留学内容
グアテマラ・デル・バジェ大学
・マヤ文明やその調査に関する基礎的知識の吸収
・現地研究者および同世代との交流・人脈作り
ティカル国立公園
・遺跡の発掘調査や修復保存調査に伴う記録作業の補助
La Ruta Maya財団
・文化財の展覧会使用に関する視察
・コレクション整理の補助
最終更新日:2019年11月13日 初回執筆日:2019年11月13日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
スペイン語 | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル |
グアテマラ・デル・バジェ大学
・マヤ文明やその調査に関する基礎的知識の吸収
・現地研究者および同世代との交流・人脈作り
ティカル国立公園
・遺跡の発掘調査や修復保存調査に伴う記録作業の補助
La Ruta Maya財団
・文化財の展覧会使用に関する視察
・コレクション整理の補助
考古学研究をする中で、外国人である私が中米のグアテマラやホンジュラスに何気なく調査を行っていることに疑問を持ち、「調査させてもらっている私がどのように地域に調査成果を還元できるのだろうか、遺跡や先住民文化の価値をどのように地域住民と共有できるだろうか」と考え始めたことがきっかけである。それに伴って、現地で行われている活動に身を投じることで実践的な学びをしたいと感じたから。
グアテマラ・デル・バジェ大学
・基礎知識の習得
・同世代や現地人研究者との交流ネットワーク構築
ティカル国立公園
・地域住民を巻き込んだ遺跡の活用の必要性への気づき
・記録作業の重要性への気づき
La Ruta Maya財団
・文化財保護・レスキューという新たな分野との出会い
・当財団の関係者やコレクションとのつながり構築
飛び込み力
周りになかなかマヤ文明専攻の学生が同期や先輩後輩におらず、研究内容について、ディベートする機会が少なかった。しかし、今回の留学をした際には、グアテマラ・デル・バジェ大学の学生や教員と授業内外でディベートする場面が多々あった。「とりあえず何でもいいから一回は発言しよう」から始まり、なるべく発言回数を増やしていくようにすることができた。
マヤ文明研究は続けていきたいと思っており、その際には研究成果をアカデミックな世界で発表するだけでなく、調査を行ってきた遺跡やその周辺住民にも還元できるようなモデルを模索し続けたいと考えている。同時に、ティカルでの活動を通して、調査中の記録作業の重要性を改めて学んだので、ドローンや三次元測量機を用いた記録方法なども学んで調査やその還元に活かしていきたいと考えている。
2018年
9月~
2019年
1月
【主な活動内容】
・「マヤ考古学3」の講義への出席
・「文化遺産修復保存」の講義への出席
・「コミュニティ博物館」の大学院講義への出席
・大学図書館にて資料収集
【主な成果】
・今回の留学の目的である文化資源マネジメントを実践的に行うにあたって必要な基礎知識(現地の考古学についての最新情報や、今まで学んできた考古学の隣接分野にあたる修復保存や博物館について)を学ぶことができた。
・日本とは異なり、授業形態としてディスカッションやプレゼンテーションが多いため、アウトプットする力が多少なりとも伸びた。
・同世代のクラスメイトや現地人研究者との交流を通して、人脈を作ることができた。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
2018年
10月~
2018年
11月
【主な活動内容】
・ティカル国立公園内の修復保存作業補助
・ティカル国立公園内の記録作業
・ティカル国立公園周辺地域の視察
・ティカル国立公園周辺地域にて簡易な聞き取り調査
【主な成果】
・地域や遺跡ごとに合ったマネジメント方法を模索する必要があると気付かされた。
・文化資源を活用していくにあたって、まず記録すること(写真撮影や図面の作成、測量など)へ力を入れる必要があると考えるようになった。
・地域コミュニティを巻き込んだ遺跡の活用法を模索していくことの必要性を感じた。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
2019年
1月~
2019年
1月
【主な活動内容】
・当財団所有のコレクションの展覧会の視察
・当財団職員を対象にした聞き取り調査
・当財団所有のコレクションの整理補助
【主な成果】
・文化財レスキューという自分にとって未知の分野へ足を踏み入れることができた。
・当財団との縁ができ、今後もボランティアや研究者として協力させていただけるような関係をつくることができた。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
グアテマラでは徒歩移動は危ないとされているため、移動手段としてUBERを使う場面が多々あった。その際、運転手の方々と他愛のない話をする機会が多かったのだが、自分が日本人であることを告げると、途端に自分の知っている、もしくは興味のある日本の文化について話し始める人が多くいた。車好きな方は日本車のカッコよさについて、アニメ好きな人は最近見たアニメについて、はたまた天皇陛下の退位について話していた人もいた。グアテマラの人々にとっては距離的にも遠くなじみのないはずの日本だが、日本もなかなかプレゼンスを発揮しているのだなと感じた。と同時に、最近増してきている中国のプレゼンスに負けないように日本の良さをアピールしていきたいとも思った。
グアテマラをはじめとする中米諸国では、スペイン語が公用語となっています。観光関連の施設やホテル、若い世代の人には英語を話せる人もいますが、多くの場合、スペイン語しか通じません。もちろん、現地での活動を通して、スペイン語能力(特にリスニングとスピーキング)は上達していくのですが、留学・渡航前の事前学習は欠かせないと思います。英語と比べるとスペイン語を学ぶ機会は少ないですが、英語や中国語に並んで、多くの話者を世界中に有しているスペイン語を話せるようになることは、これからの国際社会で活躍するために役立つスキルとなると思います。
グアテマラをはじめとする中米諸国の名を挙げると「え、安全面は大丈夫なの?」と疑問を持たれる方がほとんどだと思いますが、幸い私は滞在中に危ない目に遭遇することはありませんでした。グアテマラで起こる犯罪の種類としては、スリや強盗が多いのですが、これらは日頃から意識することで未然に防ぐことができます。危ない地区ははっきりしているので、そもそもそのような地区には近づかないようにする必要がありますし、外出する際には最低限の荷物を持ち、貴重品はなるべく人目に触れない部分に収納し、お金などは分散して持ち歩くことをお勧めします。いざという時のために、捨て財布(多少のお金を入れたもの)をすぐに出せるポケットに入れておくことも対策の一つだと思います。
グアテマラに留学した、そのほかの先輩たち