留学大図鑑 留学大図鑑

ゆい

出身・在学高校:
明治学院東村山高等学校
出身・在学校:
青山学院大学
出身・在学学部学科:
法学部法学科
在籍企業・組織:


最終更新日:2024年09月20日 初回執筆日:2024年09月20日

キリスト教の視点から社会問題解決の糸口を

留学テーマ・分野:
語学留学・英語
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • プリンストン神学大学 Overseas Ministries Study Center
  • アメリカ合衆国
  • プリンストン
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,170,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私の留学目的は、SDGsの開拓的な働きを続けているアメリカのキリスト教団体に注目し、彼らの取り組みから持続可能な環境のあり方への解決方法を学ぶことです。

この実現のため、以下三つの事柄に取り組みました。
第一は、環境問題についてプリンストン神学大学で学んだことです。プリンストン神学大学は、歴史と伝統のあるアメリカの有数な神学校の一つで、当代一流の学者が集っています。昨年度から環境問題に特化した新しい学科が開設され、農作業をしながらこの問題について実践的に学ぶ授業に参加しました。

第二に、プリンストンに集まる博学なリーダーとの交流を深め、実践を通して最先端の考え方に触れることです。プリンストンには様々な分野で活躍する一流の学者が多くいます。その方々が地球の環境問題をどのように考えているかインタビューしました。特に、ノーベル賞受賞者の眞鍋淑郎先生から地球温暖化を止められない理由を伺い、課題を示されたことは大きな成果でした。

第三に、キリスト教会に通うことで現地の方々の意識を知ることができました。アメリカには様々な方々と交わることのできるコミュニティが教会にあります。この場所での文化交流を通して、アメリカでのキリスト教的な価値観を知り、日米の社会問題に対する意識の違いを感じることができました。

留学の動機

SDGsやフェアトレードという言葉はここ数年で頻繁に聞かれるようになりましたが、歴史的にこの領域で先駆的な働きを担った一つはキリスト教関係団体です。彼らの活動を支える論理は現実的意義を持つにも関わらず日本では学ばれてきませんでした。そこで最先端の活動を論理的に学べるプリンストン神学大学で、現代日本社会のシステムに欠けている事柄を分析し、持続可能でより良い社会のあり方を模索したく、留学に至りました。

成果

1年間ずっとプリンストンにいたからこそ、当代一流の方々と深い関係性を築くことができました。毎週プリンストン大学の先生や学生とディスカッションし、日本では知られていないキリスト教的な価値観を知りました。また、茶道や古文漢文の先生と出会えたことで、日本にいた頃以上に日本の文化の重要性を認識することができました。特に気候変動についてノーベル賞受賞者の眞鍋淑郎先生から教わったことは大きな刺激となりました。

ついた力

飛び込み力

この1年間を無駄にしてはいけないと思い、とにかく色々なコミュニティーに飛び込みました。英語もままならない状態でしたが、とにかく明るく振る舞っていればみなさん受け入れてくださりました。飛び込んだ先でノーベル賞を受賞された眞鍋淑郎先生とお知り合いになれたことは一生の思い出です。

今後の展望

私の夢は弁護士になり、他者の人権を守ることです。具体的なことはまだ決めていませんが、この留学でたくさんの人に支えられ、挑戦することの楽しさを知ることができました。今後は国際的な視野を持って、弁護士として世界の課題に取り組む挑戦をしていきたいです。

留学スケジュール

2023年
8月~
2024年
8月

アメリカ合衆国(プリンストン)

2023年8月から丸々一年間プリンストン神学大学に滞在し、環境問題に対するキリスト教の視点を学びました。また、交渉の結果、神学大学だけでなく、プリンストン大学で、古文と漢文の授業を受けることができました。英語で日本語を学ぶと今までと違う景色が見え、とても貴重な経験となりました。
また、お茶の教室や日本語を学ぶ学生との交流会にも積極的に参加することで、日本について発信することができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

農場での授業。肥料を一から作りました!
茶道勉強会の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

冬休み、友達とグランドキャニオンを見にアリゾナに行きました。
旅の道中、砂漠の真ん中のAirbnbに宿泊したのですが、その夜、借りていた車が壊れたのです。翌朝どうにかこの砂漠から脱出しようとレンタカー会社やタクシー会社に電話したのですが、その日が土曜日だったこともあり応答なし。計三時間ほど電話を続け、ようやく助けてもらえました。
日本ではどこにいても安全なのが当たり前でしたが、この経験を通して安全が守られている素晴らしさを痛感しました。

壊れた車を回収する様子

た、高い、、、

  • 生活 : 食事

私が留学した年は、ひどい円安が続いていました。外食したらどんなに安くても2000円ほどかかったので、なんとか食費を抑えようと自炊に努めました。
運よく友達から炊飯器をもらうことができたので主食はお米。週に一度の買い出しは冷蔵庫が空っぽになってから行って無駄なものを買わないように心がけました。また、毎週友達の家で行われていた夕食会には必ず参加しました笑
帰国後日本食が本当に安くて美味しかったことに感動したのはいい思い出です。

夕食会の様子。このご飯に救われました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

私は大学一年生で休学をしてアメリカに行ったので、みんなに遅れをとってしまうのではないかとても不安でした。しかし、実際に留学をし、その不安を遥かに上回る経験ができたと実感しています。私にとってこの一年間は人生の宝になりました。
海外に出ることはとても勇気がいることだと思いますが、皆さんもぜひ一歩踏み出してみてください!