留学大図鑑 留学大図鑑

さやか

出身・在学高校:
筑陽学園高等学校
出身・在学校:
九州大学大学院
出身・在学学部学科:
生物資源環境科学府
在籍企業・組織:
開発コンサルタント業界


最終更新日:2017年01月31日 初回執筆日:2017年01月31日

国際協力の現場で活躍する技術者への第一歩

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・建築・土木・都市環境
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ミュンヘン工科大学
  • ベトナム・ドイツ
  • ミュンヘン
留学期間:
14か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,340,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEFL 79> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

まず、ベトナムのハイフォン市で実施されているJICAのODA事業の現場にて、約1か月間、開発コンサルタント企業にインターンシップを行った。配属先は、ハイフォン市の下水排水改善事業を行う部署であり、施工管理段階のプロジェクトに参加した。次に、ドイツのミュンヘン工科大学に1年間の交換留学を行った。ドイツでは、水環境を中心とする幅広い土木工学の知識と、ジオインフォマティクス技術を身につけることの2つを目標に、授業やグループワークに参加した。リモートセンシングやGISなどのジオインフォマティクス技術は、私の修士論文研究に応用させ、同時進行で研究を行った。

留学の動機

私は農業土木分野における水環境学を専門としており、大学院卒業後、専門技術を活かして国際協力や開発援助に携わりたいと考えていた。そこで、開発途上国で実際に行われているプロジェクトに参加し、現場の様子を肌で感じ、そこで働く人々から国際協力への姿勢を学びたいと考えた。また、修士論文研究で使用しているリモートセンシングやGISについて学べるドイツのミュンヘン工科大学に留学することにした。

成果

インターンシップでは、ODAの全体像を掴み、開発コンサルタントがプロジェクトの各段階で、異なる役割を担っていることを認識した。また、開発援助に実際に携わっている人々の思いや姿勢に触れ、より一層、本業界に貢献したいという思いが増した。ドイツへの交換留学では、授業だけでなく、グループワークを通じて、異なるバックグラウンドを持つ人々と目標を共有し、プロジェクトをやり遂げるという経験を得た。

ついた力

対話力

インターンシップや交換留学先でのグループワークでは異なる価値観を持つ人々を何かをやり遂げることが求められた。時にはトラブルや衝突もあったが、その中で、単に語学力という意味だけではなく、相手の考えを聞き出す力、自分の考えを正確に伝える力が身についた。

今後の展望

留学前から考えていたように、自分の学んできた農業土木や水環境の分野を中心とし、途上国における開発援助に関わっていく。一人前の技術者になれるよう、勉強と経験を積むだけでなく、今後の国際協力や開発援助の在り方を常に模索し、アクションを起こしていきたい。

留学スケジュール

2015年
8月~
2015年
9月

ベトナム(ハイフォン)

途上国で実施するJICAのODA事業の現場にて、開発コンサルタント企業のインターンシップを行った。配属先は、ハイフォン市の下水排水改善事業を行う部署であり、施工管理段階のプロジェクトに参加した。ODAの全体像を掴むことができただけでなく、開発コンサルタントがプロジェクトの各段階で、異なる役割を担っていることを認識した。また、同じくハイフォン市で実施されている港湾事業の現場や、すでに完了しているハノイ市の洪水対策事業の施設にも見学を行った。現地の役所や建設会社の方との会議にも参加した。視察や会議に参加後は毎回レポートを提出し、得た知識をまとめるだけでなく、工事従事者の安全管理について提言も行った。さらに、インターンを通じて、国際協力や開発援助に実際に携わっている人々の思いや姿勢に触れ、より一層、本業界に貢献したいという思いが増した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

現場視察の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2015年
10月~
2016年
9月

ドイツ(ミュンヘン)

1年間の交換留学を行った。大学では、Civil, Geo, Environmental EngineeringのFacultyに属し、英語で開講されている大学院の授業に参加した。特に、リモートセンシングやGISを利用した環境測定方法についての講義を受講し、自身の修士論文のテーマである「リモートセンシングを使った水質測定」の研究に現在応用を行っている。また、研究作業は日本での所属研究室と連絡を取り合いながら交換留学と同時進行で行った。Skypeを利用して計3回のプレゼンテーションを行い、新年度には中間報告レポートを提出した。さらに、講義の受講だけでなく、2つのグループワークにも参加した。1つはエジプトのナイル川流域を対象とし、水資源分配に関するグループプレゼンテーションとレポート作成した。2つ目はドイツ最大規模のダム建設を対象に、事前調査書のような形でグループレポートを作成した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

同じ土木工学分野の仲間との夕飯
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

グループワークにて、発表間近になってグループ内で分裂し、リーダーが「もうやらない!」と言い出す事態に。私は荒波を立てないように振る舞っていたが、これでは前に進まないと思い、対立しているメンバーとそれぞれに話し合い、お互いに理解を示し、目標まで協力するよう促した。結果として、発表直前にはなったが、グループでの目標を達成することができた。異なる価値観、例えば時間に対する態度など、を持つ人々を何かを成し遂げるためには、目標を共有することが大切だ。また、価値観の違いは黙っていても乗り越えられない。対話をし、言葉を尽くし、行動にすることが不可欠だと学んだ。

グループワークの様子

保険をきちんと利用!現地の友だちにも頼る!

  • 生活 : 病院

ドイツ留学当初、顔に湿疹のようなものができたが、病院を利用せず、自分の持っていった薬で処置していた。ところが、湿疹は治るどころか広がるばかりで、原因もわからず不安が募った。ドイツでは、留学生も国民保険に加入することが義務付けられているが、到着後に最終の手続きを行うため、すぐには保険証が手に入らない。ところが、日本の所属大学から義務付けられていた海外保険が適用することを知り、病院に行った。まずは、きちんと保険に入っていることが条件であるが、そのおかげで、保険のサービスを利用し、日本人の医師のいる病院を予約してもらい、一切お金がかからず病院に行くことができた。海外で病院に行くのが初めてで、手続きが難しいのではないかと躊躇していたが、結果として早く行くべきであったと思っている。体調面での不安を早く解決するためにも、保険をきちんと利用するのが良い。現地語の不安は友だちに相談するのも良いと思う。実際に、その後の留学生活で、ドイツの病院を利用するにあたり、予約や受付など現地の友だちに大いに助けてもたった。

留学前にやっておけばよかったこと

英語の勉強。英語力の向上は勉強(インプット)と練習(アウトプット)の両方が同じくらい大切だと痛感した。留学で確かに英語力は上がったが、もっと勉強していればもっと伸びたと思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

楽しむ気持ちを忘れずに、それぞれの目標を達成できるよう頑張ってください!