留学内容
マサチューセッツ総合病院(MGH)の外科病理部という部署で、4週間におよび臨床業務を見学させていただいた。実習内容としては、向こうの研修医(resident)について回るシャドウイングが主だった。MGHでは日本と違ってマンパワーがあり、臓器ごとに部門が分かれていたため、1週間ごとにローテーションをする臓器を選ぶことができた。私は以前より興味のあった肺・乳房・血液・消化管を選択した。Residentの主な業務は、指導医とともにその日の症例の最終チェックを行うsign outや、臓器の切り出しや標本化、手術室横で迅速検体を待ち凍結標本の作成・診断、などと非常に多岐に渡った。また毎日何かしらのカンファレンスが行われており、例えば小規模のものでは病理部を回っているresidentを対象とした講義に毎日参加した。大規模なものでは、病院の呼吸器科の外科医、腫瘍内科医、放射線科医、病理医が文字通り一堂に会し、治療方針について話し合うoncology conferenceなども毎週行われていた。