留学内容
人間と畜産動物(人間の食糧を提供してくれる動物たち)のより良い関係性を見つけるため、4カ国に渡り見て、学び、考えてきました。現代の日本の畜産と比較して前時代的なアジア途上国の畜産、次世代的なヨーロッパの畜産を見ることで多角的な視点を得られるのではないかと思い、留学先としてフィリピン、ミャンマー、ドイツ、イギリスを選びました。その結果、留学前よりも格段に広い視野で畜産について考えられるようになりました。留学中の経験は今後の仕事に大いに活かしていけそうです。
最終更新日:2023年09月01日 初回執筆日:2023年09月01日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC785> | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC860> |
人間と畜産動物(人間の食糧を提供してくれる動物たち)のより良い関係性を見つけるため、4カ国に渡り見て、学び、考えてきました。現代の日本の畜産と比較して前時代的なアジア途上国の畜産、次世代的なヨーロッパの畜産を見ることで多角的な視点を得られるのではないかと思い、留学先としてフィリピン、ミャンマー、ドイツ、イギリスを選びました。その結果、留学前よりも格段に広い視野で畜産について考えられるようになりました。留学中の経験は今後の仕事に大いに活かしていけそうです。
獣医学の授業や実習で日本の畜産現場の実態を知ったことがきっかけでした。経済性と効率だけを考えて飼育されている動物たちは、とても生き物として扱われているようには思えませんでした。そんな時出会ったのがアニマルウェルフェアという概念です。動物の快適性にも考慮した畜産を学び、日本の畜産に応用できるような獣医師になりたいと思い、留学を決意しました。
まず、4カ国での留学を通してたくさんの人々と知り合えたことが財産になりました。国籍や話す言葉が違っても分かり合えることを身をもって知りました。また、それぞれの国の畜産を見て、関係者と会話をすることで、日本の畜産について客観的に捉えることができるようになりました。動物の快適性を実現させるためには、動物だけでなくそれに関わる人々のことも思いやって考えていくことが重要だと学びました。
受け入れ力
20数年日本で生きてきたので、他の国に住めば当然、文化や考え方の違いに戸惑うことがあります。最初は疑問や不満を感じていたことも、4カ国での留学を通してそれぞれの国や地域のルールや価値観を受け入られるようになりました。
2018年春から大動物の臨床獣医師として働く予定です。留学で培った知見を活かして、日本の畜産の発展に貢献できるような獣医になれるよう頑張ります。
2016年
9月~
2016年
9月
1ヶ月間、語学学校で英語を学びました。1日6時間のマンツーマンレッスンと2時間のグループレッスンを受け、英語の総合力を伸ばしました。グループレッスンでその後の留学計画を発表する場を設けてもらい、先生や他の生徒の意見を聞いたり、応援してもらったことがモチベーションアップに繋がりました。
学費:納入総額 177,000 円 |
住居費:月額 30,000 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 177,000 円 |
住居費:月額 30,000 円 |
生活費:月額 - 円 |
2016年
10月~
2016年
11月
現地で有機農業の普及活動を行っているNPO法人にて2ヶ月間インターン生として活動しました。途上国での人と農業の関わり方を学ぶことができました。一緒に活動していた現地の友人の「いつか日本に働きに行きたい。ここでの1日分のお金を1時間で稼げるんでしょ?」という言葉に衝撃を受けて、途上国の貧困問題について勉強しました。
学費:納入総額 18,000 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 18,000 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
2016年
12月~
2017年
8月
ハノーファー獣医科大学の動物衛生、アニマルウェルフェア、および家畜動物行動学研究所でGuest research studentとして活動しました。肉用うさぎについてのプロジェクトに参加し、毎週農場を訪れ、うさぎの健康状態のスコアリングおよび飼育環境の調査を行いました。
大学が休みの期間には、イギリスの大規模オーガニックファームを訪れました。見渡す限りの放牧地にのびのび暮らす動物たちを見て、日本との違いに驚くばかりでした。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 243,000 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 243,000 円 |
生活費:月額 - 円 |
「現地語が話せないと現地人の友達はできない」「ドイツ人は自己中心的。仲良くなるまでに時間がかかる」留学前にネット上での情報を鵜呑みにしてしまった私は、いざドイツに来てもそれらの悪い先入観が邪魔をして、なかなか自分から他の研究者に歩み寄ることができませんでした。
そんな時に助けてくれたのが、私が参加していたうさぎについての研究プロジェクトのリーダーです。農場への車中でたくさん話し、週末は他の友達も一緒に観光やハイキングに出かけ、修了式には思い出がたくさん詰まったオリジナルのマグカップをプレゼントしてくれました。彼女のおかげでドイツでの生活が楽しくなったのは間違いなく、感謝してもしきれません。同時に、ネットの情報が誰にでも当てはまるものではないということを身を持って学びました。
大学受験のための勉強で文法や単語の基礎はあったものの、今までしっかりと英語の発音を学んだことがなく、自分の見よう見まねの発音にコンプレックスがありました。
そこで、留学前の数ヶ月にイチから発音の矯正を行いました。ただただ単調な作業でしたが、テキストを10周、20周しているうちにだんだんと正しい発音が身についてきて、語学学校の発音の授業では「日本人だと思えない」と評価してもらえるほどになりました。
自分の発音に自信が持てるようになったことで発言への躊躇がなくなっただけではなく、相手の発音も以前と段違いに聞き取りやすくなり、リスニング能力も向上しました。本当にやっておいてよかったと思える事前準備のひとつです。
英語は世界共通言語といえど、やはりある程度現地語が話せたり、話そうとしてみたら世界が変わります。「こんにちは」さえも知らない状態で入国したミャンマーでは英語での会話に限界があり、当初とても孤独を感じることが多かったです。しかし、『指さしミャンマー語』で部分的にでも現地の言葉を覚え、本を指をさしながらコミュニケーションを試みることで明らかに周囲との距離が縮まりました。
ドイツ語も同様で、留学前にドイツ語検定3級の知識を持っていたのですが、スピーキング力はゼロに等しかったです。到着してからランゲージパートナーを探し、時間を見つけては文章を作る練習をしました。ドイツには英語が上手な人が多いですが、やはり英語で突っ切るのと片言でもドイツ語で生活するのとでは大違いでした。
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