留学大図鑑 留学大図鑑

もりた

出身・在学高校:
出身・在学校:
早稲田大学
出身・在学学部学科:
政治経済学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年08月19日 初回執筆日:2025年08月19日

コンクリートジャングルで奔走した1年間

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ニューヨーク市立大学バルーク校
  • アメリカ合衆国
  • ニューヨーク
留学期間:
10か月間
総費用:
5,000,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検準1級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

ニューヨークのCUNYバルークカレッジに1年間留学し、もともとの自分の専攻だった開発経済学や国際政治学を学びました。多文化な街で暮らすことも学びの一部と考え、授業や課題に加えてボランティアや旅行も積極的に行いました。授業は専門的でかなり難易度が高かったですが、先生や友人に支えられながら乗り越えました。課外活動の現地でボランティアでは、現地のアートスクールで現地の子供たちに芸術に触れさせるワークショップなどを運営。結果として、日本では触れ合うことのできなかった人々と交流できたことで、自分の視野が大きく広ったと感じました。

留学の動機

経済発展と政治の関連性に関心を持ち、大学で開発経済学と国際関係論を学ぶ中で、理論だけでは得られない現場感覚や国際的な視点から理解を深めたいと考えたことが留学を志したきっかけです。覇権国アメリカの中でも、ニューヨークは多様な人材と産業が集まる世界文化の中心地であり、経済や金融の最前線を肌で学びながら、世界中の学生と議論できる環境があるので、この分野を探究する留学先として最適だと考え、決心しました。

成果

留学先では、経済学など所属大学での授業に加え、現地学生とのディスカッションを通じて多様な価値観を吸収しました。ニューヨークマラソンのボランティアや現地での地域活動にも参加し、授業では得られない実践的な交流を経験しました。その結果、自分の視野が大きく広がったと感じています。また、街の文化や人々の暮らしを観察する中で、政治や経済の仕組みが生活に与える影響を肌で感じることができました。

ついた力

取捨選択力

物価の高いニューヨークで生活する中、必要なものとそうでないものを冷静に見極める取捨選択力が身につきました。日々の買い物や外食、などの優先順位を明確にし、限られた予算と時間を最大限有効に活用する工夫を重ねました。その結果、常に物事に優先順位をつけて効率化させられる癖がついたと思います。

今後の展望

留学で得た国際的な視野と多様な価値観をもとに、経済の知識を活かして社会課題の解決に貢献できる仕事に携わりたいです。特に、開発経済や国際ビジネスの分野で活躍できる団体や企業への就職を検討しています。

留学スケジュール

2024年
8月~
2025年
5月

アメリカ合衆国(ニューヨーク)

ニューヨークのCUNYバルークカレッジで1年間、開発経済学・金融・政治学を学びました。授業は専門的で課題も多く大変でしたが、世界各国から集まった学生と議論を交わす中で、多様な視点から物事を考える力が養われました。生活面ではスペイン人学生とルームシェアをし、お互いの文化や習慣、料理の違いを楽しみながら暮らしました。物価の高いニューヨークで生活費をやりくりするため、必要なものとそうでないものを見極める取捨選択力や自己管理の工夫が自然と身についた気がします。授業外ではニューヨークマラソンのボランティアや地域活動に参加し、現地の人々や他国の留学生と交流。さらに、趣味のスケートボードを通じて現地スケーターの仲間もでき、街や文化をより身近に感じることができました。学びと生活の両面で、柔軟さと国際感覚が大きく成長した一年でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

250,000 円

生活費:月額

200,000 円

項目:旅費・交際費など

500,000 円

現地大学の友人らとキャンパスで談笑している写真
寮の友達と、お互いの国の食事を作りあっているようす
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

