留学内容
内容は主に2つあります。
1つめは、世界最高水準をもつ医療機関であるマサチューセッツ総合病院で橋渡し研究を学ぶことで、基礎と臨床の両方の知識を持った研究者に成長することです。橋渡し研究とは、その名の通り基礎研究の成果をヒトに応用できる臨床につなげるための応用研究のこと。マサチューセッツ総合病院では、世界各国から集まる臨床医や製薬会社の研究員が募り、患者や症例数も多いため、ヒトに応用できるためのリソースやノウハウが揃っていることが特徴です。その中で、橋渡し研究のディレクターを務めるDan教授の下、独自に開発された実験動物(モデルマウス)を用いて、新たながん免疫療法の開発に携わりました。
2つめは、ライフサイエンスに関わるビジネスで世界一のボストンで、なぜ多くの基礎研究成果が創薬につながっているか、日本との違いは何か、研究とビジネスを取り巻く環境を学ぶことです。ボストンには多くの製薬企業が募り、HarvardやMITといった大学との共同研究が盛んに行われ、革新的な治療薬が次々に開発されています。なぜボストンでこれほどのイノベーションが起こっているのか、日本と決定的に違う点は何か?現地のセミナーや講義などに参加し、製薬業界に関わる様々な方にインタビューすることで独自に研究を行いました。