留学内容
医療工学の最先端であるアメリカで研究手法を学び、一人前の研究者になる。これが留学の目的です。卒業後はアカデミアに残り研究職に就きたいと思っている私は、アカデミアの世界で生きていく上で、拠点をどこに置くかをとても迷いました。アメリカか日本か。これはとても難しい判断であり、これは留学をせずには決められないものだと考えたので、留学を通して日本とアメリカのアカデミアでの生活の違いを探ろうと思いました。以下にこれまでに4年間でわかったことを記します。
①教授はグラント(政府、企業からの補助金)を取らなければラボを運営できない。日本では学校や政府からの補助金が支給されるため、お金がなくてラボがつぶれるといったことはあまり聞きませんが、アメリカではお金がないと大学院生も雇えず、試薬も何も買えずにとても苦労する様子が伺えました。(エピソード1に記載)
②院生は学部生を雇うことができる。(エピソード2に記載)
③TAの責務が重い。
④授業は一方通行ではない。会話をしながら授業が進んでいくため、聞いていて楽しい。また、宿題やプレゼンが非常に多い。寝ている人は皆無。
⑤研究において院生が責任を負う部分が多い。(エピソード3に記載)
このように沢山の違いがある中で、今後どのような道を進むかは模索中ですが、この体験記が少しでも同じような疑問を持っている方の役に立つことを願っています。