留学内容
ひらがなで「きょうだい」は病気や障害のある人の兄弟姉妹のことを指す。日本では認知度が高くなく、支援体制も確立されていないが、アメリカでは1996年からSibling Support Projectという公的事業として行われている。そこで、アメリカでのきょうだい支援のあり方を知るとともに、社会学が著しく発展した国で社会学の講義を受けること、多様性にあふれる国での特別支援教育のあり方を学ぶことを目的に留学した。
きょうだい支援については、Sibling Support Projectを立ち上げた代表の方が直接運営するセミナーに参加した。学童期のきょうだいが集う場であるSibshopの運営の方法を学ぶもので、ライフステージに応じた支援の必要性を知った。活動内容にも多くの工夫があり、日本での支援のあり方を考える大きなヒントとなった。
大学では社会学や特別支援教育など、興味のある分野の講義を履修することができた。どの講義も興味深く、面白かった。特に、特別支援教育についての講義は日本と全く考え方が違っていて新鮮だった。講義の一環で外部機関と関わる機会も多かった。
さらに、留学先の大学やその周辺地域でCultural Ambassador(文化大使)として活動した。他の国代表の学生とともに大学や地域で文化イベントを開催・協力したり、大学内の部署向けにセミナーを開いたりしていた。