留学大図鑑 留学大図鑑

高藤 彩加

出身・在学高校:
出身・在学校:
鹿児島大学
出身・在学学部学科:
農林水産学研究科
在籍企業・組織:

更新頻度が遅めですが、Instagramは留学用に作成し留学のことやニュージーランドでの生活について更新予定です。返信にお時間をいただくこともあると思いますが、質問・ご相談があれば気軽にメッセージしてください。未来のトビタテ生のお力になれれば幸いです。


最終更新日:2024年10月01日 初回執筆日:2024年10月01日

放牧牛&養鹿を日本でも盛んに!

留学テーマ・分野:
海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • リンカーン大学、ファーム(牛、羊、鹿)
  • ニュージーランド
留学期間:
11カ月
総費用:
1,800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,570,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級、TOEIC630> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

農業大国であるニュージーランドで盛んな”牛の放牧”と鹿を家畜として飼育する”養鹿(ようろく)”について、その現場やノウハウを学びました。①リンカーン大学②牛&羊ファーム③鹿&乳牛ファームに各3~4か月ずつ計3か所に滞在しました。①リンカーン大学ではインターンシップ生として受入先の教授の研究サポート、大学や大学附属の農場で開催されるワークショップへの参加を積極的に行い、ニュージーランド全体の農業について学術的に学びました。大学で学んだ知識や技術を活かし、②③のファームでは家畜の飼育管理や農場経営について実践的に学びました。

留学の動機

小さい頃から自然と動物が大好きで、大学では農学を専攻したり、実際に農家を訪れ農作業に携わっていく中で「農家になる!」が将来の夢となりました。。研究テーマとしていた放牧牛肉やもともと興味があったジビエ、養鹿などは日本では主流ではなく学べる場所・機会が少ないです。そのため農業大国であり”放牧”や”養鹿”が盛んなニュージーランドにそのノウハウを学ぶために留学しました。

成果

留学前・中・後のすべてにおいて自分の夢に真剣に向き合う機会がたくさんありました。実際に現場を見て農業や動物の飼育管理の大変さを知り、「本当に農家になれるのかな」と、特に養鹿農家では「鹿が怖い」と思ったこともあります。でもそういう風に「思う」という経験ができてよかったです。何事も思った通りにはいかないこと、そのうえでどうしていくかを考え、自分の夢をより具体的に話すことができるようになりました。

ついた力

周囲に頼る力

思うように計画が進まない時、仕事でミスした時、解決・改善方法がわからない時、以前の私だったら「自分のせいだ」と考え落ち込んだり、「周囲を巻き込んではダメだ」と周りに頼ることもできませんでした。留学では周囲が協力してくれたからこそできたことが多く、素直に頼ること、また頼られたら周囲も意外と喜んで協力してくれることを学びました。

今後の展望

復学し、放牧牛肉に関する研究を終え大学院卒業予定です。卒業後はニュージーランドで学んだ知識・技術を活かしながら、「生産から販売まで」を行う農場一体型レストランで働きたいと考えています。日本の豊かな山林をフィールドとして牛の放牧と鹿の養鹿を行うロールモデルを九州につくり、日本の畜産の発展に貢献します。南阿蘇で農場を開く予定です!

留学スケジュール

2023年
10月~
2024年
1月

ニュージーランド(リンカーン)

リンカーン大学は研究でお世話になっていた大学の教授が「まずはニュージーランドの農業全体について知識を深めたり、大学のイベントなどに参加して農家と交流するのがいいよ」とアドバイスをくれ、そしてリンカーン大学での受入先を紹介してくださり受入先として計画をしました。受入先の教授のもとでフィールドワークやその後のサンプルの処理、データの整理や解析などを手伝いました。また大学の様々なワークショップなどにも参加をしました。そのおかげでニュージーランドの農業についての知識をつけることができました。また同じ受入先の多国籍な学生や農家の方との交流ができ、その後の留学期間でも連絡を取っていたため、コミュニティを広げるという意味でも1か所目の滞在先で大学という場所を計画して正解だったなと思いました。ここでの最大の学びは「健康な肉をつくるためには健康な草(エサ)そしてその草が育つ健康な土が重要だ」ということです。専攻の食肉科学では放牧牛肉について研究しているのですが、これまで肉にしか焦点を当てていませんでした。ニュージーランド内でも農業分野の研究が盛んなリンカーン大学で、そして牧草や放牧地を専門とする受入先で様々な人と交流をし自分の専攻や将来について話す際に草や土など肉を取り巻く環境の大事さに気づくことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

85,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:自動車(中古)

400,000 円

サンプリングの手伝い中。羊に見られながら作業していました。
受入先での交流会。18か国から学生や研究者が!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

85,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:自動車(中古)

400,000 円

2024年
2月~
2024年
5月

ニュージーランド(タウポ)

