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永野 嵯乃

出身・在学高校:
出身・在学校:
鳥取大学
出身・在学学部学科:
医学系研究科医科学専攻博士前期課程
在籍企業・組織:

研究留学に興味のある方、ご相談ください!


最終更新日:2024年04月05日 初回執筆日:2024年04月05日

海外の研究環境を知り新しい技術を習得する

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ドイツリウマチ研究所、フランス・ドイツ免疫学会、ミュンヘン大学附属病院およびミュンヘン大学医学部臨床神経免疫学研究所および生物医学研究所
  • ドイツ・フランス
  • ベルリン、ストラスブール、ミュンヘン
留学期間:
3ヶ月
総費用:
1,050,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

留学全体のテーマ:海外の研究環境を知り、新しい研究技術を習得する
考え方:日本は研究者になっても安定したポストに就きにくく、日本の学生は誰かの役に立つ有意義な研究をしても、続けることなく違う道に進む人たちが多い現状が問題となっている。それと異なり、海外は研究者になったとしても研究を続けやすいポストが多い環境になっているらしい。また、今回留学するドイツは日本と比較して論文の世界シェアの割合も多く、それに関係した産業で生産されたものが輸出される割合も大きい。ドイツにおける研究の発展や環境を知り視野を広げて、いずれは日本にも参考にする部分を取り入れ、研究者に適した環境を作ることに貢献していきたい。
計画:研究環境と研究技術の習得。研究環境に関してはベルリンとミュンヘンという大都市で、ドイツの研究環境を様々な研究者から見聞きし、どのような環境が研究者にとって最適なのか、国のレベルから個人のレベルまで、深く考える機会にしたいと考えた。研究技術に関しては自身の研究テーマである免疫記憶の研究に応用できる実験手技を確立した研究室で手技を習っていく計画を立てた。
結果:研究環境に関しては日本のものは研究者が機械のメンテナンスや実験道具の手配を行うが、ドイツは専門の技師がいて研究者は研究に専念できる環境の違いを感じた。また、就職までの時間の流れ方や授業内容などの違いも感じた。技術の習得は今現在も日本のラボでも問題なく活用できているので成功している。

留学の動機

自分自身が研究者としてどのようなキャリアを進んでいったらいいかを考えたときにもっと世界の研究事情をこの目で見て広い視野で考えていきたいと思ったことがきっかけです。

成果

研究環境に関しては日本のものは研究者が機械のメンテナンスや実験道具の手配を行うが、ドイツは専門の技師がいて研究者は研究に専念できる環境の違いを感じた。また、就職までの時間の流れ方や授業内容などの違いも感じた。技術の習得は今現在も日本のラボでも問題なく活用できているので成功している。
また、知り合いの研究者が多く増えた。今現在もメールやその他のSNSでやり取りをしている。

ついた力

なんでちゃん力からの大事にする、される力

とにかく対人関係でのカルチャーショックで驚きました。でも最初に感謝、その次に自分が相手への行動に対して抱いている疑問を聞いちゃえばお互い理解できなかった部分がスッキリして友達がたくさんできました。このなんでちゃん力がきっかけでできた友達からたくさん学んだことや助けてもらったことも多くあります。

今後の展望

博士課程修了後にはドイツでポスドクとして働きたいです。
I would like to work as a post-doctoral fellow in Germany after completing my Ph D curriculum.

留学スケジュール

2023年
9月~
2023年
9月

ドイツ(ベルリン)

細菌を検出するためのフローサイトメトリー法の習得が目的です。本研究室により確立した方法を応用することで、細菌と、泡などのゴミを分別できるようになります。9月12-15、18-22日の9日間(月から金曜日まで、9-18時)、ディスカッションを含めながら、技術を習得します。また月曜日や火曜日の9:15から始まる、ラボミーティングや研究所ミーティングにも招待されており、自身の研究をディスカッションする予定です。ベルリンにおける研究環境を多くの研究者や学生から学びます。

費用詳細

学費:納入総額

30,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

10,000 円

フローサイトメトリー学会の参加証
費用詳細

学費:納入総額

30,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

10,000 円

2023年
9月~
2023年
9月

フランス(ストラスブール)

