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Susumu Matsumaru

出身・在学高校:
東京都立墨田川高等学校
出身・在学校:
上智大学
出身・在学学部学科:
外国語学部イスパニア語学科
在籍企業・組織:

コロンビアへの留学に限らず、コロンビアについて何か聞きたいことがありましたら、facebookにメッセージいただければ、すぐに返信はできないかもしれませんが、可能な範囲でお答えしようと思います。


最終更新日:2018年11月19日 初回執筆日:2018年11月19日

先住民と友達になれるコロンビア留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 教皇庁立ハベリアナ大学 社会科学部 人類学科
  • コロンビア
  • ボゴタ
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 770,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
スペイン語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<DELE A2> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<DELE C1>

留学内容

私は先住民について興味があったので、人類学部に所属して、現地の学生と一緒に、コロンビアの民族学や国内避難民問題、開発人類学について学びました。また外国人向けに開講されているスペイン語コースも受講しました。ハベリアナ大学はボゴタの中心部に位置し、大通りに面していて交通の便も良く、治安も良い地区にあります。最近、建物も新しくつくられたりして、構内もきれいです。カフェや食堂も多く、緑も多いのでのんびりできます。定期的に講演会、コンサート、映画上映会やボゴタ市内・近郊ツアーなど、学生であれば誰でも参加できるイベントが各種開催されています。そうしたイベントに参加することで、他学部の学生や学外の人とも交流を深め、つながりを増やしていくことができました。

留学の動機

コロンビアに留学したと言うと、「なぜコロンビアなのか」とよく聞かれますが、正直なところ返答に困ってしまいます。子どもの頃から南米、特にペルーの遺跡に興味はありましたが、コロンビアについてはよく知りませんでした。上智大学からコロンビアへの交換留学生は初めてと聞いて、「一番乗りってなんか気分が良いな」と思って決めたのが本音のところです。ただ今となっては、コロンビアを選んで本当に良かったと思っています。

成果

日本国内ではなかなかできない、コロンビアの文化人類学に直に触れることができました。講義も大切ですが、大学の友人らに紹介してもらい、各地域の先住民の友人ができたことも大きな収穫でした。地域の儀礼や集会に参加させてもらい、彼らの文化や考え方などを直接教えてもらいました。本や文献だけではわからない、現地で日々を生活する人々がどのように考えているのか、その一端ではあるけれども、直接触れることができました。

ついた力

流れに逆らわない力

留学の目的にこだわりすぎないことが大切だと思います。現地に行ってから動機が芽生えて、自分の興味や目的が見つかることも多々あります。そもそも現地に行けば、予想や期待していたようにならなかったりの連続ですし、当初の考え方から180度変わってしまったりもします。その時々において臨機応変に、時には流れに逆らわずに身を任せて対応することが、異なる文化圏で生活をする醍醐味で、一番楽しいポイントです。

今後の展望

2016年コロンビアは、武装勢力との和平合意、サントス大統領のノーベル平和賞受賞と、歴史的にも大きく動きました。そのタイミングに現地で学ぶ事ができたのは幸運でした。帰国した今でも、彼ら・彼女らとのやりとりは続いています。今後も、何かしらの形でコロンビアとつながりを保ち続けますし、巡り合わせとタイミングさえあえば、再びコロンビアで学びたいと考えています。

留学スケジュール

2015年
7月~
2016年
9月

コロンビア(ボゴタ)

私は先住民について興味があったので、人類学部に所属して、現地の学生と一緒に、コロンビアの民族学や国内避難民問題、開発人類学について学びました。また外国人向けに開講されているスペイン語コースも受講しました。ハベリアナ大学はボゴタの中心部に位置し、大通りに面していて交通の便も良く、治安も良い地区にあります。最近、建物も新しくつくられたりして、構内もきれいです。カフェや食堂も多く、緑も多いのでのんびりできます。定期的に講演会、コンサート、映画上映会やボゴタ市内・近郊ツアーなど、学生であれば誰でも参加できるイベントが各種開催されています。そうしたイベントに参加することで、他学部の学生や学外の人とも交流を深め、つながりを増やしていくことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:

60,000 円

ボゴタの中心部
ハベリアナ大学エントランス
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:

60,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

日本国内ではなかなかできない、コロンビアの文化人類学に直に触れることができました。講義も大切ですが、大学の友人らに紹介してもらい、各地域の先住民の友人ができたことは自分にとっての大きな収穫でした。地域で行っている儀礼や集会に参加させてもらうこともでき、その中で寝食を共にして、文化や考え方など日々の対話の中で直接教えてもらいました。本や文献を読んで知ることも必要ですが、それだけでは不十分で、そうした文章には表れてこない行間の部分の、現地で日々を生活する人々がどのように考えているのか、その一端ではあるけれども、直接触れることができました。それまで「頭の中の知識」であった事柄が、まさに「血となり肉となり」統合されたような感覚です。思い返してみても、非常に有意義な日々を過ごせたと思います。

先住民のお祭りに参加
授業で日本の文化についてプレゼン

現地で銀行の口座を開設するかどうか

  • 生活 : お金

一年間の長期留学だったので、現地で銀行の口座を開設するか迷いましたが、クレジットカードでお金を引き出すことができたので、必要な際に、その都度クレジットカードで引き出しました。口座を開設しても、海外送金してもらう手間などを考えると、クレジットカードでの引き出しのほうが良いのではと思いました。生活においても、何も支障はありませんでした。

強盗やスリの被害にあっても、絶対に犯人を追いかけないで!

  • 生活 : 治安・安全

近年、コロンビアは治安が改善してきています。ボゴタに住んでいた時も、ほとんど危険な目には遭遇しませんでした。しかしながら、治安の悪い地域があるのも事実です。セントロという歴史地区を友人と歩いていた時に、スリの被害にあったこともあります。実際に強盗やスリの被害にあったときは、絶対に犯人を追いかけるようなことはしないでください。犯人も命を取るリスクはおかしたくないので、抵抗はしないことが大切です。留学保険もあるので、物はある程度保障はされます。でも、命は奪われたら、それで終わりです。被害にあったら、追跡せずに、近くの警察に被害にあったことを報告しましょう。また、事前に治安の悪い地域を、ホームステイの家族や友人らに聞いて、情報収集をしておくことも大事です。また、日本大使館に在留届を出し、メール登録をすれば、現地での治安情報が定期的にメールが送られてくるので、それも活用しましょう。必要以上におびえる必要はありませんが、日本と同じ気持ちで生活するのではなく、事前の危機管理をしっかりとすることが必要です。

留学前にやっておけばよかったこと

大学の授業では、もちろんテキストはすべてスペイン語か英語です。興味のある授業が決まっているのであれば、それに関連する書籍や論文を、事前に日本語で読んでおくのをおすすめします。理解度はどうしたって日本語のほうが深くなるので。

留学を勧める・勧めない理由

コロンビアは、日本人が少なく、スペイン語を集中的に学ぶには、すごく適していると思います。ボゴタは一年中涼しい気候なので、日本の暑かったり寒かったりの一年に比べると、格段に過ごしやすいです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学というのは、すでに確固としたやりたいことが決まっている志を持った人がするものだと思っていましたが(もちろんそういう方もいて然るべきですが)、私のように、巡り合わせとタイミングに任せて、軽いフットワークで留学に行く人がいても良いのでは、とも思います。結局は、行ってみないとわからないことばかりなので。海の水が汚いとか冷たいとか、陸であれこれ考えるよりも、まず飛び込んでみないと、何も始まりません。