留学内容
私はスマートコンタクトレンズへの応用を目的とした新規レンズ材料の研究を行うため、アメリカ合衆国へ留学を行いました。しかしながら、COVID-19の影響により大学の研究機関が閉鎖となり、当初予定していた一連の実験を行うことは叶いませんでした。ただ、やっとの思いで手に入れた留学の機会だったため「この先行き不透明な状況下での経験を逃したくない。少しでもいいから、現地で持ち帰れる知識や技術を身に着けたい。」と自らを奮い立たせ、積極的に周囲へ相談・アイデアを提案し、研究を進めました。具体的な研究は所属する研究室のPhDの学生の助手という形で、レンズ材料ではありませんが高分子材料のミクロな構造分析を行いました。また、ナショナルラボに自作したサンプルを送りオンライン上でプログラムを組みながら遠隔で測定を行いました。留学当初に予定していた計画を達成することは叶いませんでしたが、自分が今までに体験したことのない経験を持ち帰れたことは、非常に大きな財産だと私は感じています。