留学内容
留学全体のテーマ:海外の研究環境を知り、新しい研究技術を習得する
考え方:日本は研究者になっても安定したポストに就きにくく、日本の学生は誰かの役に立つ有意義な研究をしても、続けることなく違う道に進む人たちが多い現状が問題となっている。それと異なり、海外は研究者になったとしても研究を続けやすいポストが多い環境になっているらしい。また、今回留学するドイツは日本と比較して論文の世界シェアの割合も多く、それに関係した産業で生産されたものが輸出される割合も大きい。ドイツにおける研究の発展や環境を知り視野を広げて、いずれは日本にも参考にする部分を取り入れ、研究者に適した環境を作ることに貢献していきたい。
計画:研究環境と研究技術の習得。研究環境に関してはベルリンとミュンヘンという大都市で、ドイツの研究環境を様々な研究者から見聞きし、どのような環境が研究者にとって最適なのか、国のレベルから個人のレベルまで、深く考える機会にしたいと考えた。研究技術に関しては自身の研究テーマである免疫記憶の研究に応用できる実験手技を確立した研究室で手技を習っていく計画を立てた。
結果:研究環境に関しては日本のものは研究者が機械のメンテナンスや実験道具の手配を行うが、ドイツは専門の技師がいて研究者は研究に専念できる環境の違いを感じた。また、就職までの時間の流れ方や授業内容などの違いも感じた。技術の習得は今現在も日本のラボでも問題なく活用できているので成功している。