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井上あすか

出身・在学高校:
出身・在学校:
法政大学
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2024年09月25日 初回執筆日:2024年09月25日

アグリビジネス×フードイノベーション

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Minnesota State University Mankato
  • アメリカ合衆国
  • ミネソタ州
留学期間:
10ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,990,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

留学テーマ:アグリビジネス×フードイノベーション
- 大学でAgribusiness and food innovation を専攻
- Agribusiness leadership program, Global Leadership Academy に選抜
- University of Minnesota, Farm at the Arb Apprenticeship Programに参加
- WWOOFを通じて、San Diego(カリフォルニア)の有機ファームに2週間ステイ

留学の動機

大学で食に興味を持つようになった私は、3年間、大学内外で日本の食の社会課題を学び続け、日本の農業の産業構造が、ビジネス的な観点から見てサステナブルではないことに危機感を持つようになりました。そして大学生活の最後の年で、アグリビジネスにおいて日本よりも大きな市場をもつアメリカで、その仕組みを学びたいと考え、アメリカ国内でもより農業が盛んなミネソタ州の州立大学への留学を決意しました。

成果

留学中は、大学のクラスで教わることだけではなく、実際にビジネスがどのように動いているのかを学ぶために、学外のカンファレンスに参加し、企業、行政政府からレクチャーを受けるために積極的に行動しました。特に印象的だったのは、アメリカの農務省、USDAと学生とのスペシャルセッションに参加した際に、農務長官から直々にレクチャーを受けることができたことです。

ついた力

応援される力

現地で新しい人に出会うたびに、自分は日本からアグリビジネスを勉強しにきたことを必ず伝え、カンファレンスやイベントに呼んでもらう機会を増やせるよう、意識的に行動しました。慣れない環境を慣れない言語で生きていかなければならない状況で、より多くの機会を手に入れるためには、現地の人たちから応援してもらうことが不可欠だったからです。こうした経験から、人から応援されやすい人になることの大切さを実感しました。

今後の展望

留学を通じて、多様な視点のあり方を考えることができるようになりました。その上で私は、アグリビジネスとの関わり合いの中で、将来により良いフードシステムの選択肢を作ることに携わっていたいと思っています。日本と海外、地方と都市、フードシステムの抱える課題にはいろいろな規模感があり、とても複雑です。だからこそ、何か一つの正解を押し付けるのではなく、まずは選択肢を増やすことが大切だと考えています。

留学スケジュール

2023年
8月~
2024年
5月

アメリカ合衆国(ミネソタ州)

- 大学でAgribusiness and food innovation を専攻
- Agribusiness leadership program, Global Leadership Academy に選抜
- University of Minnesota, Farm at the Arb Apprenticeship Programに参加

- 専攻したクラスでは、企業から直接レクチャーを受けることができ、Walmart やMcDonaldなどの大企業から地元の農家さんまで、幅広い視点からアグリビジネスやフードシステムを学びました。同時に大学外のカンファレンスにも積極的に参加し、より実践的な学びを得ることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:総額

3,800,000 円

終わりの見えないコーン畑に囲まれた、大学周辺の景色
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:総額

3,800,000 円

2024年
5月~
2024年
5月

アメリカ合衆国(カリフォルニア州)

WWOOFを通じて、San Diego(カリフォルニア)の有機ファームにステイ

- カリフォルニアのファームに、都市型有機農業を学びに行きました。
海も緑もある自然豊かな環境で、ファームの近隣にはオーガニックの食品専門店などがあり、多くの人で賑わっていました。また、農家さんと一緒に地元の小学校にあるコミュニティファームに行って、コンポストの設置や植物の栽培レクチャーなどのボランティアワークを実施しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

小学校にボランティアしに行った時にみんなで作ったお花のブーケ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

現地の大学で、Food and cultureというクラスを取りました。これは他の国のカルチャーを、その国の料理を作ることで学ぶクラスで、実際に調理を行うため、家庭科室のような場所で行われたのですが、アメリカにいる同世代の子達の料理との距離感に驚きました。玉ねぎの皮を剥くことを知らない子や、野菜の切り方が危なすぎる子など、本当にハラハラする光景をたくさん見ました。中でも印象的だったのは、誰かがオーブンに入れてはいけないシートでベイクしてしまった結果、オーブンの中でシートが発火し、先生がその炎が出ているオーブンの鉄板ごとシンクにもっていき、鎮火している光景です。キッチンで何かが燃える光景に見慣れていない自分は、この時先生が「よくあること」のような落ち着きで対応していたことに、驚き呆然としてしまいました。日本の家庭科という教科に、改めて感謝するようになりました。

日本がテーマの時は寿司!味はともかく、加熱のない調理で安心!

ルームメイトマッチングの最初のアンケートは結構大事!ストレスを感じたら、周囲に相談!

  • 住まい探し : 学生寮

自分の部屋はオンキャンパスで、男女共有のフロアにあり、部屋の種類は一番価格の低いプランでした。3人のルームシェアで、それぞれのベットの下に各自の机と引き出しがあり、二人分のクローゼットを3人で共有する形でした。バスルームは男女別のフロア共有で、トイレとシャワーは同じ空間にありました。(シャワーの際はサンダルが必須です。カゴに自分のシャンプーなどを入れて、毎度持っていく感じです。) 自分の部屋にいても一人ではないので、生活リズムが違う人と一緒になると苦労することも多いと思います。だからこそ、ルームシェアのマッチングのための最初のアンケートはとても大事です。
総じて自分はラッキーだったと思います。それは、苦労がなかったというわけではなく、他と比べてあまりにもマシすぎたという意味で、という感覚です。日本人の友達から聞く生活のストレスは多種多様かつ、日本では想像がつかないレベルのものも多かったです。私は最初のマッチングの質問に、少し誇張するレベルで「静かさ」を重視する回答をしたのですが、結果的には良かったと思っています。また、ストレスを抱えている子も、部屋を変え、引っ越しなどをすることで状況が改善している場合もあったので、生活レベルのストレスは柔軟に対応し、自分の限界を超えたら、いろいろな人に頼って環境を改善していくことも重要だと思います。大学のスタッフの方や現地にいる日本人コミュニティはいつでも相談に乗ってくれる優しい人たちなので、あまりひとりで我慢しすぎず、相談にしにいくことをお勧めします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学の価値は、行った先で自分が何をしたかによって、大きく変わると思います。
私の場合、留学先で問われる行動力を支えてくれたのは、自分の中にある、留学への目的意識でした。その目的意識を磨くことを、プログラムの中で後押ししてくれるのが、トビタテの魅力の一つだと私は思っています。