留学大図鑑 留学大図鑑

Sarah :)

出身・在学高校:
茨城高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

医療系のテーマ、特に高齢者医療と周産期医療についてのテーマで留学していました!
ニュージーランド留学・医療系がテーマの留学を考えている方、お気軽にご連絡ください


最終更新日:2024年02月16日 初回執筆日:2024年02月16日

地域医療先進国NZで医療事情を研究!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Mahurangi College ( year 13 )
  • ニュージーランド
  • ニュージーランド オークランド ワークワース
留学期間:
1か月
総費用:
800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級>

留学内容

テーマは”地域医療先進国NZで医療体制を学び地元茨城の医療充実に貢献する!”です。
医師になるという夢を持っており、将来のビジョンをより明確化したいと考え、医師不足の深刻な茨城県が抱える問題を、高齢者医療・学校保健教育・地域健康促進活動の3つに絞って、実際にインタビューを行ったり体験したりすることを通して調査しました。結果、家族や周囲の人々との、人同士の関わりの強い環境が心も体も健康に保ち、万が一のことがあっても充実したサポートを行うカギだということが分かりました。また、日本人よりも格段に病院に行く回数が少ない理由の一つに、地域での健康促進活動が非常に充実しており、日常生活のなかに体を動かす環境が整っていることがあげられることが分かりました。

留学の動機

幼い頃から医師になるのが夢だった私は、全国でワースト1位を争うほど人口10万人当たりの医師数が少なく、地域ごとの偏在も目立つ地元茨城県の地域医療の充実に貢献したいと考えていました。コロナ禍の感染者数の動向などを調べる中でNZの医療体制が目に留まり、調べる中で地域医療が充実している国だということが分かり、茨城の医療の充実に何が必要なのかを実際の体験や経験などをもとに考えたいと思い留学を決意しました。

成果

NZの高い地域医療水準を保つ理由の一つに人と人との温かく強いつながりがある事が分かり、また、自然豊かな環境を生かし子供のうちから日常的に頻繁に体を動かしていることが、病気にかかりにくい強い体作りをサポートしていることが分かりました。また、現地校に通うことでNZならではの授業を受けたり、様々な価値観をもつ友人とかかわることが出来、自分の知見を深められたと感じています。

ついた力

行動・自立・伝える・コミュニケーション力

行動力:母国語の伝わらない初めての海外でのロストバゲージ。航空会社と自分で連絡を取り、何とか荷物を受け取れたこと
自立:取材するメインの施設がクラスター発生により訪問NGになった時、自分で代替案を考え実現させたこと
伝える:日本文化を伝える(茶道・和菓子・浴衣や袴・徳川家・日本舞踊)
コミュニケーション:日々の学校・ホストファミリーとの生活

今後の展望

医師としてグローカルを体現し、茨城の充実した地域医療を支えたい。そして、医師になってからも日々の勉強や技術の向上に勤しむだけでなく、海外に留学や研究に行き、様々な知識を吸収し還元したい。この留学で得た学びの大切さを積極的に外部に発信し、学生の留学を促進できるような活動も行いたい。

留学スケジュール

2023年
3月~
2023年
3月

ニュージーランド(ニュージーランド オークランド ワークワース)

