留学大図鑑 留学大図鑑

ゆっこ

出身・在学高校:
千葉県立千葉高等学校
出身・在学校:
東京外国語大学
出身・在学学部学科:
国際社会学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2020年10月26日 初回執筆日:2020年10月26日

カカオを追いかけてミャンマーへ!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ヤンゴン大学
  • ミャンマー
  • ヤンゴン
留学期間:
10カ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 600,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ビルマ語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

「ミャンマーのカカオ・チョコレート産業の解明ー誰もがチョコレートを味わえる世界の模索ー」というテーマで留学した。日本では情報ゼロのミャンマー産カカオ・チョコレートと、カカオ産業につきものの児童労働に関してインタビューとフィールドワークで情報を集めて、そこから課題を見つけ自分にできることを模索した。また、現地の大学での生活を通して、ミャンマーの暮らしを学び、今後につながる関係を構築した。
12~3月 大学に通いながら、現地のカカオ・チョコレート会社の方にコンタクトを取る&会いに行く、チョコレートを食べ歩く、ヤンゴンの路上の様子を観察&インタビュー
(12月 カカオ・チョコレート会社が出店しているというイベントに足を運ぶ、話をする
 1月 会社の方とメールでコンタクト取れるようになる
 2月 初めてオフィスで話し合う機会を設けてもらう)
4~5月 長期休みを利用して、地方のチョコレート市場と児童の様子を調査
6~9月 大学に通いながら、カカオ・チョコレート会社の方と今後の相談&購入の交渉、ヤンゴンの路上の様子を観察&インタビュー

留学の動機

チョコレートが好きだ。ミャンマーが好きだ。
現在、世界中でチョコレートの人気が高まり、カカオの供給が追い付いていない。そのカカオ産業には児童労働が付いて回る。最近、ベトナムやインドネシアのカカオ・チョコレートが注目を浴びるようになったが、私が大学で専攻しているミャンマーではどうなのか。その疑問から始まった。日本で調べても、得られる情報がなかったので、留学することにした。

成果

ミャンマー産カカオ・チョコレートを扱う会社の方と知り合い、将来につながる関係を構築することができた。帰国前に製品を大量に購入させてもらい、恐らく日本で初めてミャンマー産チョコレートを使用したホットチョコレートを大学祭で販売することができた。児童労働に関しては、目の前で多くの悲しい現実を見て、その原因を探ることに注力して、自分にできる解決策を模索している。

ついた力

生きていく力

日本にいると、精神を病むことはあるが、「生きる」、それ自体は簡単にできてしまう。ミャンマーに留学中、日本では経験したこともないくらい体調を崩したり、横断歩道もなく、信号もなく、車が止まる気配を見せない道路を渡らないと行けなかったりすることが、何度もあった。常に食べ物、自動車、虫、犬、人に注意しないと問題が起きる生活をしていて、「生きよう」と改めて思う機会が多々あった。

今後の展望

研究とビジネスの2つの方面から、児童労働の原因である貧困について考えていくことにした。日本でミャンマー産チョコレートを効果的に売ることができるように模索している。【追記】2019年、健康面から貧困について考えたいと思い、公衆衛生を学べる大学院に進学しました。ずっと追いかけていた、ミャンマーチョコレートに2021年から本格的に関わることが決まり、その地で大学院で学んだ健康教育も実践していく予定。

留学スケジュール

2017年
12月~
2018年
9月

ミャンマー(ヤンゴン)

2017年
12月
2018年
9月
ミャンマー(ヤンゴン)
留学先の大学に所属しながら、インタビュー調査やフィールドワークを行った。
留学中は、大学の寮に滞在していた。前半は、ミャンマー人女子学生と同じ寮で、後半はミャンマー人男子学生と他の留学生と同じ寮に住んでいた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ミャンマー産カカオ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

ミャンマーでは民族衣装を主に着ていた。初めは出来合いの物を買って着ていたが、慣れてくると、市場で布を買って、オーダーメイドで作ってもらうようになった。いつも同じお姉さんたちにお願いしていたので、私が来ると、元気?今回はどうしたいの?ご飯はおいしい?など気にかけてくれたり、おしゃべりしたりする関係になった。同級生や友人よりも少し年上のお姉さんたちと交流を持つことができて、気分転換になった。

シャン族の布で作ってもらったワンピース

ゼロからもう一度

  • 帰国後の進路 : 進学

留学前は通っている大学の大学院に進学すると決めていたが、留学中にそこでは学べない学問を学びたいと思い、迷うようになった。進学先の先輩に話を聞いたり、学びたい分野の文献を読み漁ったりした。そのあと、学問から一度離れて、留学中である環境を生かして、目の前で起きていることをしっかり見て、何に心を動かされているのか、何を将来したくて、何を学びたいのか、ゆっくり考える時間を取った。そうして、あと一年学部が延びても良いから、大学の分野とは異なる現在一番興味のある分野を学べるように頑張ろうと決めることができた。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学することで捨てなければならない選択肢があるだろう。留学中辛い時、捨てた選択肢を思い出して、後悔することがあるかもしれない。それでも、留学したからこそ得られない経験を、悩みを積み、留学してよかったと思える日々を過ごしてほしい。