留学大図鑑 留学大図鑑

三浦理恵子

出身・在学高校:
豊島岡女子学園高等学校
出身・在学校:
東京医科歯科大学
出身・在学学部学科:
医学部医学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年12月19日 初回執筆日:2018年12月19日

公衆衛生分野の最先端に触れる研究留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Harvard T.H. Chan School of Public Health
  • アメリカ合衆国
  • ボストン
留学期間:
3か月
総費用:
950,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 430,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

Department of Social and Behavioral Scienceに所属し、「近所の環境が産後うつに与える影響」というテーマで研究しました。論文を執筆するとともに、月に一度のラボミーティングに参加し、自分の研究成果についてプレゼンを行いました。また、以前から興味をもっていた、社会と行動に関する講義と医療経済に関する講義を受講しました。

留学の動機

学部生のうちに世界の最先端、最高峰が集まる場所で研究活動を行いたいと思いハーバード公衆衛生大学院に留学させていただくことを決めました。また、ボストンには世界有数の病院が集まっており、そこで様々なバックグラウンドを持ち、第一線にいらっしゃる方々と出会い、医師としての将来のキャリアプランについて視野を広げるために、留学したいと考えました。

成果

目標であった、論文執筆を終えて帰国することができました。研究手法や論文の書き方を学んだほか、様々なテーマで研究している方々との議論を通して、公衆衛生という分野についても以前より興味が広がりました。また、指導教官やラボメンバー、ボストンにいらっしゃる日本人の方々との出会いに恵まれ、研究者たちの研究に対する姿勢に触れたり、様々なキャリアを知り、視野を広げることができました。

ついた力

やりぬく力

留学の後半は思ったように論文の執筆が進まず、自分のスキルの低さを実感したり、研究に必要な好奇心が足りないのではないかと悩んだりもしましたが、絶対に書き終えて帰国しようと自分を奮い立たせて何とか書き終えることができました。周りの力を借りながら、壁を乗り越えて目の前のことをやりぬく力がついたと思います。

今後の展望

大学在学中は、できれば臨床実習と並行しながら研究を続けられたらと思っています。卒業後は臨床医として経験を積んだ後で、海外のMPHで学びたい、公衆衛生の研究がしたいと、漠然とですが考えています。また、留学を通して、研究成果をどのように社会実装していくかということへの興味が広がったので、それに携われるような道も模索していきます。

留学スケジュール

2018年
8月~
2018年
11月

アメリカ合衆国(ボストン)

ハーバード公衆衛生大学院にて研究活動を行うとともに、MPHの講義を受講しました。ラボでは毎日、多国籍なラボメンバーと研究のことから文化の違いまで本当にたくさんのことを話しながらランチタイムを楽しんでいました。異文化についてだけではなく、研究者の生活やキャリアについて生の声を聞くことができ、とても楽しく有意義な時間でした。また、MPHでは、日本では経験したことのないようなアクティブなクラスで講義を受け、学生の意欲と意識の高さ、常に活発に質問が飛ぶインタラクティブな環境に非常に刺激を受けました。
留学中は、一緒に留学した大学の友達(トビタテ生)と同じご家庭で部屋を一つずつ借りて生活していました。家事等は自分たちでやっていましたが、ホストファミリーと一緒に過ごす時間も多く、毎日が異文化交流でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

300,000 円

生活費:月額

- 円

お世話になった自分のデスク
ホストファミリーとボードゲーム
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

300,000 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

MPHのアクティブな授業にとても刺激を受けました。70人という比較的大きなクラスにもかかわらず、学生からの発言が多く、学生からの質問に他の学生が皆に向けて答えるような場面も多くありました。受け身の姿勢で教室にいるだけでは授業についていけないこと、”良い質問”は授業全体の内容を変えうることを実感し、今後それらを意識しながら勉強しなければいけないと危機感を感じました。留学当初は帰国までに絶対発言しようと意気込んでいましたが、結局ついていくのに必死でただ教室にいるだけになってしまったのは悔しいですが、将来このような環境で勉強したいと感じましたし、今回の留学は次につながる経験にもなったと思います。

講義を受けていた大学院の建物

空気を読みつつきちんと聞き返す!

  • 語学力 : 英語

私は帰国子女というわけではなく、英語にはとても苦手意識があります。日本にいる間もオンライン英会話などで話す練習をするようにはしていましたが、やはりネイティブスピーカーの英語についていくのはなかなか難しいうえ、日本語以外の強いなまりの入った英語を話す方と会話するのもかなり厳しかったです。日常的には会話の流れがつかめれば会話が成立するので困らないのですが、どうしても何を聞かれているのかわからなかったり、授業についていけないことが何度もありました。何を聞かれているのかわからない時はきちんと聞き返すこと、授業でわからなかったら隣の人に聞いてみることは、当然のことかもしれませんが必要で効果的な対処法だと思いますし、それに躊躇してはいけないなと実感しました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

もともとの留学の目的を達成することも大事ですが、留学という特別な状況だからこそ頑張れる自分、一歩踏み出せる自分もいます。せっかくの機会なので、なんでもやってみる、色々なところに足をのばしてみる、たくさんの人に会ってみるのがおすすめです!