「将来日本の豊かな山林を利用し牛と鹿の放牧を行う農家になりたい。」
ニュージーランドでは約9割の牛が放牧という形で飼育されています。ファームステイをし実践的に放牧での飼育管理方法や農場経営などのノウハウを学びました。wwoof(ウーフ)という無給で仕事をする代わりに食事と宿泊場所が保障されている制度のニュージーランド版で見つけた農場に約4カ月間滞在しました。ファームでは少数多品目の生産や家畜のと殺も行われていました。牛と羊の餌やり、鶏からの卵の採取、果樹園や農場の環境整備、養蜂、薪割りなど様々な仕事を日々行いました。仕事の中で英語での指示がうまく聞き取れず落ち込むことや失敗などもあったが、そのたびに何が問題だったのかを考えノートにまとめたり、わかるまで質問をしたりして同じ失敗を繰り返さないようにしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

広大な農場。美しい夕日がいつも見れました。
やられた!牛たちが電気柵を破壊し、冬用の餌が被害に。
落ち込んでいた時に牛が励ましてくれました。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

2024年
6月~
2024年
8月

ニュージーランド(オレプキ)

ニュージーランドでは鹿を家畜として飼育する養鹿が盛んに行われ、国の一産業として鹿産業が確立されています。そのノウハウを学ぶため養鹿農家に約3か月間ファームステイをしました。Facebookで”NewZealand Farm job”などのグループがあり、そこで見つけたファームでした。家畜(鹿、乳牛)の餌やり、農場の環境整備の手伝い、除角や投薬など日々行っていました。2か所目の農場より規模が大きかったため、仕事量も多くなりました。動物の数も多く、またこれまで慣れていた牛と鹿では俊敏さなどの生態が異なるため、集団での管理にとても苦労しました。設備をしっかり確認しておらず、数日分の餌を家畜が食べてしまい大きな損失を出してしまうなどの大きな失敗してしまったこともあります。苦労もあった一方で、農家のリアルな生活を体験でき、体力・筋力がつきました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

30,000 円

初めてのシカの除角体験。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

2か所目のファームで羊のと殺を農家の姪っ子である小学生の子どもと一緒に見学する機会がありました。見学をし終えた後「どう思ったか」を彼女に聞いた際、『お腹が変な感じがする』とその時の彼女にしかできない素直な気持ちを聞くことができました。将来目指している農場でも「生産→加工→販売」の流れを子どもが見て「いのちをいただく」ということを学べるようなワークショップを行いたいと考えているので貴重な経験となりました。

「いのちをいただく、感謝した」現場。

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

動物好きな人、ニュージーランドおススメします!
ニュージーランドはペット保有率が60%で、保有率30%である日本と比べるとペットを飼っている人がとても多いです。特に犬が多い印象で、大の犬好きである私にとってNZは最高の場所でした!すべての滞在先に犬、猫、ファームにはたくさんの動物がいました。かわいくてずっと一緒にいたのですが、仕事がうまくいかなかったり、英語が聞き取れずもどかしい気持ちを感じたり落ち込んだりした時も動物たちに救ました。

南島の最南端が見える環境で、大好きな犬と。
生後1週間からお世話をしたパピー。
ニュージーランド原産の牧羊犬、ハンタウェイ。

車の保険はしっかり!外国では車の盗難もよく起こる!

  • 生活 : 車

ニュージーランドの都市部は公共交通機関が発達していますが、基本的に車社会で、車を持っていればニュージーランドの豊かな自然の中を走るロードトリップもできます。
私はファームステイすることを計画として入れていたため、車があった方がいいと考えていろんな人に相談してアドバイスももらいながら車を購入しました。ニュージーランドではセカンドハンド(中古)として日本車が多く流通しています。FacebookのMarketPlaceで個人取引がたくさん行われていて、複雑な手続きなどもなくスムーズに購入できました。購入後、「中古だから保険も最低限でいいか」と思って対物保障のみの保険しかつけませんでした。ここが最大の誤りでした!購入してからたった2週間で車の窓ガラス2枚が割られるという事件が起こり、修理代全額自己負担でした。幸いにも周囲の人からのサポートで修理代は見積もりより安く済んだのですが、治安がいいと言われている場所でもそのようなことが起こる、しっかり保険はかけたほうがいいことを身をもって学びました。どの国でも、もし車の購入を考えている人がいたらぜひ参考に。

計2枚割られ、修理代見積もりは10万円でした。

これから留学へ行く人へのメッセージ

いま留学を考えている、そしてこのトビタテ留学大図鑑を見ている時点で留学する未来が近づいています。
情熱と好奇心を持って挑むことにトビタテは全力で応援してくれます。留学する前、中、後には日本でも留学先でもたくさんの人が応援してくれます。ワクワクしながらぜひ留学の第一歩を踏み出してください!