留学内容
インドが持つ多様な文化と、その一方で存在する諸問題への理解を深めたいと思い留学しました。デリー大学セントスティーブンスカレッジでは、経済学部に所属し、5科目(インド経済、開発経済論、ヒンディー語、インド文学、国際関係論)を履修し、多様な視点からアカデミックに、インドへの理解を深めることができました。また、私を含め2人の日本人とおよそ50人のインド人で構成される寮での生活を通して、お互いの文化、価値観を共有することができました。実践活動として、インド農村部で女性の貧血問題を改善するプロジェクト「インドへ届け!鉄なすプロジェクト」を実行しました。農村部のウッタルプラデーシュ州で活動するNPO法人アーシャ=アジアの農民と歩む会の協力を得て、現地でのインタビュー調査やワークショップの開催を行いました。インド農村部を訪れることで、普段生活していたデリーという都市部との、格差の実態を知りました。プロジェクトでは、様々問題も起き、たくさん悩みましたが、「今できることをしていく」力が身についたと思います。最終的には998個の鉄なすを日本からインドに届けることが出来、その内600個を農村部に暮らす家庭に配布することができた。また、貧血の改善のみならず、男尊女卑の伝統が根強く農村社会において、男性優先ではなく、家族全員が十分に栄養を摂取できる食事をするべきとの意識を啓発することができた。