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清原碧羽

出身・在学高校:
文化学園大学杉並高校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

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最終更新日:2024年11月27日 初回執筆日:2024年11月27日

”ナノバブル”を求めてベトナムへ!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ABC国際貿易投資株式会社
  • ベトナム
  • ハノイ
留学期間:
3週間
総費用:
180,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 310,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検準一級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検準一級>

留学内容

薬品や燃料を一切使わずに河川や湖を浄化する技術、ナノバブルについて学ぶために、ベトナムの首都ハノイにある会社へインターンシップをしました。

現地では主に毎週月曜日から土曜日まで会社の業務を手伝っていました。湖や河川に訪れ、水質の観察や周辺住民からの意見を集めました。その過程で、実際に稼働していたナノバブル発生装置を観察させてもらう機会もありました。

渡航前の打ち合わせ時点では、ナノバブル発生装置を使った水質浄化プロジェクトが進行中と聞いたので、そのプロジェクトを軸に探究を進めるつもりでした。
しかし実際に会社を訪れると、ベトナム政府が会社に対して約6000万円の未払いがあったためプロジェクトが打ち切りになっていたことを知らされました。
しかし、そのプロジェクトが進行していた時に収集されたいた情報やデータは残っていたので、それらを素材に研究を進めました。また、プロジェクトが打ち切られた河川の様子を見に行き、環境の経過を観察し、近隣住民の意見も集めることができました。
探究活動の他にもアンバサダー活動として、日本で働くために勉強をしている実習生たちへ毎日約6時間日本語や文化を教える授業を開きました。
ハプニングもありましたが、結果的には自分が探究したかったテーマと技術について探究をすることができました。

留学の動機

私は幼少期から多くの自然に触れながら育ってきました。幼いころの私はただ自然が”好き”だったのですが、汚れていく川や減っていく生き物たちを目の当たりにし、いつしか自分が守らなければいけないという使命感を感じるようになりました。そんな時にナノバブルという技術を知りました。薬品を使わずに根本から水質を浄化する技術が知りたかったので、技術が実用化されているベトナムへ飛び立ちました。

成果

ナノバブルという技術の仕組みから有効性、具体的な運用資金や問題点など、幅広い知識を得ることができました。現地の人と触れ合う中で、彼らの持つ優しさと様々な価値観を体感し、自分の中の価値観に磨きをかけることができました。また、異国の地でたった一人で動き続けたことで、行動力とトラブルに対応する力がさらに伸びました。

ついた力

問題を楽しみながら解決して成長する力

現地では様々なハプニングに見舞われました。進行中と聞いていたプロジェクトが打ち切られていたり、ぼったくりや詐欺にあいそうになったり、対処することがたくさんありました。それらに向き合い臨機応変に対応していく中で、問題をただ解決するだけでなく、それを楽しみながらさらなる成長へ繋げられる力が付きました。

今後の展望

今回の留学で得た全ての成長と経験を、将来の夢である会社の経営に役立てようと決めました。インターンシップでお世話になった会社のように、国際的な場で幅広い分野の人に貢献できるような会社を目指します。ナノバブルの技術のように、環境問題に独自のアプローチをすることで積極的に貢献していきます。

留学スケジュール

2024年
7月~
2024年
8月

ベトナム(ハノイ)

ハノイでナノバブル技術を運用している会社にインターンシップをしました。毎週月曜日から土曜日まで、会社の方々と業務に取り組みながら技術についての知識を養いました。机上の探究だけでなく、一人で実際の河川を訪れて水質の経過観察や近隣住民の意見も集めました。また業務の一環で日本語の授業も行い、言語だけでなく文化的なことも教えていました。
このような体験的な学習を通して、技術に関する知識だけでなく行動力、コミュニケーション能力、対応力など幅広い分野で成長しました。また、その会社の業務に携わることで経営についての教養も養えました。

費用詳細

学費:納入総額

310,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

50,000 円

項目:飛行機代と探究活動内でバイクタクシーを使った移動費用

80,000 円

インターン先の会社員の皆様との一枚
実際に運用されていたナノバブル発生装置の一部
ベトナムの実習生へ向けて授業をしている様子
費用詳細

学費:納入総額

310,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

50,000 円

項目:飛行機代と探究活動内でバイクタクシーを使った移動費用

80,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

インターン先の企業で、探究活動の軸となるはずだった重要なプロジェクトが打ち切られていたことを、渡航後に知らされました。会社と政府の間で揉め事が起こり撤退したそうです。
社員さんのお話では、ベトナムは社会主義国という事もあり国中の全ての土地や河川を政府が所有・管理しているそうで、日本よりも政府の力や影響力が強いことも原因の一つだそうです。
ショックではありましたが、日本では体験することの難しい貴重な経験だと捉え、改めて留学の意義を感じました。

プロジェクトが打ち切られ、日数が経過した河川

渡航前の学習と、言語以外のコミュニケーションを最大に活用しよう!

  • 語学力 : その他の言語

私は活動内容的にも現地の人々と多くのコミュニケーションを取る必要がありました。彼らの持つ意見や要望を理解する必要があったためです。私は渡航前にオンラインや本などを使いできる限りのベトナム語を学習していましたが、探究活動を一人で進めるにはまだ不十分でした。ですが基本的なコミュニケーション程度なら問題なかったため、現地の人々と会話を重ねて仲を深めることができました。本格的な意見調査では日本語を話すことができるベトナム人の方に同行してもらい、専門的な知識や住民の方の意見を集めました。また、言語以外のコミュニケーションも磨きました。コミュニケーションを取るには、表情や身振り手振りの使い方など、言語以外の部分も欠かせないため、それらの分野も大きく活用しました。このようにして私は現地の言語を克服し、有意義な探究活動を経験できました。

留学前にやっておけばよかったこと

私の場合は渡航先の国であるベトナムの歴史と国家体制をもっと勉強したかったです。どうしても言語ばかり勉強していたため、歴史や国家体制に対する満足な知識を得ることができませんでした。相手国の歴史や文化に対して深い知識と理解をもっておくと、よりスムーズで効率的な探究活動ができると思います。

留学を勧める・勧めない理由

留学では異国の地で生活を送るため、現地で過ごす全ての時間が学びであり、新鮮な経験に満ち溢れています。日本に留まっていては得られない経験と新しい学びを日常的に得られることが、留学の大きな利点であると感じます。

これから留学へ行く人へのメッセージ

渡航先ではぜひ普段と違う自分になってみて欲しいです。そしてできる限り現地の人々と時間を過ごしてほしいです。日本にいるあなたを引きずって渡航してしまうと、行動が限られてしまうと思います。また、せっかく異国の地にいるのに、あまり人と触れ合わないのはもったいないです。彼らから得られる学びは膨大です。ぜひトライしてみてください。