フランス・ドイツ免疫学会に参加して、自身の研究を発表する。同時にヨーロッパにおける最新の研究内容を学びます。

費用詳細

学費:納入総額

50,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

10,000 円

免疫学会の会場建物
学会のコーヒーブレイクの写真
最終日のストラスブール駅とミュンヘン行のチケット
費用詳細

学費:納入総額

50,000 円

住居費:月額

50,000 円

生活費:月額

10,000 円

2023年
9月~
2023年
11月

ドイツ(ミュンヘン)

自己免疫疾患の原因である自己反応性T細胞のクローン作成方法の確立が目的です。本技術が確立している数少ない研究室である、当受入先で自己反応性のT細胞のクローンを作製し、日本でそのクローンを使って研究を更に進めていく計画です。実験は1ターン24日間かかり、今回2ターン実験を行います。実験のためには、原則月から金曜日まで(培養時は週末も含む)、9時から18時まで、10月2日から1ターン目、10月30日から2ターン目を始めます。培養の合間に、ミュンヘンにおける研究環境を多くの研究者や学生から学びます。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

300,000 円

生活費:月額

200,000 円

項目:航空チケット往復

200,000 円

初日の研究室の案内板
テーガンシーというところ 休日に遊びに行きました。
ラボ最終日に見えた虹の写真(実は3重)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

300,000 円

生活費:月額

200,000 円

項目:航空チケット往復

200,000 円

スペシャルエピソード

あなたにとって留学とは?

私にとって留学とは目的の達成はもちろん、自分自身をよく知ることができ、成長する方法の1つだと考えています。また、チャレンジすることの大切さを教えてくれた出来事です。留学の目的に関しては「この問題を解決できないと日本に帰れない」と自分を追い込み、納得いくまで受け入れ先の研究者や技師とディスカッションをして何とか目的をゲインすることができました。一人で異国の地を生活・移動しているといろんなことを自分自身で乗り切らなくてはいけません。そのたびに今までの日本で当たり前だったのかとそこではじめて気づかされたりもしました。また、その時に出会う人が助けてくれることも多々ありました。一人で行動している時しか、助けてくれる人って現れないから不思議です。そしてそうやって出会った人たちとも研究の話やプライベートな話を帰国してからも続けていて日々の励みになっています。人と出会い、コミュニケーションをとり、理解し合うことは自分がこの留学をしていなかったらなかったものです。きっかけは何であれ、自分しか見ることができない景色を見て、かけがえのない仲間に出会い、チャレンジをする大切さを教えてくれたこの経験は何よりも自分自身の宝物です。そしてこれをばねにさらに飛躍していきたいと考えています。

最も仲良くなった人からのプレゼント
現地の友達といった冬の始まりのカーニバル

とにかくコネクションを広げる

  • 留学先探し : インターンシップ

コネクションを広げる。
これはリアルでもSNSでもなんでも色んなツールを使いましょう。
希望があれば早い段階でメールして具体的な計画を立てましょう。

希望がない場合、または希望が通らなかった場合は
受け入れ先に困ったらまず、多くの人に相談しましょう。
そして、自分の理想とする条件があるのであればそれも伝えましょう。
相談相手は多ければ多いほうがよく、時期も早ければ早いほうがいいです。

理系学生さんだったら学会で出会った研究者と直接知り合いになっていたらとてもいいコネクションだと思うのでそれを利用してもいいのではないでしょうか。

受け入れ先のLMU

留学前にやっておけばよかったこと

その土地の主流言語
短期間の留学かつ研究室内の公用語は英語なのでドイツ語の勉強は必要ないと考えていました。
しかし、予想外にも研究者の友達ができてしまったことからそのまた友人と会って遊ぶことになり、英語で意思疎通することはできましたがドイツ語を学んでおいたほうがよかったなと少し後悔しました。。

留学を勧める・勧めない理由

やりたいこと、見てみたいこと、知りたいことが明確にある人は留学をしてほしいなと考えています。
なぜならば、日本全国の高校生・大学生・大学院生の中でそんな目的を持った人は多くないからです。
せっかく、何かの目的をもっているのであれば、このチャンスを逃すことなくつかみ取って自分だけの留学を経験して何か実を結んでほしいなと思っています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学前、期待や不安があると思います。
しかし、留学中に経験すること、見るもの、出会う人、その全てがあなたのセンスから導き出された結果であり、その結果、誰もまねができないあなただけの留学となります。
時には失敗してへこんでしまうかもしれません。その局面からあなたは何を見てなにっを感じ取ったのか、教えてください。
いつか会うことができたらお互いの留学についてお話しましょう。
応援しています。