留学大図鑑 留学大図鑑

Kaito

出身・在学高校:
広島県立広島叡智学園高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:
トビタテ!留学JAPAN

これまで行った国→中国、シンガポール、マレーシア、カンボジア、アメリカなど
課外活動→学生団体設立(せとのもり)、自由すぎる探究コンテスト、中高生探究コンテスト、トビタテ10期、ECC SHOW YOUR DREAM

留学や課外活動に関する質問があれば、ぜひ!!


最終更新日:2025年10月03日 初回執筆日:2025年10月03日

NYYで格差探究、食料配給ボランティア

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • EF International Language Campus
  • アメリカ合衆国
  • ニューヨーク州、ターリータウン
留学期間:
3週間
総費用:
770,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 5.0> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS 5.5>

留学内容

ニューヨークで「格差社会」をテーマに探究した。午前は語学学校で英語を学び、午後や週末はフードバンクやスープキッチンで食料配布に参加した。現地の人々の声を直接聞き、Googleフォームで支援する側と受ける側双方の視点を得るアンケート調査も行った。さらに国連本部を訪れ、職員と対話することで現場の課題と国際政策のつながりを考えた。留学を通して、現場と国際社会をつなぐ架け橋になりたいという夢をより強くし、国連職員を目指す決意を固めた。

留学の動機

カンボジア留学で都市と農村の格差を目の当たりにし、人々の声に寄り添う支援の大切さと、政策による解決の必要性を痛感した。そこから、現場と国際社会をつなぐ国連職員という夢を抱いた。ニューヨークで格差問題を探究し、支援する側と受ける側の両方の視点を学ぶことで、その夢をより具体的に描きたいと考え、留学を決意した。

成果

留学中に食料配給や国連本部で調査を行い、支援者・非支援者双方から計120人の回答を収集した。アンケートではホームレス化の要因、支援認知度、格差の原因や求められる支援策を把握できた。現地ニーズを基盤に先行研究を参照し、具体的な政策の方向性を考察する力を培った。

ついた力

対応力

私は17歳で現地でも未成年だったため、Uber禁止や門限、単独でのボランティア不可などの制約があった。特に治安の悪い地域でのホームレス調査は困難だったが、工夫して活動をやり遂げた。地下鉄で危険に遭いそうになった際にはホームレスのおばあちゃんに助けられ、人とのつながりの大切さと前向きに挑む力を学んだ。

今後の展望

留学で学んだ格差問題や支援活動の経験を活かし、今後は国連機関の集中するヨーロッパで大学に編入し、国際関係学を学びながら現地教授やNGOと協働して支援策の研究や論文作成に挑戦したい。ボランティア文化発祥の地でアンケートや地域イベントを実施し、現場で課題解決力を磨きつつ、英語・スペイン語を伸ばして国際支援の現場で活躍することを目指す。

留学スケジュール

2025年
7月~
2025年
8月

アメリカ合衆国(ニューヨーク)

留学中は、NYマンハッタンにある「St. Joe’s Soup Kitchen」でボランティアに参加した。ここは土曜日のみの活動だったため、留学中のすべての土曜日、合計二回参加した。活動内容は、食パンにピーナッツバターを塗り二等分にする作業、食料提供元の地元のクッキー屋やトレーダー・ジョーズへのお使い、そして集めた食材の調理とホームレス約250人への配布で、合計4時間程度行われた(午前10時集合、午後2時解散)。また、タイムズスクエア近くで食料配給所を運営する非営利団体のマネージャーにも直接問い合わせ、未成年のためボランティア参加はできなかったが、見学を通して運営体制や資金調達の方法を学んだ。これらの活動はすべて土日に行い、出会ったボランティアやマネージャー、支援を受けた方々にGoogle Formでアンケート調査も実施したため、比較的安全に進めることができた。国連本部については、ツアーが平日昼間のみ開催だったため、語学学校を早退して参加。ツアーの最後に質問コーナーでインタビュー調査を行った。他の平日は、マンハッタンへ1時間ほどかけて行き、市街地散策を楽しんだ。基本的には同じトビタテ生やイタリア人・ドイツ人など、留学先でできた友人と一緒に行動した。 成果としては、インターネットでは得られない生の声を聞けたこと。例えば、生活に困窮しやすい人たちの傾向、市街地におけるホームレスの待遇、どのような支援が必要かなどだ。これは夢の国連職員に向けて重要な経験だ。  留学中は、語学学校併設型の寮で生活した。4人部屋で毎晩賑やかなルームメイトでとても良い時間を気づくことができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

食料配給所で作ったサンドイッチ
クッキーを半分に切り、個別に梱包する作業の様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

探究活動とは関係ないが、留学中に趣味の野球観戦にも4回行った。元々NPBが好きで、大谷翔平をきっかけにMLBにも関心を持った。以前ドジャースタジアムに行った際、本場のブーイングやホームランの迫力、アメリカのビッグベースボールに感激した経験から、MLB全球場制覇を自分のバケットリストに加えた。今回、NYでNYMとNYYの試合を観戦した。結果は4戦中1勝3敗だったが、その1勝はNYYのサヨナラ勝ちで、特別な思い出になった。負けた試合でも、ガーディアンズのピッチャーのノーヒットノーランを阻止するフアン・ソトのソロホームランを見るなど、迫力あるプレーを間近で体感できた。MLBはNPBよりも迫力があり、観客の熱量も桁違いだった。日本特有の応援歌はないが、試合前の国歌斉唱や「Take Me Out to the Ball Game」の合唱でアメリカ人の野球や国への思いを直接感じた。球場設備も日本のスタジアムに劣らず、観戦中は隣のファンと盛り上がり、得点時にはハグや歌で喜びを共有した。こうした体験から、アメリカの人柄や文化に触れ、この国に強く惹かれた。

外野、レフトスタンドから見たYankee stadium
NYMの本拠地 Citi Fieldに行った時の画像

困ったらすぐ大人に相談

  • 生活 : 治安・安全

アメリカは日本より治安が良くなく、特にNYのマンハッタンは注意が必要だ。私は17歳で未成年だったためウーバーは使えず、基本的にバスと地下鉄で移動した。昼間は比較的安全だが、朝8時ごろ地下鉄に乗ると、二日酔いや大音量の音楽で混乱している人がいることもあった。こうした人は避けることでトラブルを回避できる。夜間の地下鉄は危険が増すため避けた方が良い。駅によっては無人の場所もあるので注意が必要だ。私は不審者に絡まれかけたが、近くの大人に助けを求めることで無事に切り抜けた。危険に遭遇した場合は、声を出して助けを求めることが大切だ。ただし、相手が銃を持っている場合は抵抗せず指示に従うべきだ。実際、私が通った道ではライフルを持った人物による事件が起きた。危険と隣り合わせであることを忘れず、安全に注意しながら留学を通して貴重な経験を積んでほしい。

おばあちゃんに助けられ電車に乗った時の画像

留学前にやっておけばよかったこと

・特になし。

留学を勧める・勧めない理由

留学はぜひ勧めたい。確かに治安は日本より悪いが、私の場合、格差の現実が顕著に見えたのもNYならではだった。このようにNYでしかできない探究活動を行うためには、安全に注意しつつ全力で挑戦することが大切だ。

これから留学へ行く人へのメッセージ

NYは危険が潜んでいるため、身の安全には十分注意してほしい。私は大きな問題に遭遇しなかったが、不審者には近づかず関わらない、万一の時に助けを求めるための笛などを準備しておくことが大切だ。皆さんが留学で貴重な経験を積めることを応援している。