留学大図鑑 留学大図鑑

堀江優菜

出身・在学高校:
都立両国高校
出身・在学校:
東京大学
出身・在学学部学科:
理科一類
在籍企業・組織:


最終更新日:2023年06月16日 初回執筆日:2023年06月16日

現地にどっぷりつかるなら、高校で!

留学テーマ・分野:
中長期留学(4か月以上、日本の高校に在籍しながら留学)・国際交流
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 現地の公立高校
  • アメリカ合衆国
  • アリゾナ州スコッツデール
留学期間:
10ヶ月(新型コロナ発生により実際は8ヶ月)
総費用:
800,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準一級>

留学内容

異文化の中で「自分」が揺さぶられること、これまでにない環境に飛び込んでみることが最大のテーマでした。高校留学という、ホームステイをしながら現地の学校に通うことでどっぷり海外の生活につかり、新しい環境に全力で向き合う中で、行動力も適応力も高まりました。ホストファミリーと、買い物などの何気ないことも含めて一緒に過ごしたり、部活や授業で友達をつくったり。画面の向こうの存在だった世界でも、同じように人が生活しているのだという実感を得たことと、より手触りを持って世界を感じられるようになったことは内面の大きな変化でした。
東京都が、都立高校生を対象に展開する留学プログラム「次世代リーダー育成道場」に7期生として選ばれ、留学が実現しました。次世代リーダー育成道場は、参加費80万円で、事前・事後研修や渡航費、学費、ホームステイまでカバーされるという形のプログラムです。(イベント、外食等の若干の生活費は個人)サポートの安心感に加え、意欲的で面白い高校生と繋がれる場でもありました。

留学の動機

中学生のころ、ふと「このままなんとなく授業を受けて、流されて進路を決めて、ずっと過ごしていくのかな」と考え、それは嫌だと直感的に思ったのがきっかけでした。その時ちょうど、東京都の留学支援事業、「次世代リーダー育成道場」募集のお知らせがありました。環境を変えてみたい、コンフォートゾーンを飛び出してみたいと思ったとき、1番常識が通用しなさそうだと思ったのが海外でした。

成果

自分をリセットしてがむしゃらになる経験、「面白そう!」に飛び込むことってできるんだ、という成功体験。たくさんの挫折となやみ。何気ない日常で感じる異文化。全てひっくるめて経験値が爆上がりしました。文化の違いを「不満」ではなく「面白さ」として捉えるマインドセットが身につきました。自分で助けを求め、適応する日々で鍛えられ、自分に自信がつきました。

ついた力

頼る力

アメリカでは、自分で悩んでいるだけでは気づいてもらえないことも多く、なにか困ったことがあれば無視をせずに自分で解決に向け動き、時には積極的に助けを求めに行くことも習慣になった。たとえば友達にわからない単語を聞いたり、夜の外食が多く出費が嵩むことを説明して、食生活についてホストと調整したり。自分をオープンにして頼ることは、実は人との距離を縮めてくれるコミュニケーションだと感じた。

今後の展望

自分が世界の一端しか知らないことも痛感した留学生活でした。日本国内も、海外も、この目でいろんな場所を見ていきたい。面白がる気持ちと共に、自分の興味を深掘りつつ、前向きに寄り道しつつ、進んでいきたい。

留学スケジュール

2019年
8月~
2020年
3月

アメリカ合衆国(アリゾナ州スコッツデール)

2019年8月〜2020年3月
公立高校にsophimore(高校2年生)として通いました。留学生クラス等はないため、英語の授業も含めて全て現地の生徒と一緒に受けていました。
卒アルを作るチームに入り、全校にアンケートを取ったり、撮影のため無料であちこちの校内イベントに潜入したりもしました。バレーボール部、テニス部、美術部に所属。校内の壁画を描くリーダーとして活動しました。
現地に住むホストファミリー宅に、留学生一人でホームステイ。ホストファミリーは、63歳のホストマザーで、基本的に二人暮らしでした。グランドキャニオン、セドナといったアリゾナ州を代表する観光地にも一緒に旅行しました。2 月からは、ホームステイ先の事情で受け入れ先が変更になり、2つの家庭を経験しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

グランドキャニオンにてホストマザーと。圧倒的スケール!!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学中、たくさんの素敵な人にお世話になりましたが、写真は授業で最初に仲良くなり、帰国の時までたくさん一緒に過ごした友人です。
キンセアニョス(中南米で大事にされている、15歳の誕生日パーティー。成人式のような位置付け)の展示会に誘ってくれて、彼女の家族と一緒に大事なパーティーの計画を練ったり、家に招待してくれて、ウォールマートのケーキで私の誕生日のお祝いしてくれたりもしました。
移民の家庭で、兄たちはアメリカのパスポートがないといった話や、家庭は経済的に厳しいしSocial anxiety も抱えているけれどコミュニティカレッジに行くんだと言って勉強している姿を見ました。私の留学生活に、多面的な学びをくれた存在です。

授業の作業時間中に、ノリで撮りました笑

学年をおろすのは大アリの選択

  • 単位・留年 : 休学・留年

一年間の交換留学で、休学(計四年高校に通う)か、留学(留学先の一年を日本の一年としてカウント)にするか迷う高校生もいることと思います。
私は留学中は留学に専念したくて、休学扱いにしました。友達と学年がずれてしまうことや、周りより一年遅れることを不安に思うかもしれませんが、その差は想像よりも関係ないものでした。むしろ日本でも出会いが増えるという見方もできると思います!帰国後の慌ただしい時期も、去年学習済みの範囲と被るためゆっくり追いつけるのも利点です。
留学中の時間を、自分が一番納得して過ごせる方式にすることを最優先にするといいと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学でしか出会えない自分がいます。悩むと思う。壁にもぶつかると思います。でも、ちゃんと悩んだこと自体がきっと財産になるはず。
コンフォートゾーン、飛び出してみよう!