留学内容
【留学テーマ】日本の若年層の「登山」のイメージを変えるためには
山岳部としてほとんどの週末を山で過ごしますがお会いできるのは年配の方ばかり、、友人たちの「登山」に対するマイナスなイメージを変え若者たちも自然と直接触れ合う経験を多くすることで環境意識改善を図りたいと思いました。以下は探究活動を行い得られた留学テーマに対する答えです。
日本とニュージーランドの山歩きの文化は「climbing 」と「waking 」の時点で大きく異なっている。ニュージーランドではのぼるより歩くが主流でアウトドアアクティビティを楽しむ習慣が定着。街中や庭にあふれる緑から常に自然と暮らし、人びとの関心が自然に向いていることが伝わった。ニュージーランドの人が自然を愛する理由の1番大きなものはその壮大さと身近さ。ニュージーランドの自然保護への取り組みは政府による法律の整備(、二酸化炭素排出量削減のため全土を網羅するバス、街中に設置された分別ごみ箱、環境配慮商品の多さ、プラスチックで過剰包装された商品の輸入禁止など)から各家庭のこだわり(ラップ、電子レンジ、ジップロックを使わない、食器洗いでは洗剤を流さず、洗濯は回数を減らして節水、ペットボトルの使いまわしなど)まで多岐にわたる。また、ニュージーランドの学生と日本の学生とでは幼いころからどれだけ自然に触れてきたかという経験の豊富さにおいて大きな違いがある。それによってアウトドアアクティビティが習慣であるか、特別な娯楽であるかという差も生まれていると考察した。日本の若年層登山人口を増やすにあたってそのイメージの改善というよりは機会を作ることの方が重要性が高いと感じた。さらにその機会について、直接イベント企画などで機会をつくることと、自然とともに暮らす日常をつくることで、その魅力に気づいた人が自発的に行動に移すという二つのアプローチの仕方があると考えた。そして私は特に後者に魅力を感じている。