留学大図鑑 留学大図鑑

Miu

出身・在学高校:
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校
出身・在学校:
東京藝術大学
出身・在学学部学科:
音楽学部器楽科
在籍企業・組織:


最終更新日:2021年06月01日 初回執筆日:2021年06月01日

殻を破るために!

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ニューイングランド音楽院 Piano Performance
  • アメリカ合衆国
  • ボストン
留学期間:
1年
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,270,000円
  • 大学独自のもの 450,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準一級、TOEFL87> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

演奏の表現と技術の向上を目標に留学し、その中でも「伝える力」を得ることと「殻を破る」ということをメインの目標に留学しました。自分の選んだ教授先生と勉強するほか、日本からアメリカ(島国で暗黙の了解が通じるという環境から、多文化社会であり暗黙の了解などない国へ)に移ることによって、積極的に人に語りかけたり自分をわかってもらうために伝える努力をしたりする人間性を得て、自分の音楽ももっと大胆に外向きの表現方法に変えることを目指して勉強してきました。
その人の人間性とその人の音楽は繋がっているという自分の考えのもと、まずは人間性を変えることから始めました。色々な感情や物事を自分の中だけで収拾させがちな私の性格を変えるために、わからないことや困ったことがあればすぐに人に相談する、自分をわかってもらうために自分から発信するなど努力し、演奏表現も以前よりストレートに、訴える力のあるものに変えることができました。

留学の動機

2015年のショパンコンクールで入賞したケイト・リウとエリック・ルーという2人のピアニストの演奏がとても好きで、2人ともアメリカで勉強しているのをきっかけにアメリカでどんな指導がなされているのか興味を持つようになり、大学に入ったあと、演奏するときに自分のcomfort zoneから抜け出すことが難しく、どうにかしてこの状態を抜け出したいと考えていたときに留学を決めました。

成果

実技の練習や音楽科目の授業のほか、リベラルアーツ科目の授業を受けるうちに学んだことも多かったです。アメリカで育ってきたクラスメイトたちは、やはり多文化社会の中で生きてきたため宗教観や政治についての考えを言語化でき、また一つのことを考えるのに頭を柔軟に使ったり、様々な方向から物事や可能性を考えることができる子が多いことが印象深く、彼らと勉強することで広い視野や柔軟性を身につけることができました。

ついた力

考える力

色々なことを考える力がつきました。シンプルですがたくさんの意味があって、リベラルアーツがなかなかハードな学校だったため、①スケジュールを管理(考える)する力や、多文化社会で生きてきたクラスメイトと勉強することで、②さまざまな方向から柔軟に物事を考える力、また③自分について考える(identity, privilege, disadvantageなど)力がつきました。

今後の展望

今後も研究と努力を続け世界で活躍できる演奏家を目指すほか、アメリカで得ることができた人間性と音楽性や、現地で見てきた指導などを生かして、日本の若い音楽家が世界に出ていくための手助けをできればいいなと思う。

留学スケジュール

2019年
8月~
2020年
8月

アメリカ合衆国(ボストン)

音楽の面では、教授先生と勉強しながら日本にいた頃とは全く違う感性・曲の構成の仕方や音を学び、また技術面でもハイレベルな環境の中で周りの同級生や先輩(もちろん後輩も...)から刺激を受け、音楽性もテクニックも大きく伸ばすことができた。また、いくつかの目標の中でもいちばん重きを置いていた、「音で伝える力」をつけるために、自分のアイデンティティや人間を見つめ直し(これらを見つめ直すためにアメリカという国はとても良かった!)、普段の生活でも自己完結するのをやめ、人に何か伝えたり自分から発信することを意識していた。その結果、音楽性と人間性二つを良い方向に変えることができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ボストン湾のクルーズにて。ボストンの夕焼けはとても綺麗!
アメリカで、日本食Thanksgiving!
音楽学生には欠かせない、ボストンシンフォニー!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

一年目の寮でのルームメイトは、中国人の女の子でした。彼女は、まだ英語が流暢ではなかったにも関わらず、中国の文化、エンタメ、またプライベートで今日何があったかなど一生懸命毎日話してくれて、性格の相性も良く、一年目の学校生活でたくさんの心配事があった私にとって心の支えとなってくれました。また彼女から、たとえ言葉が不十分でも伝えようとする力があれば十分人には伝わるということや、その伝えたいという気持ちが大切なのだということも学びました。
コロナで一年間彼女は中国におり会えていないですが、今でも連絡を取り合っているたいせつな友達のうちの一人です。

一年目のルームメイト!

思い立ったら即行動...!

  • 留学先探し : 大学

私がアメリカの大学を受験するまでの過程で、うまくいくか心配だったけれどやって良かったと思うことが、願書を出す前に候補の学校と教授先生に自力でアポを取り実際に会いに行ったことでした。
著名な教授先生ばかりで皆お忙しく、返信が来るまで3回から5回ほどメールを送り続けたり電話をかけたりして、もう返事は来ないのではないかと心が折れそうでしたが、連絡がついた時の嬉しさはとても大きかったです。また、事前にお会いしてお話しし、レッスンを受けていたことで、オーディションでのメンタル面での支えにもなり、またその後なにかある時にも「あれだけ自力で動いたのだから今回もできる」という自信につながるようになりました。
私は元々新しいことを始めるとき、不安材料があると踏みとどまってしまう人間でしたが、アメリカ大学の受験と現地での勉強を経験し、「何事もまずはやってみることが大事だ」と考えが変わりました。たとえそれがうまくいかなくても、絶対に、自分で動いたことが後の自信につながります。

これから留学へ行く人へのメッセージ

様々な心配事もあると思いますが、きちんと目的があって留学するなら、行く前と行ったあとではだいぶ物事の見え方や考え方が変わります。自分の人生の中で、次いつこのような経験ができるかわからないのだから、やりたいこと全部思い切ってやってきてください!成功してもうまくいかなくても、必ず自分の財産となる力を得ることができます!