留学内容
聴覚障害児が言語を獲得する方法をアメリカとスウェーデンで学びました。アメリカでは、手話を使わずに補聴器などを活用して、”聞く・話す”指導をするプリスクールでボランティアを行い、スウェーデンでは、主に手話を使って指導するろう学校を見学・インタビュー等をさせていただきました。それぞれの学校の校風や指導方法に特徴や違いが見られ、とても面白かったです。また、アメリカでは語学学校に、スウェーデンでは大学に通っていました。
最終更新日:2020年11月09日 初回執筆日:2020年11月09日
語学力:
言語 | 留学前 | 留学後 | |
---|---|---|---|
英語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル | → | 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル |
聴覚障害児が言語を獲得する方法をアメリカとスウェーデンで学びました。アメリカでは、手話を使わずに補聴器などを活用して、”聞く・話す”指導をするプリスクールでボランティアを行い、スウェーデンでは、主に手話を使って指導するろう学校を見学・インタビュー等をさせていただきました。それぞれの学校の校風や指導方法に特徴や違いが見られ、とても面白かったです。また、アメリカでは語学学校に、スウェーデンでは大学に通っていました。
聴覚障害児は、読み書きなどの言語力に弱い部分があるという点と手話との関係性に疑問と興味をもち、日本だけではなく海外のろう教育の現状も見てみたいと思いました。国によって手話もそれぞれ異なり、日本の手話と構造や特徴が違うので、海外のろう教育と手話の関係を見ることで新しい発見や気づきが得られると考えました。
アメリカとスウェーデンのプリスクールやろう学校を見学、ボランティア活動をさせていただき、教員の働き方や授業の臨み方に日本と違いがあると感じました。日本と比べると十分と思えるほどの教員又はサポーターがクラスにいて、子どもたちに対応できる環境ができていました。また、音楽に合わせて歌ったり踊ったり、お話をしたりして楽しく自然な流れで授業を作っている様子を見ることができました。
やりぬく力
実践活動等は特に、自分でやりたいこと、実際に現地でできることを探し出し、受け入れてもらえるように交渉しなくてはいけません。何とか自分の留学の成果を上げようと積極的に取り組む必要がありました。自分から連絡をして、お願いをしたり、時には他の人に協力してもらう必要もあります。やりたいことをやりぬく!という力がついたように思います。
今後は、この留学で見ることができた教員像やろう教育の指導方法をいかして、さらに専門的な学びを深めていきたいと考えています。そして、広い視野や価値観をもって子どもと接することのできる教員を目指します。
2019年
3月~
2020年
8月
聴覚障害児を主に対象とするプリスクールでボランティアをしました。朝の活動やクラス活動、学校のイベントに参加させていただきました。他にも、個別に行われるセラピーの見学、子どもによってはセラピー内のゲームにも参加させてもらったり、教材作成のお手伝いをしました。子どもたちは補聴器や人工内耳を十分に活用して、歌ったり踊ったり、プレゼンテーションに取り組んだりしていました。日本とは雰囲気の異なる学校を見ることができました。同時に語学学校に通い、英語の学習に励みました。私は、自分でネットで探したホストファミリー・語学学校の紹介のホストファミリー2家族、計3家族のもとでホームステイし、どの家族もとても優しく、素敵で、良い時間を過ごすことができました。自分を表現すること、積極的に取り組むことができるようになったと思います。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
2019年
9月~
2020年
1月
大学の交換留学制度を使い、ヨーテボリ大学に半年間(2セメスタ―)通いました。ジェンダーや子どもの権利、スウェーデンの学校制度についてなどの教育に関する授業を受講しました。大学での授業には、事前に指定された論文を数本読んで臨み、ディスカッションが中心でした。内容や周りのディスカッションについていくのが大変でしたが、様々な国の教育について話し合うことができ、大きな刺激になりました。実践活動として、ろう学校の訪問、インタビュー等をさせていただき、十分な指導環境が整っている学校の様子や教員の働き方を知ることができたのは大きな成果だと言えます。大学の寮に住み、同じ寮に住む友達とディナーを食べたり、パーティーをしたりして、楽しい時間も過ごせました。
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
学費:納入総額 - 円 |
住居費:月額 - 円 |
生活費:月額 - 円 |
私は、この留学で大好きな人にたくさん出会いました。アメリカで出会った友達、ホストファミリーたち、ヨーテボリ大学の友達、日本人留学生、日本語学科の友達、先生方、など、みな素敵な方でした。中でも、アメリカで一番はじめにできた友達には本当に感謝しています。彼女はブラジルから来た子で、とても優しく、積極的でかわいい子でした。この子がいたからこそ、緊張しっぱなしの留学初期もモチベーションをあげて臨むことができました。留学を目指している、予定している皆さんにはそんな友達をたくさん作ってほしいと思います。一生の宝物になると思います。私は、この夏にみんなでスペインで集まろうという計画をしていました。(残念ながらできませんでしたが...)またみんなに、世界のどこかで会えるのを楽しみにして、頑張っています。
交換留学や既存のプログラムに参加するのは、あまり難しいことではないと思いますが、自分でボランティア等の受け入れ先を見つけるのは大変だと思います。私は、ろう学校での活動を希望していましたが、学校は個人情報保護の関係でなかなか受け入れてくれるものではありません。なので、インターネットでとにかく学校を調べ、メールやFacebookのメッセージをたくさん送りました。返信が来なかったり、簡単に断られるのは当たり前です。それでもめげずに連絡を送り続けることが大切だと思います。私を受け入れてくれたアメリカの学校は、ウェブページだけでなく、FacebookやInstagramでの情報発信もよくしている所でした。そのように、ネット上もたくさん活動している団体は受け入れにも寛容かもしれません。また、学校ということで言うと、公立よりも私立の方が受け入れてくれるのではないかと思います。受け入れ先を自分で決めるのは大変なことですが、自分の好きなことができる絶好のチャンスでもあります。私は、この学校に行けたことを心から良かったと思っています。
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