NZのワークワース周辺で地域医療体制を学びました。
①学校保健教育@Mafurangi College
自分が通っていた現地校で取材等を行いました。Healthという、国内の健康問題や中絶、安楽死などの医療倫理的な議題について複数人で調べレポートを作成する授業を1か月履修し、year12~13の生徒と安楽死に関してディスカッションを行いました。日本とNZとの安楽死に対する考え方やとらえ方の違いなどを議論を通して学ぶことができ、また、高校でこのような授業が選択できることは非常に価値と学びのある事だと思いました。また、保健室に勤務する看護師の方に1日密着し、治療や業務の様子を見学しました。薬の処方が認められていることや、宗教の違いにより処置を変えていることが日本ではあまり見られない例を間近で見学することが出来とても良い経験となりました。理学療法士が学校に勤務しており、授業の時間でもハイレベルな治療を受けることのできる体制が整っていることに驚きました。これは、共働きが多いNZで、親が子供を病院に連れていくことで親の負担が増え子供の勉強時間が減ってしまうことを防ぐ目的もあるとのことでした。また、性教育が十分になされていないため、望まない妊娠をしてしまう学生が増加していたり、ドラッグを使用する学生が増加していることは、国を挙げて対策すべき問題だと先生が語っていました。
②地域健康促進活動
ホストファミリーに子供が3人おり、長女(7歳)と長男(5歳)と共に、地域のアスレチックに参加しました。地域のボランティアが有志で行っている企画にも関わらず、50組を超える親子が共に参加でき、棒高跳びや円盤投げなど、かなり本格的に体を動かすことが出来る活動が行われていることに驚きました。参加していた年齢の幅も広く、幼い頃から屋外で体を動かし、病気にかかりにくい体・免疫づくりを行っていることが健康体を保つ1つの大きな理由であると推測しました。また、インタビューを行った保護者からは、親が集まる場でもあるため、育児の悩みなどを気軽に相談でき、とてもリフレッシュにいい場だという声も多く上げられ、日本でもこのような企画が充実することで、根本から健康になることが出来るのではないかと感じました。
③高齢者医療
NZで終活サポーターとして働く方と看護師の方にインタビューを行いました。日本と同じように認知症の患者は年々増加しているものの、日本のように高齢者の孤独死は発生していないことが分かり、二世帯や三世帯で暮らす家が多く、最後の看取りまで我が家で家族のサポートや在宅医療を受けながら過ごす方が非常に多いことが分かりました。また、老人ホームも日本と少し異なっており、敷地の中に一軒家が建っており、そこで普通の生活を家族とともに送りつつ、24時間医師や看護師が勤務しているため必要な時はケアが受けられる老人ホームが多くありました。

●アンバサダー活動
①水戸徳川に由来する日本舞踊の披露と、浴衣・袴の紹介
②茶道
③書道
④折り紙や年中行事の紹介

費用詳細

学費:納入総額

320,000 円

住居費:月額

120,000 円

生活費:月額

100,000 円

項目:航空券など

800,000 円

学校の保健室(通常の体調不良者は椅子で療養)
地域健康促進活動の競技の1つ
披露した日本舞踊 水戸八景
費用詳細

学費:納入総額

320,000 円

住居費:月額

120,000 円

生活費:月額

100,000 円

項目:航空券など

800,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

学校の授業で日本ではあまり見られない科目を履修できたこと
Math/Hospitality/Dance/Health/Outdoor education/Whanau
Hospitality:おもてなしを学ぶ授業。ステーキや魚のムニエルなどの本格的な料理をつくる生徒もいれば、バリスタが実際に使用する機械で様々な飲み物を作っている生徒もいた。食品の安全管理も学ぶため、履修が完了すればバリスタの免許がもらえる。テキストの重要なワードはすべてマオリ語の注釈がついていた。(私はずっとムースミルクとカフェラテとホットチョコレートを作って飲んでいました…)
Dance:ミラーボールのあるホールで最終的に発表を行った。かなりノリノリなラテン系の楽曲で、全面鏡張りのスタジオで普段練習をしていた。ダンスが好きだったが高校でなかったため、履修出来て本当にうれしかった!!
Outdoor education:屋外(学校外)での安全管理や人命救助について学ぶ。留学期間中に海での安全管理を学ぶ合宿があり、授業の一環としてサーフィンを初体験した。海で泳ぐのが初めてだったが海がとてもきれいで楽しかった!

Hospitalityで作ったホットチョコレート
Danceの授業のメンバー
Outdoor educationで訪れた海

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

大好きなホストファミリー!
ホストファザーは私が通っていた学校の体育の教員で、家から徒歩1分にビーチがあったため、よく授業後に遊びに連れて行ってくれました。海辺をサイクリングしたりカヤックをしたり本当に楽しかったです。毎朝バス停まで送ってくれて、ありがとうございました!
ホストマザーは留学の初日から最後までお世話になりっぱなしでした。ロストバゲージして洋服がなかった時、1週間分くらいの服を用意してくれたり、毎日おいしいご飯を作ってくれました。NZの伝統料理を一緒に作ったのが1番の思い出です。
ホストファミリーには子供が3人いて、7歳と5歳と0歳がいました。私も下に妹弟がいるため、一緒に沢山遊ぶことが出来て楽しかったです留学中にホストシスターが7歳の誕生日を迎えたのですが、サプライズやパーティーに参加でき、日本から持ってきた浴衣をプレゼントすることが出来ました。毎日のように夕方海に散歩に行けたこともとてもいい思い出です。
また絶対に会いに行きます!

