留学大図鑑 留学大図鑑

山本風薫

出身・在学高校:
新島学園高等学校
出身・在学校:
国際基督教大学
出身・在学学部学科:
教養学部
在籍企業・組織:

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最終更新日:2023年07月14日 初回執筆日:2023年07月14日

異文化に対して開かれた視点を身につける

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • オハイオ州立大学
  • アメリカ合衆国
  • コロンバス
留学期間:
10ヶ月
総費用:
2,250,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,850,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<IELTS6.5> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

【大学での授業】
主に、専攻である人類学の授業を履修しました。日本での所属大学では受けられない生物人類学の授業では、グループでのラボ活動等を通して広い意味での人類について検討し、専攻分野である人類学をより広い視点から捉え直すことができました。また、アメリカの人類学に特有の実践的な人類学の授業を多く履修し、学問的な成果をどのように社会に還元することができるのか考えるきっかけとなりました。

【JASCO(Japan America Society in Central Ohio)でのインターンシップ】
大学があるオハイオの日米協会でインターンシップとして働きました。アメリカに住む日本人の子どもたち、アメリカで日本文化に関心を持つ人々に向けたイベントを企画・運営したり、SNSを介した広報活動を行いました。文化発信の知識と技術を身につけるだけでなく、ビジネスと文化経験の関わりを身をもって経験することができました。

【日本スーパーでのフィールドワーク】
留学先大学の教授の指導のもと、オハイオ州にある日本食スーパーでインタビューとアンケートのフィールドワーク調査を実施しました。調査を通して、異国における日本文化の受容の様子について研究すると共に、フィールドワークの実施方法を実践的に身につけました。

留学の動機

卒業研究、将来の進路を考えるにあたって、これまで生きてきた日本という心地の良い空間を飛び出してみることで、自分の価値観、学問的関心をともに広げる必要を感じ、留学を決心しました。中学から大学までキリスト教系で比較的小規模の私立学校に通っていたため、それとは正反対のアメリカで一、二を争う大規模な州立大学を留学先に選びました。

成果

生活面では、初めての土地でマイノリティとして生きるという経験をし、馴染み深い日本の社会も少し違った視点から捉えられるようになったように感じます。学業面では、アメリカならではの実践的な授業や大学院生と合同の授業も履修し、卒業研究のテーマに出会うことができました。帰国後、無事に卒業研究を終え、現在は大学院に進学して留学先で出会ったテーマをさらに発展させて研究しています。

ついた力

自分の感覚を尊重する力

授業中に発言するという一つの行為をとっても、日本の学生とアメリカの学生は全く様子が異なります。日本にいた頃は、発言したいことがあっても周りをうかがってなかなかできませんでしたが、留学先で学生は言いたいことをなんでも言う、その連続で授業が出来上がっていくその場に巻き込まれる中で、まわりの反応を予想する以前に、自分の気持ち、感覚に素直に従ってみる力が身につきました。

今後の展望

留学中、たくさんの素敵な人に出会いました。キラキラして見える人は、自分の興味関心を追い求めたその先で生きているというふうに感じました。そんな素敵な方々に刺激を受け、進学して学問的関心ともう少し向き合ってみることにしました。留学先で見つけた興味関心を追い求めつつ、それをどのように社会に繋げていくことができるのか、引き続き考えていきたいと思います。

留学スケジュール

2021年
8月~
2022年
5月

アメリカ合衆国(コロンバス)

【オハイオ州立大学:8月〜5月】
中国語の授業や大学院生の授業など、少人数の授業への参加を通して、能動的に授業に参加し学ぶ環境に自覚的に身を置きました。その甲斐もあって、留学開始時にはグループディスカッションでも相槌を打ってばかりだったものが、二学期目の終わりには一コマに一回以上発言できるようになりました。
また、クラブ活動で参加していたクラシックバレエクラブでは、公演に出演したり、メンバーとバレエを観に行ったりと、学業以外でも楽しく過ごしました。

【JASCO(Japan America Society in Central Ohio):1月〜5月】
留学後期にはJASCOでインターンシップとして働きました。特に、アメリカに住みながら日本にルーツを持つ子どもたちや、日本文化を学ぶ人々に向けてSNSの投稿を作成したことで、日本文化を発信するのみならず、自分自身でも日本文化に対して意識的になりました。また、JASCOが開催するイベントを運営する中で、日本とアメリカを橋渡ししつつ働く人々に出会い、ビジネスを通した文化交流のあり方、自分の将来像に対する意識が深まりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

80,000 円

項目:保険料

400,000 円

バレエクラブの公演後の1枚
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

80,000 円

項目:保険料

400,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

中国からの正規留学生Piperは、留学1週目にキャンパスツアーで仲良くなり、今でも頻繁に連絡をとる親友です。楽しいことも大変なことを一緒に経験して、支え合ったり、時には喧嘩もして、今では一生の友だちです。私たちふたりにとってアメリカは異国の地で、2人だけで旅をしてハラハラしたり、感動したり、たくさんの貴重な時間を共有しました。クリスマスごろにはなんでも話せる大切な友だちとなって、旅先での、あるいは日常のふとした気づきを共有できる貴重な存在でした。アメリカで暮らす中で感じたこの社会、自分たちの母国、そして世界の問題について、同じアジア人として、時に中国人と日本人として、あるいは2人の違う人間として、拙い英語で語り合った時間は私の人生のかけがえのない時間です。意見が食い違うこともあったけれど、コロナに罹患して寝込んでいる時お見舞いに来てくれたり、授業が難しくて挫けそうになった時に話を聞いてくれたり、留学を通してどんなに彼女に助けられたかしれません。

旅行先でのお気に入りの1枚

いろいろな人に相談してみる

  • 住まい探し : シェアハウス

ルームメイトのマッチングサイトで適当にお部屋を選んだところ、渡航してみたら2人の男性とバスルーム・キッチンシェアのシェアハウスということが発覚!場所も少し危険なエリアで、秋頃にはネズミまで発生するびっくり物件でした。とても優しいルームメイトたちでしたが、ちょっと心配だったこと、他の人と住んでみたかったこともあり引っ越しを決意しました。見知らぬ地でのお家の解約、引っ越し先探し、お引っ越しは大変でしたが、交換留学生のサポートスタッフや他の日本人の知り合い、クラスメイトに相談しまくっていたら、イベントでたまたま知り合った学生が引っ越し先を紹介してくれました。最終的には、無事に女の子8人のシェアハウスに引っ越すことができ、残りの半年間は晴れやかな気持ちで過ごすことができました。

留学前にやっておけばよかったこと

アカデミックな英語の勉強はもちろんですが、日常的に使われるようなフレーズや語彙を増やしておくと良いと思います。具体的には、ここ数年にリリースされたドラマ、さらに言えば、同年代が主人公のドラマを見るのがおすすめです。私は、Ginny and Gorgia というNetflixのオリジナルドラマを見ていました。最新のスラングやネット用語も出てくるので勉強になりました!

これから留学へ行く人へのメッセージ

実際の留学は楽しいことはもちろんたくさんあるけれど、大変なこと、辛いこともたくさんあります。「もう嫌だ、日本に帰りたい」と思ったとき、それでも「わたしは〇〇のためにここに来たんだ」と思えるような目的や強い意志が一番の支えになります。留学に行く前にもう一度、なぜ日本ではなくてその国に留学しなければないのか、じっくり検討してください。これを読んでいるあなたの留学が素敵なものになりますように!