留学大図鑑 留学大図鑑

脇田菜由

出身・在学高校:
名城大学附属高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

お寺の娘なのでお寺について気になっている人気軽に連絡してみてください


最終更新日:2024年12月26日 初回執筆日:2024年12月26日

やりたいことができる人と環境をつくるには

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • NZLC オークランド校
  • ニュージーランド
  • オークランド
留学期間:
3週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準2級> 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準2級>

留学内容

留学テーマは「性別に関わらずやりたいことをやれる人と環境を作るにはどうしたらいいのか」です。
私は寺の娘なのですが、そこで過ごしてきた疑問からこのような内容で留学しました。
仮説は働きやすい環境を整えるために政府の行動が必要や、権力のある人が道を示すこと。
と考えていました。それらを確かめるためにジェンダーギャップ指数(ジェンダー平等を示す指標1に近づく程平等)のランキング上位であるニュージーランド(以下NZ)に行きました。
疑問と調査内容としては、
・本当にNZはジェンダー平等なのか?それはなぜか、また残る課題はなにがあるのか
 →・ジェンダー機関に見学・インタビュー
 ・現地の人への調査
・やりたいことがやれるようになるためにはなにが必要なのか
 →・現地の人へ教育についての調査
 ・現地で教師をしている方へのインタビュー
・寺には跡継ぎ問題があるけれど、キリスト教はどうなのか
 →・協会への見学・インタビュー
です。インタビューは話すのと同時に入力してもらいながら答えてもらってました。
その入力してもらったgoogleフォームを家についてから見返したりしました。
インタビューや見学の結果を簡潔にまとめると、
・本当にNZはジェンダー平等なのか?それはなぜか、また残る課題はなにがあるのか
 →完璧に平等ってわけではないがかなり平等だと思う。だが、ジェンダー差別にぶつかる前に人種差別があるのも関係している。
なぜジェンダー平等が進んでいるのかというと、様々な環境の人が住んでいるのが関係している。
人によってできることが全然違うから人それぞれの幸せがあるという考え方が主流。これぞ幸せ!!という固定観念がない
残る課題にはまだ休暇をとりずらいなどすべての会社が平等ではないというのがある。
・やりたいことがやれるようになるためにはなにが必要なのか
 →自分で不平等な環境でも切り開く力が必要
 ・ディベートやグループワーク、相手に自分の考え方を分かるように伝える力など
・寺には跡継ぎ問題があるけれど、キリスト教はどうなのか
 →宗派によって異なるけれど、女性の牧師もいる。性別どうこうというより、その子がやりたければやらせるという方が強い。でも周りの人的には知っている人が継いでくれた方が安心というのはある。

という感じです!
50人程にインタビューできたし、見学もできて良かったと思っています。ただ、専門的な話になると理解するのに時間がかかってしまったり、住んでいる人の価値観を深く理解するには時間が足りなかったかなと思いました。

留学の動機

私は寺の娘で二人姉妹の長女です。寺の跡継ぎと聞いて多くの人が男の人をイメージします。母は周りから男の跡継ぎを期待され続け、私に男ならよかったのにと言いました。それが原因で自分のやりたいことを考えれなかったり、たとえ見つけても、私は寺を何とかしないといけないから、と性別と周りの環境に制限されていました。それがきっかけで私以外にも性別が原因で縛られている人を私含め何とかしたいと思い留学を決意しました。

成果

探究活動の成果じゃなくて、留学を通しての成果を書きます。
大きいのは寺に縛られていたのを抜け出せました。
色んな人の価値観を知って広く物事を考えれるようになったのでやりたいことを本気で選べるようになりました。言葉では寺の娘とか関係なくやりたいことやっていいと理解していても本心では思えてなかったので嬉しい成果です。

ついた力

度胸力

留学中ホームスティ先ともめたり、財布を盗られてしまいました。でもそこでビビッて何もしないではなくホストチェンジや被害届の提出等行いました。日本では得にくい経験のおかげで今、何かトラブルや壁があってもなんとかなる!こうすればできる!と考えれるようになりました。他にも小さなことですが、初めての海外だったり、日本とは違う地形、大人と一緒に学ぶこと、いろんな初めてが度胸をくれました!

