留学大図鑑 留学大図鑑

Koto

出身・在学高校:
出身・在学校:
津山工業高等専門学校
出身・在学学部学科:
総合理工学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2024年06月12日 初回執筆日:2024年06月12日

鹿の食害を止めるため狼を探してアメリカへ

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・フィールドワーク
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Adventure Yellowstone, Inc.
  • アメリカ合衆国
  • モンタナ
留学期間:
2週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

Adventure Yellowstone, Inc.の方に協力していただき、狼とアメリカの文化、教育、自然に対する考え方などを教えていただいた。
希望としてインタビューやアンケートを取ること、狼の暮らす環境を見てみたいという事、狼の再導入について調べていることなどを伝えていました。
留学の内容としては2週間の短い期間でしたが、半分ほどさせていただいたはイエローストーン国立公園でのフィールドワークを行い、もう半分はホームステイをさせていただいたAdventure Yellowstone, Inc.のガイドの方の家でイエローストーン国立公園やアメリカの自然についてや教育、アメリカの文化についての講義をおこなっていただくことが出来ました。

留学の動機

鹿の食害が身近でひどくなっていることを知り、このままでは山がはげ山になるのはそう遠くない未来だと思い、この未来をどう避けるべきか検討したところ狼の再導入という手段にたどりついた。狼の再導入ではない手段の検討も行ったが、猟師は少子高齢化や猟師になる人々が減少している事などが挙げられ、鹿に対する大きな阻止力があるとは思えなかった。

成果

アメリカで野生動物と人間が許容しあっている空間を眼にすることが出来たのが一番の成果だと思っている。小学校でアンケートを行ったのだが、野生動物(狼や熊、ピューマ)について8割以上の子供たちが好意的な意見を書いており、中身はそこにあるのが当たり前でしょ?といった意見が書かれていた。アメリカに実際に行けなければ知ることは出来ませんでした。

ついた力

自分から行動する力

留学前からAdventure Yellowstone, Inc.のガイドの方はこれをしてみませんか?など、様々な提案をしていただきました。
どうしたいか、何を行いたいかということをたくさん考えていました。
留学を行う前と比べて、自ら行動を行う事、挑戦することがありました。
初めての入国審査、英語のプレゼン。そのような壁を乗り越えたことはこれからの挑戦に様々な道を作ったと思います。

今後の展望

今後は今回の留学で、事前準備が足りなかった事を勉強することや、今回の留学で分かった課題の解決策の模索を行いたいと思っている。
今後、鹿の食害がなくなるように活動を行いたいと思っている。

留学スケジュール

2024年
2月~
2024年
2月

アメリカ合衆国(モンタナ)

【ホームステイの家】
自然とのかかわり方についての授業
野生動物についての授業
環境についての授業
教育についての授業
 ・ガイドの方が授業を行ってくれた。
 ・アメリカの自然環境と日本の自然環境の違いを知ることが出来た。
  そのため、日本の自然環境がいかに大切な物なのかがよく分かった。
 ・山火事についての考え方、自然に対する考え方が異なった。これは教育と文化が異なるためなのだ 
  と思う。私は中学校からは自然教育というものをほとんど受けてこなかった。しかし、アメリカで
  は高校の授業として自然について身近に学んでいたりした。小さい頃から育んできた考え方はやは    
  り日本とは異なっていた。

【イエローストーン国立公園】
イエローストーン国立公園での探索・授業
・野生動物の探索を行った。授業で知ったことなどを実際に見ることができた。
・間欠泉や温泉などの知識の定着を行う事が出来た。
・野生動物と人が許容しあっている空間を見ることが出来た。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

バイソンを待つ車列
待ちの中で悠々と草をはむエルク
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

身近にいる野生動物と言えば何を思い浮かべるでしょうか?
私は鹿やヌートリア、狸などを思い浮かべることが出来ますが、そのいずれかも身近で見たことはありません。しかし私はイエローストーン国立公園で1mもない位の距離でバイソンを眺める機会がありました。
バイソンは人間を気にせず、人間もバイソンに危害を加える必要がない。
奈良の鹿のように人間にすり寄ってくることもなく、ただそこで共存していました、

バイソン

単語でも通じた

  • 語学力 : 英語

私のホームステイ先のファミリーは日本語を話せたので家庭内で英語を話すことはほとんどなかったが、私は一人で買い物に出る機会と、小学校でプレゼンを行う機会があった。お世辞ではないが、私のTOICEの点数は見られたものではないし、覚えている単語の数も少ない。しかしながら私は買い物が出来たし、プレゼンを行うことも出来た。買い物も、プレゼンも、最低限の単語をつなげて話すことが出来れば伝わるという事である。

今回の留学ではGoogle翻訳を多用した。
Google翻訳のカメラ機能はネットが使えたら使えるので、ぜひおすすめしたい。
私はたぶんそれがなければホームステイ先にたどり着けなかったかもしれない。

留学前にやっておけばよかったこと

事前の学習。特に留学内容についての本をよく読んでおく事と英語の勉強をしておく事。私は現地でとても公開したので次回の留学があるのなら、この辺りは絶対にちゃんとしておく。

留学を勧める・勧めない理由

留学をお勧めしたい人はある程度の財力があって挑戦の幅を増やしたい人。単純に海外に行くと視野が広がる。それまで見えていなかったものが見えるようになる。留学をお勧めしない人は財力に不安がある人。奨学金は前々からもらえるものではなかったし、最近はオンラインでも人の話を聞くことが出来る。留学に使うお金を日本での探索に使ったほうが良いと思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

未知に飛び込んで挑戦を行う事はその人それぞれの思いがあって行う事であるが、その先にはあなたの望むものがあるのかもしれないし、無いのかもしれない。でも挑戦を行わないとそれはシュレーディンガーの猫のままで終わってしまう。その未知が貴方にとっての死んだ猫となるか、生きた猫になるのかは開けてみないと分からないからだ。

私は挑戦を行う人間を応援したいと思う。
私の留学はまさしく生きた猫だった。