留学大図鑑 留学大図鑑

鈴木愛佳

出身・在学高校:
千葉県立船橋東高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
人間総合科学学術院スポーツ国際開発学共同専攻
在籍企業・組織:

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最終更新日:2024年08月22日 初回執筆日:2024年08月22日

To live as we are

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • チュラロンコン大学 Faculty of Sports Science
  • タイ
  • バンコク
留学期間:
約1年
総費用:
1,550,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,590,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
タイ語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<タイ語検定3級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<タイ語検定準2級レベル>

留学内容

性的マイノリティ・ジェンダーインクルージョンを社会でどのように実現していくべきなのか、LGBT大国とも呼ばれるタイの文化的バックグラウンドを学びつつ、自分の専門であるスポーツ国際開発学的見地をはじめとして様々な角度から再考することを主な目的として留学しました。

留学の動機

学部時代はコロナ渦で留学ができなかったため修士課程に進学したのちに、もっと長い期間留学して本格的に海外でLGBTの研究がしたいと考えていました。タイをフィールドに選んだ理由は、タイの文化背景が日本での現状に似ており、タイ社会のジェンダーインクルーシブ形成に貢献している要素は、日本にも応用できる部分が多いのではないか、またタイ文化そのものが好きで、継続的に言語学習も頑張れる自信があったからです。

成果

まず自分の思考の変化というと抽象的ですが様々な事柄に対してより柔軟に考えられるようになりました。日本にいたときは自分の考えを信じて疑わないところがあり、そこが強みでも弱みでもあったのですが、globalでいろんな人との出会いがそうさせたのかなと思います。実学的な側面ではタイ語・日常英語が格段にうまくなりました。これから現地で集めたデータをベースに論文を執筆しジャーナル掲載を目指したいと思います。

ついた力

力を抜く力

元々私は融通が利かないタイプの人間で、人に頼るのが苦手でした。タイ人はサバーイ(リラックスのような意)、マイペンライ(大丈夫の意)を多用します。物事を真剣に考えすぎないタイ人の国民性に、変化を楽しむことや物事を深く気にしないことを教えてもらいました。また、わからないことだらけで人に頼らざるを得ない環境に飛び込んだことで、助けを求めればこんなにたくさんの人が喜んで手助けしてくれることに気づきました。

今後の展望

まずはめちゃくちゃ面白い修士論文を書いて卒業したいです。卒業後は人材業界の転職コンサルタントとして働く予定です。様々な人と深く関わる職なので、ミクロレベルから学んできた知識を日本企業のジェンダーフリー・ジェンダーインクルーシブを推し進めるために活用したいです。10年後くらいを目途に、自分でジェンダーインクルーシブを推進するような枠組みを創造したいと思っています。

留学スケジュール

2023年
8月~
2024年
7月

タイ(バンコク)

インターン生として大学のスポーツ科学部に在籍しました。行ってから現地の担当教諭が私のインターンプランについて何も考えていなかったことが判明し(笑)授業の聴講をメインに自分で研究のためのコネクションを広げたり、論文を進めたり、外国人が集まるコミュニティに行って言語の練習にいったりしました。またアンバサダー活動としてソフトボールを一緒にやりました。自分にとっては言葉のいらない最高の国際交流!

費用詳細

学費:納入総額

510,000 円

住居費:月額

44,000 円

生活費:月額

30,000 円

由緒ある小さなスポーツ科学部のキャンパス。
お見送りをしてくれたソフトボール部のメンバー
費用詳細

学費:納入総額

510,000 円

住居費:月額

44,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

渡航した当初は研究データがしっかりとれるか不安でたまらなかったけれど、研究のための書類の翻訳や研究対象者のリクルートを手伝ってくれたタイ人の友人、研究に参加してくれた研究対象者の皆様、そして忙しい中現場で通訳を手伝ってくださったサポーターのおかげでデータを最後まで取りきることができました。ありがとうございました。

バンコクプライドパレード。自分の研究のテーマ!

留学中にやってしまった、私の失敗談

誕生日の夜に財布をすられるというunforgettableな25歳の誕生日でした。慣れてきたころが一番危ないというのはほんとですね。つらい!

とにかく働く(おすすめはしません)

  • 費用 : 費用準備

大学4年のときから留学を見込んで早めに卒業論文を終わらせて、バイトをひたすら頑張ってお金を貯めました。最高で4つのバイト掛け持ちをして、大4の年末年始は19連勤してました。ずっと体育会系だったので体力はあったのかなあと…できるだけ自炊を心掛けたり節約もしていました。あとは奨学金を調べたりもしていましたが文系大学院生が使える制度がなんと少ないことか…

ベースは自分でやってから!

  • 語学力 : その他の言語

タイ語は文字がやはりハードルなので、留学前に文字のルールを覚えたのち、問題集でタイ語を学んでタイ語検定3級をとってから渡航しました。そのため渡航後にアドバンスクラスの授業をとることができて、中上級レベルのタイ語の習得がスムーズでした。日常生活でもタイ語を読めたほうが苦労しなかったです。そして何より多少言語を話せたほうが現地のタイ人と仲良くなりやすかったです!

留学前にやっておけばよかったこと

すごくベーシックな部分ですが、wiseに登録しておけばよかったです。海外送金手数料ですごく損をしました。あとは、バンコクでは日本産の商品も至極簡単に手に入るので、何が買えるのか先に調べておけば荷物が減らせたと思います。

留学を勧める・勧めない理由

間違いなく自分はしてよかったと思いますが、綺麗ごと抜きに話すと正直安易に勧めたくはないです。なぜなら円安の今、費用の問題は相当裕福な家庭に生まれない限り確実に大きな負担だと思うからです。ですから、多少生活がかつかつで心に余裕がない状態でも頑張れる自信ありきで、様々な選択肢を吟味し目的を明確にしたうえで留学がベストな選択肢なのであればした方がいいと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

準備をいろいろして、全く違う文化の中で信念を持ち続けて生活することは想像よりも泥臭く大変ですが、留学があなたにとって人生のターニングポイントになることは間違いありません。これを読んでいる皆様がベストな選択肢がとれることを陰ながら祈っています。