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みゆう

出身・在学高校:
帝京大学高校
出身・在学校:
國學院大学
出身・在学学部学科:
経済学部経営学科
在籍企業・組織:

インスタでは、アメリカ手話で情報を発信しています!
ろう、難聴者についてなど、知っていることは共有できたらと思います。
自己紹介のメッセージを頂ければお返事します!


最終更新日:2024年10月02日 初回執筆日:2024年10月02日

ろう、難聴者の手話での英語教育

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • オーロニー大学、カリフォルニア州立ろう学校、ギャローデット大学
  • アメリカ合衆国
  • フリーモント・ワシントン特別区
留学期間:
9ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,940,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
アメリカ手話、英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

アメリカ手話を現地で学びながら、小学生から高校生までを対象としたろう学校での実際の教育現場を視察。
2023年8月から2024年1月まで、オーロニー大学にてアメリカ手話の習得と、カリフォルニア州立ろう学校にて英語の授業のボランティア。
ろう、難聴者の教育について座学、また高等教育修了後のキャリア移行について教授と共に論文の作成をした。
2024年2月から2024年5月まで、ギャローデット大学にて研究。
留学全体を通して、自分自身が日本人で聴者であることがマイノリティーな環境で、新しい視点を得られたことがもっとも大きな成果であった。

留学の動機

ろう、難聴者に英語教育の当たり前の環境がないことを知ったことが動機である。
私はCODA(親がろう、難聴者の子)であることから、生まれた時から手話が当たり前にある環境で育った。そんな中、英語学習において、私は当たり前のように日本語で英語を学べていたのに、手話で学ぶ環境が少ないと感じたことが動機である。英語学習は世界へ目を向けるきっかけにもなり得る。もっとたくさんの人が広く活躍できる選択肢を!

成果

ギャローデット大学(ろう、難聴者のために設立された大学)に身を置くことで、自分が初めてマイノリティーになれたことが大きな成果であった。日本人で聴者であるのはその大学では私だけであったが、決して孤独ではなく、そこで出会った人々の温かさ、繋がりを感じられた。そんな環境であったからこそ、自然と身を引き締めて学ぼうとする姿勢を保てたことで、想像の何倍も学ぶことができた!

ついた力

行動、発信、生活、説明力

受け入れ先全ての場所で、自分自身についての講演をする機会を得ることができた。これは行動力の成果であり、伝えたいことを伝える発信力にもつながったと思う。訪れる場所それぞれで「将来こんなことをしたい」と友人に話したことが先生にも伝わり、講演することになったりもした。発信し続けることは私の見えないところでも広がり続け、それがいつか大きなチャンスをに繋がることを確信できた経験だった。

今後の展望

手話による選択肢を増やす。私はこれからも手話が生活の中にあり続け、ろう、難聴者の世界を行き来しながら成長していく。その中で少しでも、ろう、難聴者にとって大きな壁になるのではないか、と感じたことには積極的に取り組んでいく。また、留学を通して、柔軟な問題解決力をつける事ができた。「アメリカではこうやって解決していたな、日本にも応用できるかな」など、広い交流を通してより深めていきたい。

留学スケジュール

2023年
8月~
2024年
12月

アメリカ合衆国(フリーモント)

オーロニー大学でアメリカ手話の授業を春学期、受講した。4段階のうち、1コースからが基本だが、日本で留学に向けて学んでいたことが功をなし、先生の許可を頂き、3コースからスタートする事ができた。追いつくのに必死だったが、わからないことは、先生、友人、ホストファミリーに聞くことができ、とても良い環境だった。
ホームステイ先のファミリーは、両親がろう者なので、ネイティブのアメリカ手話を毎日使う事ができ、イベントにも積極的に参加しながら、早い上達が感じられた。
1日中手話を使うので、英語のスピーキング、リスニングをしない日がほとんど毎日だった。なので英語力向上のため、授業の後は、チューターのもとで1時間以上は英語を使うように、また、英語で簡単な日記を毎日書くことでライティング力を伸ばした。
ホストファミリーとクリスマスに大きなツリーを見に行ったことが1番の思い出!!

費用詳細

学費:納入総額

800,000 円

住居費:月額

130,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:

200,000 円

ホストファミリーと見に行ったSFOのクリスマスツリー
イベントで見つけた指文字をモチーフにしたアクセサリー
費用詳細

学費:納入総額

800,000 円

住居費:月額

130,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:

200,000 円

2023年
12月~
2024年
1月

アメリカ合衆国(フリーモント)

カリフォルニア州立ろう学校へボランティア。
英語や社会活動科目の授業を生徒と交流しながら、ボランティアとして丸つけ、事務作業、子供達と遊んだり、さまざまな経験をする事ができた。
英語の授業では、英単語の意味を手話で子供たちが説明している、英単語の手話辞典がネット上で共有されており、留学の目的であった、「手話を使った英語教育」を実際に経験する事ができた。他にも、自分で手話の動画を撮って提出する宿題があったりと、手話という文字に残せない言語に合わせた学習スタイルで進めていた。
私はまだ手話を使いこなす事ができず、うまく生徒とコミュニケーションの取れない中、「日本人である」ことからアニメキャラクターの絵を描いてくれたり、日本手話を教えて!と話しかけてくれたり、子供達がコミュニケーションを主導してくれたことが印象的だった。
習字が貼ってある教室もあったりと、日本に関心のある生徒が多いことが嬉しかった!