250,000 円

生活費:月額

200,000 円

項目:旅費・交際費など

500,000 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

真冬に日本人留学生同期2人と共に約1200kmのロードトリップを敢行し、グランドキャニオン、ザイオン国立公園などを巡りラスベガスを目指しました。旅の始まりから苦労が多く、レンタカーを借りる際には観光客と見なされ、相場より高い料金を提示される場面もありましたが、粘り強く交渉することで不利な条件を避けることができました。資金が限られていたため、宿泊費を節約して4泊すべてを車中泊で過ごし、食費も抑えるために外食を抑え極力スーパーで調達しました。

エンジンストップの懸念があったため真冬の山中でもヒーターを切らざるを得ず、凍える寒さの中で眠りにつきました。さらに、大型スーパーの駐車場に車を停め、交代で夜中起きて見張りをするなど、安全確保のための工夫も必要でした。食料や予算をやりくりしながら進む日々は決して楽ではありませんでしたが、その分、目の前に広がるアメリカ西部の雄大な自然は圧倒的な美しさを放ちました。切り立った渓谷や雪化粧の大地、そして人工の光に彩られたラスベガスの華やかな街並みまでもが、数々の困難を乗り越えた旅の中では何倍にも輝いて見え、最後ラスベガスに到着した時には、感動から自然と涙が出てきました。

苦労の一つ一つが思い出となり、アメリカの多様な魅力を強く好きになった瞬間でした。

-4℃での車中泊のようす
グランドキャニオン到着!
虹色の街ラスベガス

この国のことが、とても好きになった瞬間

本当の意味での英語力を向上させるためには

  • 語学力 : 英語

留学に行けば自然と英語力が付く、と考える人は多いですが、私はそうは思いません。本当の意味で英語力を向上させるためには、教科書で学ぶ文法や単語の知識だけでは不十分です。確かに基礎的な知識は必要不可欠ですが、それだけでは実際のコミュニケーションの場面で柔軟に対応することはできません。重要なのは、生きた英語にどれだけ触れられるかということです。映画や音楽、ドラマ、小説などの英語作品に積極的に触れることで、自然な表現やリズム、ニュアンスを体で覚えることができます。また、作品を通じて文化的背景や価値観を理解することもでき、単なる言語以上の学びにつながります。
さらに大切なのは、人と関わることです。たとえ片言でも、自分の思いを相手に伝える経験を積むことで、教科書では学べない実践的な英語力が磨かれていきます。失敗を恐れず、勇気を出して積極的に話しかけることで、リスニングやスピーキングの力は飛躍的に伸びます。文法の正しさよりも「伝える姿勢」が大事であり、その積み重ねが自信につながります。日本人は文法の正しさを気にしすぎるあまり、会話するチャンスを逃している方が多いように思います。せっかくの留学、それでは本当にもったいないと思います。
長くなりましたがつまり、本当の英語力を育てるには、学ぶことと使うことを両輪として続ける必要があります。教科書で基礎を固めつつ、映画や音楽を楽しみ、留学先では実践として人との会話に挑戦する。その繰り返しこそが、英語を「勉強するもの」から「自分のもの」に変えていく道だと考えます。

英語を話すチャンスだらけ、あとは話しかける勇気をもつだけ!

留学前にやっておけばよかったこと

特に大きな後悔はありませんが、強いて言うならもっと多くの人と会い、関係を築いておけばよかったと思います。留学が長期になると生活環境が変わり、自然と疎遠になる人が多く、特に大学や地元の友人とは会う機会が減ってしまいました。出発前に意識的に交流を深めていれば、帰国後も支えとなるつながりを残せたと感じています。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学生活を振り返ると、楽しい思い出だけでなく、つらい経験や一人で考え込む時間も多くありました。当時は不安や挫折に押しつぶされそうになることもありましたが、そうした瞬間を乗り越えたからこそ、自分の強さや粘り強さを実感できるようになったと思います。英語力や異文化理解だけでなく、困難に直面したときに自分なりに解決策を見つけ出す力、そして人との関わりの大切さを学べたのは大きな財産です。今振り返ると、あの経