留学内容
私は2018年7月〜12月までJoslin Diabetes CenterのDr.Patti labへ留学しました。アメリカでは、糖尿病患者に対して、胃を切除して小さくする手術が行われることがあります。この手術によって、肥満の解消だけでなく、代謝も改善することができます。しかし、なぜ代謝が改善されるかについては明らかになっていません。私は、所属した研究室のポスドクと共に、このテーマについて実験、解析を行いました。胃を小さく手術によって、ある遺伝子の発現が上昇し、それが代謝に影響を及ぼしている可能性が示唆されました。
また、それ以外にもJoslin Diabetes Center内のクリニック見学や、アメリカの救急医療現場の見学、toxicologyを専門とする情報制御施設の見学など、糖尿病に限らず様々な分野の医療現場を実際に見せていただくことができました。さらに、研究のために日本からアメリカへ来られている先生方から興味深いお話を聞く機会にも恵まれました。