留学内容
私は,グローバルな研究者となるために,医薬品に効果の期待出来る化合物の合成研究について,アメリカにあるピッツバーグ大学に留学しました。所属したWipf研究室では,医薬品につながる化合物の化学的合成研究を行いました。具体的には,アルツハイマー病に活性のある天然物“MarinoquinolineA”の全合成の研究を行いました。これまで扱ったことのない機器や装置があったり,ポスドクの方や熟年の研究者の方がいたりと多くのことを学べる,ハイレベルかつ素晴らしい研究環境下で研究できました。結果的に,筆頭著者として執筆した,本研究についての論文が国際学術誌にアクセプトされ,研究成果を形として残すことができました。
研究留学に加え,本留学のもう一つの目的として,「イニシアチブを握る」ということと「日本文化発信」ということがありました。ピッツバーグ日本語補習学校にて日本語授業のボランティアを行いました。ここでは,生徒たちに日本の良さを知ってもらう,日本文化を好きになってもらうことを目的に,その中でイニシアチブを握る活動を行いました。具体的には,毎週日曜日日本語授業のボランティアを行ったり,そろばんを教えたり,書き初め大会では先生となり生徒たちに書道指導をしました。多くの方々に日本文化を知ってもらう事ができ,とても良い経験となりました。