今後の展望

今後はジェンダーと全く関係ないですが、自分の小さなころから興味ある分野を突き進みたいなと思っています。今回の留学を無下にするわけではなく、成長した自分で挑んでいきたいと思っています。
興味ある分野は物質科学・鉱物化学です。幼稚園の時から好きな分野でしたがそこを学び突き詰めたいとは今まで思えていなかったです。なので考えれるのようになった今夢を語れる分の学力を身に着けて化学の道に進んでいきたいです。

留学スケジュール

2024年
8月~
2024年
8月

ニュージーランド(オークランド)

午前は語学学校、午後は自由行動という感じで過ごしました。
平日は語学学校や付近で活動をしていました。学校の先生に協力してもらってアンケートを職員室に貼ったり、放課後は公園でインタビューしたり、女性機関へ見学に行ったり、友達と一緒に図書館のコミュニティーに参加したりしました。他にもお昼を食べたお店にアンケートのQRコードを置いてもらえないか交渉したりしました。優しい人たちばかりで協力してくださりました。色んな人の協力もあって50件の回答が集まりました。アンケートを配るだけじゃ答えてもらえないと途中で気づけて、一人一人に時間をかける集計の仕方をしました。結果からNZの人の価値観や受けてきた教育が分かりました。
土日は少し遠い教会へ見学に行きました。仏教とは別の宗教だけど、跡継ぎのことや教えと現実の問題とのギャップ等似ているところがあるなと感じました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

公園でアンケート活動をしてる時にとった写真。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

留学中に一番影響を受けたのは教会への見学です。
ここでは日本とニュージーランドの二つの国を経験している方がたくさんいました。
年齢も様々、学んでいることも様々、多様な考え方を聞くことができました。
私が寺に住んでいるので他宗教だし大丈夫かな、、と思っていましたが、全然受け入れてくれて優しい人達ばかりでした。
沢山の人の意見を聞くうちに自分の考え方が変わっていきました。
意見というより、色んな人のここまで来た背景、思いに触れました。
私は寺の跡継ぎ、未来に捕らわれていて自分のやりたいことを考えられずにいました。
ですがここでの経験のおかげで本心から自分のやりたいことをやっていいと思えました。
色んな経験をしてきた人たちの「なんとかなる」や「自信もって」は重みが違いました。
家族や先生でない大人と話す経験が私を成長させてくれました。
この思いを大切に自分の本当に好きなことにむかって頑張っていきたいです!

見学先の協会

大学進学と親の理解

  • 周囲の説得 : 家族

自分のやりたいことをやるんだ!と意気込むのはいいのですが、まだ経済力のない身なので家族の応援は必須です。
私のやりたいことは大学に行かないとできないと説明して、その分野が詳しくない人でも伝わるようにしなければなりません。自分の熱意を伝える大切さと、その効果は留学で体験しました。
もちろん経済的な面だけで見ればない袖は振れないや、妹の事もあるので熱意だけでどうにかなるわけではないです。その状況でも親に納得して応援してもらうには自分で奨学金や寮を調べることや、親へのメリットをプレゼンすることが大切だと思います。
今は親に大学にいってわざわざ学ぶ必要があるのか、学ぶ楽しさつまり娯楽のために何百万払うのは価値がないと言われています。今の私には親に納得してもらえるほどのはっきりとした道が見えていません。
これから探して明確にして伝えていきたいと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

探究に関する事だけじゃなく観光名所なども調べておくこと!
英語を伝えることは案外できるから聞き取る力、リスニングを鍛えておけばよかったなぁっておもってます。

留学を勧める・勧めない理由

留学はおすすめです!
なぜなら沢山の人と直接関われて影響を受けるからです。
特に、自分についての考え方がすごく変わります。
強制的に今までと違う環境に身を置き、自分を見直せるのは恵まれたことだと思います。
多感な高校生の時期に留学することで進路を考えるときなどに今まで作っていた壁を取り除いて選択できるようになります。留学行かないとしても沢山の人と関わってほしいです。

これから留学へ行く人へのメッセージ

結局なんとかなって、いいことも悪いことも全部自分の糧になります。
せっかく見つけた機会なのだからどんどん挑戦していってください!