ニュージーランド(ニュージーランド オークランド ワークワース)
NZのワークワース周辺で地域医療体制を学びました。
①学校保健教育@Mafurangi College
自分が通っていた現地校で取材等を行いました。Healthという、国内の健康問題や中絶、安楽死などの医療倫理的な議題について複数人で調べレポートを作成する授業を1か月履修し、year12~13の生徒と安楽死に関してディスカッションを行いました。日本とNZとの安楽死に対する考え方やとらえ方の違いなどを議論を通して学ぶことができ、また、高校でこのような授業が選択できることは非常に価値と学びのある事だと思いました。また、保健室に勤務する看護師の方に1日密着し、治療や業務の様子を見学しました。薬の処方が認められていることや、宗教の違いにより処置を変えていることが日本ではあまり見られない例を間近で見学することが出来とても良い経験となりました。理学療法士が学校に勤務しており、授業の時間でもハイレベルな治療を受けることのできる体制が整っていることに驚きました。これは、共働きが多いNZで、親が子供を病院に連れていくことで親の負担が増え子供の勉強時間が減ってしまうことを防ぐ目的もあるとのことでした。また、性教育が十分になされていないため、望まない妊娠をしてしまう学生が増加していたり、ドラッグを使用する学生が増加していることは、国を挙げて対策すべき問題だと先生が語っていました。
②地域健康促進活動
ホストファミリーに子供が3人おり、長女(7歳)と長男(5歳)と共に、地域のアスレチックに参加しました。地域のボランティアが有志で行っている企画にも関わらず、50組を超える親子が共に参加でき、棒高跳びや円盤投げなど、かなり本格的に体を動かすことが出来る活動が行われていることに驚きました。参加していた年齢の幅も広く、幼い頃から屋外で体を動かし、病気にかかりにくい体・免疫づくりを行っていることが健康体を保つ1つの大きな理由であると推測しました。また、インタビューを行った保護者からは、親が集まる場でもあるため、育児の悩みなどを気軽に相談でき、とてもリフレッシュにいい場だという声も多く上げられ、日本でもこのような企画が充実することで、根本から健康になることが出来るのではないかと感じました。
③高齢者医療
NZで終活サポーターとして働く方と看護師の方にインタビューを行いました。日本と同じように認知症の患者は年々増加しているものの、日本のように高齢者の孤独死は発生していないことが分かり、二世帯や三世帯で暮らす家が多く、最後の看取りまで我が家で家族のサポートや在宅医療を受けながら過ごす方が非常に多いことが分かりました。また、老人ホームも日本と少し異なっており、敷地の中に一軒家が建っており、そこで普通の生活を家族とともに送りつつ、24時間医師や看護師が勤務しているため必要な時はケアが受けられる老人ホームが多くありました。
●アンバサダー活動
①水戸徳川に由来する日本舞踊の披露と、浴衣・袴の紹介
②茶道
③書道
④折り紙や年中行事の紹介