留学内容
自分の留学内容を一言でいうとサルにまみれてきました。詳しく言うと、現在、霊長類の60%は絶滅の危機に瀕しています。その、主な理由は二つで、開発により生息地が奪われていることと、密猟です。さらに、密猟には二種類あり、ブッシュミート、いわゆる食べるためと違法ペットとして売るためです。日本では、考えられませんよね。しかし、日本にもスローロリスというサルの仲間が、東南アジアで密猟され、違法にペットとして売られているんですよ。中南米ベリーズでも、ユカタンクロホエザルと中央アメリカクモザルという二種類のサルの違法ペットが横行しています。ちなみにどっちも絶滅危惧種です。そのような状況の中、現地NPO法人Wildtracksは、違法ペットの被害にあった個体を引き取り、リハビリテーションを行い、ジャングルに還す活動をしています。自分はその中のナースリーユニットにインターンシップ生として所属していました。ナースリーユニットには、生後間もない個体や、2歳以下の野生化では親離れしてない子たちが運ばれてきます。自分は、彼らの母親代わりをしていて、日中のほとんどの時間を彼らと共に生活していました。ご飯やミルクをあげ、一緒に遊び、一緒に寝る。サルもウンコもおしっこもふってくる理想的な労働環境でした。本当は、母ザルと過ごすはずだった時間を同じ人間が奪ったことに申し訳なさを感じながら、精いっぱいの愛情を注ぎました。