留学内容
1.大学院での研究活動
講義受講、ゼミ参加、文献収集、フィールドワーク等
2.農村調査
生産者へのヒアリング、政府機関・企業への調査等(チェンマイ県)
3.インターンシップ
農産物輸出企業(タイ・CPグループ、バンコク)でのインターンシップ活動
4.タイ語の学習
最終更新日:2017年01月31日 初回執筆日:2017年01月31日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
タイ語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル | → | 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル |
1.大学院での研究活動
講義受講、ゼミ参加、文献収集、フィールドワーク等
2.農村調査
生産者へのヒアリング、政府機関・企業への調査等(チェンマイ県)
3.インターンシップ
農産物輸出企業(タイ・CPグループ、バンコク)でのインターンシップ活動
4.タイ語の学習
日本の食を支えている輸入食糧について「どこでどんな人がどの様に作っているのだろう」という関心があった。タイは日本へ様々な農産物を輸出する反面、農村部では貧困や環境問題などの社会的課題を抱えていることを知り、日本とタイ農村にとってWin-Winな関係をビジネスを通じて築くことが出来ないか、その課題を研究するために現地の大学で農業開発を学び、自分の目と耳で農村の現状を知りたいと考え留学を決意した。
留学先で講義受講とゼミ参加を積極的に行ったことで現地の農業開発事情や歴史を詳しく学ぶことが出来、タイ語の習得にも力を入れたことで農村生産者へ聞き取り調査が充実したものとなった。農村調査では積極的に調査地(タイ北部山岳地帯に位置する山岳民族村)に足を運び、たくさんの農家を訪問して農業の実態を詳しく知ることができた。また、現地企業でのインターンシップ活動では企業の視点からタイの農業を学ぶことができた。
あきらめない力
タイ語が片言な上、色白で軟弱そうな見た目をしているため現地での農家を訪問・聞き取り調査は当初、私を警戒する農家から門前払いを受ける毎日だった。私の研究への熱意をあきらめずに伝え、毎日毎日粘り強く村へ通った。最初は私を警戒していた農家も次第に私を受け入れてくれるようになり、調査も終盤に差し掛かったころには私の名前を多くの農家さんが覚えてくれて聞き取り調査にも多大な協力をしてくれた。
農村生産者の視点・企業の視点・政府の視点、様々な視点でタイの輸出向け農業について学ぶことができた。タイと日本のWin-Winな農業取引の実現を現地で収集したデータをもとに論文執筆を行い、日本とタイ両国での学会発表や雑誌投稿などを通じて積極的に研究成果を発信したい。
2015年
1月~
2016年
1月
1.大学院での研究活動
講義受講、ゼミ参加、文献収集、フィールドワーク等
2.農村調査
生産者へのヒアリング、政府機関・企業への調査等
3.インターンシップ
農産物輸出企業(タイ・CPグループ)でのインターンシップ活動
4.タイ語の学習
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
農村調査で訪れた村が「第2の故郷」になった。前述したように、農村調査開始時は門前払いの連続で農家への聞き取り調査が進まなかったが、毎日村を訪れて粘り強く村内の農家を訪問し続けた。その結果、農家も徐々に私のことを信頼してくれて農家から農家へ紹介され、村に溶け込むことができた。聞き取り調査にも協力をしてくれたこともあり、村の農業事情や農家の農業経営について詳細なデータを集めることができた。農家訪問時には、食事を出してくれたり、村の伝統的な行事に招待してくれたり、調査だけでなくたくさんの時間を現地の人々とともに過ごし、交流することが出来た。タイ語が未熟な私を受け入れてくれた現地の人々の優しさにとても感謝している。現地はインフラ開発こそ乏しいものの、大自然の雄大さや伝統的な生活スタイル、バンコクやチェンマイのような都市部では味わうことの出来ない独特の食文化など、何を思い出しても非常に充実した日々であった。それは、留学中に感じた日本恋しさよりも帰国後に感じる調査地農村への恋しさのほうが現在では勝ってしまうほどである。
現地の農業を学ぶと決心したはいいが、留学開始までタイ語はほとんど話せない・まったく読めない状態だった。留学前半(6ヶ月)を語学習得のための学習期間に設定し、様々な学習方法を検討した。日本からタイ語参考書を持参したが集中力が続かず、思い切って大学近く(大学から約10kmとはいえ朝の渋滞で満員バスで片道1時間以上かかった。)の語学学校に毎朝通い、午後は大学院で講義・研究という生活を続けた。タイ語でタイ語を学ぶ直接法の学校だったため独学よりも集中的に学ぶことが出来た。さらに、留学先大学の人文学部タイ語学科開講の講義も聴講したため、毎日タイ語を学ぶ環境を作った。また日常生活においてもタイ人とはタイ語でしゃべるというルールを自分自身で設定していたため、英語・日本語にまったく触れないような日もあった。タイ人の友人や教員も私との会話はタイ語で行うことに協力してくれて、間違いは指摘してくれたこともあり留学半年後はタイ人とタイ語で話すことがとても楽しくなった。