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最終更新日:2019年08月27日 初回執筆日:2019年08月27日

研究留学に挑戦!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • セントルイス・ワシントン大学
  • アメリカ合衆国
  • ミズーリ州セントルイス
留学期間:
5か月
総費用:
1,100,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 950,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC920点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

私は2018年8月から12月までの約5か月間セントルイス・ワシントン大学の研究室にて、遺伝子に関する病気をテーマに留学をしました。毎朝研究を始める前に論文を読み、夜まで毎日10時間以上研究を行いました。その姿勢から、教授にiPS細胞を使用しプロジェクトをする許可をいただき、休日も返上しプロジェクトを進めました。研究室の方々には、実験の仕方を教えていただきながら結果から考察されることについてディスカッションを重ね、当初計画していた以上に知識や技術を高めることができたと感じています。
論文、プレゼンテーション共に、ラボミーティングで発表し、他の研究者から様々なアドバイスをいただき、これからの研究において実験技術だけではなく、考え方、研究の進め方についてとても勉強になりました。また、小児科の医療現場を見学に行き、患者さんの現状を目の当たりにすることで医学研究は臨床医学に繋げることではじめて意味をなすことを改めて実感しました。

留学の動機

高校生の時に1年間アメリカに留学していた経験を生かし、大学生になったら専門性をもってもう一度留学したいと考えていたからです。山口大学医学部では半年間基礎医学研究をすることができたので、この機会に海外に出て日本ではできない体験をたくさんしてこようと思い留学しました。

成果

英語力を生かして積極的に研究室の方々と交流し、実験手技や研究の進め方などを身に付けました。それを基に与えられた研究テーマについて自ら論文を読み実験を計画することができました。また、英語でのコミュニケーションは言語化を強制させられるのでより踏み込んで考えるのが習慣になりました。

ついた力

やりぬく力

留学当初は自分の不甲斐なさや知識不足に毎日のように落ち込んでいました。それでも、毎朝論文を読んだり、目の前にあることを丁寧にこなす努力を続けることが自信につながり、実験も任されるようになりました。目標から逃げずに立ち向かい、その時自分にできる最善を尽くすことで、自ずと道は開かれるのだと学びました。

今後の展望

研究留学を通して医学研究が実践医療につながる過程を経験することができました。将来は医師として治療を行うことは勿論、日進月歩で進んでいく医療を現場で活かしていくために、最新の研究の内容も常に吸収し知識の幅を広げていこうと思います。その第一歩をこの留学を通して学ぶことができました。

留学スケジュール

2018年
8月~
2018年
12月

アメリカ合衆国(セントルイス)

2018年8月~12月までアメリカのミズーリ州にあるセントルイス・ワシントン大学に研究留学をしました。私が所属した研究室では遺伝子による難病をテーマに研究を行っています。この病気は糖尿病や失明、難聴、精神疾患など様々な病態を発症する大変珍しい病気ですが、この難病を研究することでたくさんの方が苦しんでいる糖尿病や他の神経に由来する病気の治療を可能にすることが期待されています。
また、小児科のケーススタディなど病院内を見学させてもらいました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

大学の友人と週末に息抜き
毎朝読み込んだ論文
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

誰も知り合いがいない留学先での生活は常に何かに不安を感じていました。元々内向的な性格のため、衝突することを避け、物静かで丁寧な作業や、誰かの話に耳を傾けることのほうが得意です。アメリカでは分業化が進んでおり一人でプロジェクトを完結させることはまずなく、だれかやどこかのラボとコラボレーションをすることが多いと思います。初対面の人と会話することや、ミーティングでなにか発言することは私にとって意識的に外向的になるように努力しないと自然にはできないことです。そのような生活の中で、週末に回復の場所としてよく通っていたカフェです。ここで考え事をしたり、美味しいコーヒーを飲むことでエネルギーをチャージしていました。自分で自分を勇気づけれていたので途中でくじけずにいられたのだと思います。

お気に入りのカフェ

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学先では、研究以外にも面白いことがたくさんあります。この写真は、ネパールから難民としてアメリカに移住してきた友人たちです。彼らの人生の苦しみや、現在に至る経緯を話すうちに世界の裏側で起こっている事件、問題がとても身近に感じられるようになりました。彼らと出会えたことで、この夏にMalaysiaで行われる難民問題や、災害医療にかんするキャンプに参加することになりました。彼らから学んだ経験が思いもよらぬ経験に結び付きました。留学中には思いもよらぬ経験や出会いがたくさんあります。それらがこれからの私の人生にどんな影響を与えるかは今は分かりません。しかし、留学によって世界が小さくなり、知らなかった世界がどんどん目の前に現れてきます。経験や出会いがつながっていき、その人が見えてる世界を見せてくれるから、自分には見えていなかったものが見えるようになる。それがつまり視野が広がるっていうことなのかなと思っています。

全然違う世界を生きてきた彼らとの出会い

早め早めの行動が肝心です!

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

私はVISAで苦労しました。留学先の大学が中々VISA申請に必要な書類を発行してくれず(アメリカでは当たり前のことらしい)出発前にアメリカの洗礼を受けました。VISA関連の申請に早すぎることはありません。メールでの催促を早めにすること、さらに留学先の事務所へのメールのCcに教授などを入れることなど、できるだけの対策をしたほうがいいです。

留学前にやっておけばよかったこと

研究留学において、専門性をもつことはどんなコミュニケーションスキルよりも大事だと思います。論文や分野に関する知識をしっかり勉強しておくことだと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中は、楽しいことばっかりじゃないけど、おもしろい!!