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

教室にあった習字
学校の廊下
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2024年
2月~
2024年
5月

アメリカ合衆国(ワシントン特別区)

世界で唯一のろう、難聴者のために建てられた、ギャローデット大学にて、教授と論文作成を目的として滞在した。
ホストファミリーの友人をたどり、大学から徒歩10分の場所にルームシェアをしていた。ワシントンD.C.には日本人が多くいたので、新しい場所であったが、安心して暮らす事ができた。
全ての授業がアメリカ手話で行われていて、聴者の先生、生徒も多くいたが、聴者同士での会話も全て手話、私も大学内では一度も声を使用しなかった。この環境を当たり前のように受けいれられる自分自身にも驚いた。ここでは、手話だけでなく、ろう、難聴者に対する理解が浸透していると感じた。
論文の内容を講演する機会を頂き、そこでは論文の内容以外にも留学を通して学べたことを話した。文章化することで留学の目的、経験したことをより明確化でき、またそれを伝えられる言語レベルになったこと、形に残せたことが達成感があった。
大学内でのイベントに、できるだけ参加することでたくさんの友達を作る事ができ、その人の生まれた国でのろう、難聴者の在り方を知る事ができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:

130,000 円

たくさんのたくさんのイベント掲示板
大学校内にある、最初の学長の像
誕生日をお祝いしてもらいました!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

50,000 円

項目:

130,000 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

留学前からアメリカってたくさんの人種、国籍の人がいて、多様な生き方をしてるんだろう、となんとなくは知ってはいました。
が、実際にアメリカに行ってみると想像よりも本当に多様でした!ちょっと話しただけではわからないような、深く仲良くならないと聞きづらいことも、とことん話して、その人の経験、バックグラウンドを深く知ることで、広く深い視点を持つ事ができました。
人種の差別を見ることはなかったですが、区別は見かけるような気がしました。
当時、戦争が起こっている国がいくつかあり、対立している国それぞれ、友人がいました。胸の痛くなるようなニュースもたくさんネットで見る中、留学していなければ、他人事のように捉えていたと思います。実際に目の前の友人の家族がそこにいるのかもしれない、と世界情勢にも敏感になりました。

いろいろな国のパスポート

日本である程度言語習得すべし

  • 語学力 : その他の言語

私はなんとなく「留学に行っていれば、自然と言語なんて覚えられるでしょ」と思っていました。友人にも2、3ヶ月たてばわかるようになる、と聞いていたのですが、最初の3ヶ月経っても、会話の半分もわからない!日本でも勉強していて、それなりに自信があったのですが、すぐに崩れ落ちました。慌てて現地で語学習得においてできることは全部やってみよう!と思い、授業後にメンターとたくさん話したり、授業後に先生に積極的に質問してみたりしました。
日本でもっと勉強しておけばよかった!と強く思いました。翻訳アプリを使えばいい、と思っていましたが、会話のテンポが悪く、もどかしい!旅行でちょっと道を聞くのと、コミュニケーションは違います。確かに、コミュニケーション程度はすぐにできるようになるかもしれませんが、留学の目的である、学ぶ事ができる程度には語学力をつけておくべきだったと後悔しています。

念には念を!

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

憧れていた留学にいよいよ行く事が決まって、正直言って、有頂天でした!アメリカの大学の入学手続きをしている最中に、なんと英語の要件を満たしていないことが分かり、入学の2ヶ月前に拒否されてしまったんです!それから慌てて英語の試験を受け、結果は1ヶ月後だったのでその間、すごくヒヤヒヤしていたのを覚えています。そして、結果が出てすぐに大学の申請をやり直し、無事ビザが下りた!と思えば、なんと今度はパスポートの有効期限が留学中に切れてしまうことがわかり、慌ててパスポート更新のために大使館を予約し、渡航予定日の前日にパスポートが手に入りました!チケットをすでに買ってしまっていたので、また買い直したら何十万円も損してしまうのではないか、、、と、ギリギリまでバタバタとしていました。昔からそういう性格ではありましたが、この先アメリカでもやっていけるのかな、と不安でした。
そのことがあったので、アメリカでは特に入念な準備をするよう心がけながら生活していました。

留学前にやっておけばよかったこと

言語力をつけておく!逆にこれ以外は準備しなくても大丈夫です。

留学を勧める・勧めない理由

留学を勧めます。
楽しいから!迷っているなら行きましょう!
旅行とは違って、そこに住むことで見えてくることがあります。学生のうちにいくことに価値があると思っています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

思ったよりも、あっという間に帰国です!
頑張る必要はないと思いますが、限りある留学生活の中で、新しいこと、違和感を感じたことには、敏感でいてほしいです。