留学内容
MITの原子力研究所でのインターン活動として、研究室で日本の将来の原子力改革について4カ月間研究をした。研究のテーマは、2030年の日本社会での原子力エネルギーの在り方であった。そこで自らは、現在化学プラントを保有する会社で生産される製品(ナイロン、アンモニア、水素、はビニル樹脂等)の生産能力から、2030年に必要であろう各プラントのエネルギー量を予測そた。またその量が原子力エネルギーで達成されるときにどのプラントモデルを用いたらよいのか考えた。
また、MITの原子力学科の授業で、System Design Project という少人数でチームを組んで限られた予算・期間で原子力技術で社会の問題をアプローチする成果物をつくるというミッションに挑んだ。僕のチームは、現状農家で灌漑のタイミングや土の状態検出に使われている水分濃度検出器は、アメリカではポイント測定でその場所で測った値が周辺の農場の水分濃度を決めている。実際には農家が想定しているよりも大幅に小さい範囲しか測れていなく、これにより40%程の灌漑用の水を無駄にしていることが研究で分かっている。この問題に解決すべく、太陽光線から降り注がれる高速中性子から土の水分子と衝突して生じた減速中性子の数を探知する測定器を作った。