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サキヤマ

出身・在学高校:
東京学芸大学附属高等学校
出身・在学校:
北海道大学大学院農学院環境資源学専攻
出身・在学学部学科:
北海道大学農学部森林科学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年10月29日 初回執筆日:2018年10月29日

アラスカの大自然を肌で感じる

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • アラスカ大学フェアバンクス校
  • アメリカ合衆国
  • フェアバンクス
留学期間:
9ヶ月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,690,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEFLiBT-105点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

アラスカを含む周極地域には原生的な自然が広く残されています。しかし、近年の気候変動や資源開発などの人為的な活動によって、地域の自然環境は劇的な変化を迎えています。便利過ぎる日本に暮らす私は、このような遠い地域の恩恵を受けているにも関わらず、地域の様々な現状に対して無知だったため、アラスカに留学することを決意しました。ディスカッション中心の授業を通して、アラスカや北極圏地域の持続可能性や動植物の管理についての知識を習得し、また資源管理の現状視察、アウトドアガイド養成コースの受講、博物館学芸員の研究補助などの実践活動にも取り組みました。休暇中には、ラフティング旅行やスキー登山、ベリー採集や野生動物の狩猟など、アラスカならではのアプローチで自然と親しみました。

留学の動機

私は幼少期から原生自然の中の野生動物に憧れて育ちました。大学では森林や野生動物の保全を専門としていた中で、実際に原生自然が残る地域に行って、その地域の環境問題について学びたいと思うようになりました。また、自然と触れ合うことが限られている日本での日常に対して変化が欲しかったため、アラスカへの留学を決意しました。

成果

アラスカの人々は日々の自然との関わりからその大切さを感じ、資源開発の現状を把握するだけでなく、問題解決に積極的に貢献していることがわかりました。またアウトドア生活を送ることで、過酷な環境で生き抜くための実質的な術も習得しました。

ついた力

野外における計画力

現代において人々と自然が触れ合う機会の一つにアウトドア活動があります。このような野外で、純粋に「楽しむ」ためには、様々な危険を回避するための万全な準備とアウトドアのスキルが必要不可欠です。このようなスキルを磨くことで、より経験が浅い人を山野に引率していけるようにもなります。私はアラスカの大自然の中で、ラフティング旅行、テント泊登山、山スキー講習会に参加して、野外における計画力を身につけました。

今後の展望

将来的には、野生動植物を保全していくための研究や普及活動に関わることを考えています。ローカルからグローバルなスケールにおいて、人々はどのように自然と関わるべきか、について常日頃から考えていきたいです。

留学スケジュール

2017年
8月~
2018年
5月

アメリカ合衆国(フェアバンクス)

アラスカは原生的な自然が残っていながらも、資源の開発が進んでいる地域であることから、現地の人々が自然とどのように関わって暮らしているのかに関心があり留学しました。大学の授業では、アラスカや北極圏地域の持続可能性や動植物の管理についての知識を習得しました。資源管理の現状視察では、温暖化に伴う氷河の後退や、原油採掘による周辺環境、アラスカにおける農業の展開などについて学びました。アウトドアガイド養成コースでは、野外で求められるリーダーシップを習得するために宿泊訓練を重ねました。他には、大学の博物館学芸員の研究補助にも取り組みました。休暇中には、ラフティング旅行やスキー登山、ベリー採集や野生動物の狩猟など、アラスカならではの自然と親しむ活動に励みました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

キーナイ半島における原油掘削
冬山でのアウトドアガイド訓練
後退する氷河
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

アラスカはハンティング文化が強く根付いてます。多くの家庭が銃を所有し、季節ごとに様々な動物を狩りに行きます。当初はその様子に違和感を持っていました。日本では狩猟が身近なものではないからです。狩りは「悪いもの」という風に思っていた自分もいたかもしれません。そしてある日、アラスカ育ちの友人は「今度ハンティング行くけど付いてくる?」と誘ってくれました。大好きな動物が殺される瞬間を見ることになるから、とても悩みました。しかし、狩猟について真正面から迎える機会と思い付いて行きました。目当てはカリブー、日が最も短い冬至に行きました。マイナス20度の中、冬山の雪上を移動するために一人一台スノーモービルを運転しました。何度も深雪にハマり、スノーモービルから降りては雪を避けて、またすぐにハマるの繰り返し。極寒の中でも汗が垂れるほど、大変な作業でした。途中、カリブーの足跡を発見しその歩いて行く方に進みましたが、見つかりません。糞も見つけましたが、なかなか肝心の姿はありません。あっという間に辺りは暗くなり、この日は撤退を決意しました。釣果なしです。そして帰りの車の中で友人は言いました。「狩りの成功は6回に1回ほど。狩猟はただ動物を殺すだけのことではない、かかる費用も高い、過酷な環境で命がけ。スーパーのお肉がいかに恵まれているか。」狩猟に対する考えがガラリと変わりました。友人に大変感謝しています。

これから向かう冬山

いびきのすごいルームメイト、ゲームに本気のルームメイト、映画大好きのルームメイト

  • 住まい探し : 学生寮

私は大学の寮で1年間生活していました。星野道夫さんも住んでいたWickersham Hallです。最も安い「普通」の部屋で、他3人のアメリカ人と共有でした。日本の大学でずっと一人暮らしだった後に、ルームシェアをするのは少し抵抗ありました。しかし、意外と問題はありませんでした。一人はこれまでに聞いたことのない大きないびきをしました。夜中に何度も起きましたが、うるさいという気持ちより、大丈夫かなと心配になることが多かったです。睡眠不足にもなりませんでした。もう一人は、日中ずっとオンラインゲームをしており、通信している人ととても大きな声で会話しています。その熱中ぷりには、どうも応援したくなりました。最後の一人は対照的で、映画をとても静かに見ていました。たまに笑ったり、時には静かに涙を流していました。私には、このようなルームメイトとの日常がなんとなく懐かしいです。ただうるさいやマイペースだからと部屋変えを希望するのではなく、ファミリー感のある空間を大事にするのも、一つの留学のスパイスかもしれません。

星野道夫さんも住んでいた学生寮Wickersham Hall

これから留学へ行く人へのメッセージ

言語は自分の気持ちを伝えるためにとても大切だと思います。勢いだけでなく、ノリでもなく、しっかりと対等に話せるようになることを目指して、留学頑張ってください!