泊まっていた部屋
大好きな子供たち
徒歩一分のビーチでカヤック!

コロナ禍に翻弄された私の留学

  • 留学先探し : その他教育機関(専門学校など)

本来は新高校1年のテイクオフに参加する予定で、ドイツでの留学計画を立て、完成したその日にプロジェクト中止が発表。高校2年で再開したのを受け再度計画するも、コロナウイルス感染症の感染拡大によりなかなかうまく進まなかったが、オーストラリアへの留学を決意し見事合格し7期生に。しかし結局ビザが下りず国境も開かず予定していた3か月の留学は断念。高校3年になり、医学部進学と留学計画を両立する大変さも経験。受験のため最長でも1か月しか留学できなくなってしまった。あきらめたくないと思っていたが短期間の留学を認めてくれる学校は語学学校以外に見つからなかった。どうしても同世代と交流し授業を受けたかったためエージェントさんにもたくさん協力してもらい、最後まであきらめず留学先を探していたところ、高校3年の年末に受け入れ先が1校だけ見つかり、1月に計画変更を提出。変更が認められ卒業式の2日後に出国し留学先にたどり着くことが出来た。しかし、最大の目玉であり、日本にいる間から取材のアポイントメントを取っていた老人ホームが、クラスターの発生により取材中止に。現地校の留学サポーターの先生方が力を貸してくださり、帰国前日に終活サポーターと看護師の方々にインタビューを行うことが出来た。様々な困難があったがあきらめずに立ち向かったことで結果的に壁を乗り越えることが出来、得られたものも多かった。高校3年間をかけた価値があった1か月だったが、やはり過ごせば過ごすほどもっと長くいたいと感じたため、再度留学することを決心出来た。

コロナ禍に翻弄された私の留学

  • 留学先探し : その他教育機関(専門学校など)

本来は新高校1年のテイクオフに参加する予定で、ドイツでの留学計画を立て、完成したその日にプロジェクト中止が発表。高校2年で再開したのを受け再度計画するも、コロナウイルス感染症の感染拡大によりなかなかうまく進まなかったが、オーストラリアへの留学を決意し見事合格し7期生に。しかし結局ビザが下りず国境も開かず予定していた3か月の留学は断念。高校3年になり、医学部進学と留学計画を両立する大変さも経験。受験のため最長でも1か月しか留学できなくなってしまった。あきらめたくないと思っていたが短期間の留学を認めてくれる学校は語学学校以外に見つからなかった。どうしても同世代と交流し授業を受けたかったためエージェントさんにもたくさん協力してもらい、最後まであきらめず留学先を探していたところ、高校3年の年末に受け入れ先が1校だけ見つかり、1月に計画変更を提出。変更が認められ卒業式の2日後に出国し留学先にたどり着くことが出来た。しかし、最大の目玉であり、日本にいる間から取材のアポイントメントを取っていた老人ホームが、クラスターの発生により取材中止に。現地校の留学サポーターの先生方が力を貸してくださり、帰国前日に終活サポーターと看護師の方々にインタビューを行うことが出来た。様々な困難があったがあきらめずに立ち向かったことで結果的に壁を乗り越えることが出来、得られたものも多かった。高校3年間をかけた価値があった1か月だったが、やはり過ごせば過ごすほどもっと長くいたいと感じたため、再度留学することを決心出来た。

これから留学へ行く人へのメッセージ

計画を立てるのは本当に大変ですが、労力をかけてたくさん考えて自分で動いた分だけ得られるものは大きいと思います。自分の可能性を広げ、様々なことを吸収できた留学は、間違いなくこれからの私の人生を豊かにしてくれるものだと確信しています。是非座って学ぶだけでなく、外の世界に視野を広げて様々な場所に飛び込んでてください。その先で迎えてくれる人々や経験する出来事は本当にかけがえのないものです。トビタテ最高!