留学内容
第一言語か第二言語かに関わらず、語彙学習は言語習得のために欠かせない要素であることは明らかである。しかし、その一方で、語彙学習は学習者各々での学習に任される傾向が強く、そこで語彙の意味や使用法を間違えて覚えてしまうと、学習者による不自然な表現の使用や誤用につながる。留学全体を通しての研究テーマとしては、日本語において特に習得が困難であるとされる類義語や多義語といった語彙を対象に、効果的な学習方法を明らかにすることを設定した。アラスカにおける日本語教育の現状についても理解を深めつつ、文化面での国際交流も行いながら、現地の日本語学習者の近くで研究に必要なデータ収集を行うように心がけている。留学が始まってもう少しで2ヵ月が経とうとしているが、まだ本格的に研究過程が始まっていないため、現時点では先行研究を読み進める活動を主に行っている。現在履修している授業では、研究に関する基本的な知識と技術や、成人教育における心理学について学習している。