューヨーク中のほとんどの交通が止まっていた。外に出ると、真っ白で前が見えないし、大雪と強風でウーバーですらなかなか来てくれなかったが、諦めずに待ちながら、あらゆる手段を試行錯誤したことでバス乗り場まで行くことができ、奇跡的にデラウェア行きのバスがまだ動いていたのでその日のうちに帰ることができた。もちろん自分がとる行動によるリスクも考えなければならないが、「自分に負けない」で突き進むことも大切だと実感した。

NYで極寒に耐えている様子

むしろ留学を超えて家族との絆深まる

  • 周囲の説得 : 家族

留学となると、家族と離れたきりになってしまうと思いがちだが、私の場合は留学を乗り越えたからこそ家族との愛が深まり、ストレートに感謝の気持ちを伝えられるようになった。留学中は、離れていることを実感するからこそできるだけ毎日スカイプでテレビ電話をするように心がけたり、家族を大切にするアメリカの文化をみながら素直に気持ちが伝えられるようになったり、母と祖母がアメリカまで会いに来てくれたり、日頃から初めての1人暮らしをサポートしてくれたり、と留学中常に家族とのコミュニケーションが欠かせないものになっていた。それらの経験から感じた家族のありがたみを表現するために、「一汁三菜Bento」の販売時の広告塔に祖母を使用し、家族一丸となって留学目標を達成することができた。帰国後は留学前以上に家族と過ごす時間が増えている。

留学中に母と祖母とメキシコ旅行

留学前にやっておけばよかったこと

現地が舞台の映画やドラマを使った語学の勉強。留学に行ってからでも語学の勉強はできるが、その文化を見ておくことや会話表現を勉強しておくと、よりすぐ溶け込むことができたと思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

不可能はないと信じる。中学時代、高校受験で"あなたは公立高校どこにも受からないよ"と言われ、高校時代も"中村学園大学の栄養科学部は通らないよ"と言われ、栄養科学部に編入後も”この学部からトビタテ合格したことないよ”と言われ、トビタテに合格しても”8ヶ月で商品開発できるの?"と言われて来ましたが、今のところ奇跡的に全部達成できているので、大抵のことは「やるか」「やらないか」だと思います!