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りんご

出身・在学高校:
青森県立弘前南高等学校
出身・在学校:
弘前大学
出身・在学学部学科:
人文学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年11月14日 初回執筆日:2017年11月14日

アメリカと日本におけるりんご産業の違い

留学テーマ・分野:
アメリカのりんご農園や加工工場における実践活動
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • New York Apple Association inc
  • アメリカ合衆国
  • ニューヨーク ロチェスター
留学期間:
10ヶ月
総費用:
2,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,100,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC 580> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

 今回私は青森のりんご産業に将来貢献すべく、他国のりんご産業から何か得られるはずだと思い、子供の頃から興味があり、かつ世界で2位の生産量を誇るアメリカのりんご産業を学ぶためにニューヨーク州に留学しました。
 まず語学学校に所属し、アメリカのりんご産業に携わる人々とコミュニケーションを取れるように語学学校に通いました。初めはなんとなくで会話していましたが3ヶ月ほど経った頃には普段会話する現地の友達なども増え、英語力が上がっていることが実感できました。その後はりんごの収穫の準備段階である8月と収穫最盛期である10月の2回に分けてニューヨーク州北部のりんご農園にファームステイをし、農作業のお手伝いをしながらアメリカ式のりんご生産方法を学びました。また時にはニューヨークりんご協会を訪ね、スタッフにアメリカのりんご事情について話をしてもらったり、データ等をを提供してもらい現場ではわからないことについても調べを進めました。またりんご加工会社やシードル工房も訪れ、オーナーさんの話などを聞き、アメリカにおけるりんごの消費方法についても調査しました。留学後半はニューヨーク市内のファーマーズマーケットやスーパーなどの市場においてりんごの流通方法や消費者の好みなどについての調査を行いました。

留学の動機

叔父がりんご農家であることから子供の頃から「りんご」を身近に感じて育ち、大学入学後、青森のりんご産業をもっと活発にしたいと思うようになりました。そのために一度地元を離れ、視点を変え、アメリカ第2位のりんご生産量を誇り、青森と気候も似ているニューヨーク州のりんご産業を調査し、そこから地元産業発展の糸口を見出したいと思い留学を決意しました。

成果

日米間のりんご産業の違いを肌で感じることができたことに加え、りんごの果実酒であるシードルの生産者との出会いから、シードルにの魅力可能性を感じ、今後自らシードル制作に携わり、シードルで日本のりんご産業をさらに盛り上げ、シードルにおける青森ブランドを確立させたいという新たな展望を見出すことができました。

ついた力

つながる力

様々な人と会話してみるようにしたことで、自分が今まで知らなかった驚きの発見や趣味などが増え、そこからまた人とのつながりなどが増えました。また様々な人の考え方が理解できるようになり、ちょっとした出会いから、今の自分に大きく影響を与える出会いなどが生まれ、人とコミュニケーションを取り、関係を気づき、深いコミュニケーションをとることで深いコネクションが生まれることを学びました。

今後の展望

私は将来、りんごの若者への消費の増大、青森りんごを世界中に知ってもらうため、日本においてシードルの大きなムーブメントを起こします。そのために自らシードルを生産、販売、マーケティングをする予定です。来月中に再び渡米し、前回お世話になったシードル会社の社長にシードルの生産技術を1から教わり、その後地元で生産を始めるつもりです。2020年のオリンピックまでに何かしらの結果を必ず残します。

留学スケジュール

2016年
3月~
2017年
1月

アメリカ合衆国(ニューヨーク ロチェスター)

2016年3月末から留学を開始し、まずはニューヨーク市内の語学学校に通いました。時間がある時はスーパー等に出向き、りんんごの価格や人気の品種などを調査しました。また積極的に学校以外でも友達を作り、気軽に会話をできる環境を増やしました。
7、8月と10月にはニューヨーク州北部のロチェスターにあるりんご農園にファームステイをし、そこで農作業を通してアメリカのりんご生産について学びました。また紹介をいただきシードル工房やりんご加工会社などを訪ね、アメリカ式の加工方法や消費についても調査しました。
9月と11月から帰国までは語学学校に通いながらシードルをおいているバーを回ったりファーマーズマーケットなどを周り地産地消などについて調査しました。

費用詳細

学費:納入総額

600,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

80,000 円

項目:渡航費,移動費

300,000 円

ロチェスターの農園におけるりんごの収穫
費用詳細

学費:納入総額

600,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

80,000 円

項目:渡航費,移動費

300,000 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

私がニューヨーク州北部にあるニューヨークのりんご協会に訪れた際にスタッフの方が私にくださったキャップとTシャツがすごくお気に入りで、今でも大事に頻繁に身につけています。りんご好きにはたまりません。ニューヨークの街中でも、様々な人から『それどこで買ったの」と聞かれることが多々ありました。りんご協会が個人的に制作した非売品ということですので一生の宝物にしたいです。

キャップとTシャツ

留学のための休学の価値

  • 単位・留年 : 休学・留年

 私は今回の留学のために一年間大学を休学しました。恐らく留学を考える上で大学を休学し、卒業を一年間遅らせることに不安や心配を抱く人も少なからずいると思います。実際、私も留学を決意した大学2年の冬までは留学するには大学を休学せざるをえないことにためらいを感じていました。しかし、社会に出てからではいつ長期で海外に出ることができるのかということを考えると1年ぐらい社会に出るのが遅れことなど大した痛手ではないと思います。さらに留学を終えて改めて国外にでなければ知りえないことや触れることのできない価値観、体験などを実感し、本当に休学し、留学してよかったと思います。ひょっとするとこの休学の1年が人生の大きな分岐点となるかもしれません。周りの流れを気にせず、1年間、2年間、新しい世界にとびだしてみることは4年間で大学を卒業することより遥かに価値があると思います。きっとその留学はあなたに何かしらの答えをくれると思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

もし海外に出るのが初めての人は不安もあると思いますが、一度日本から離れ、異文化に触れるあなたにはその不安を遥かに上回る、リアルな学び、新しい価値観、国を超えた友情などたくさんの素晴らしいことが待っています。パッションさえあればなんとかなります。自分の今情熱を注いでいることに自信を持って、精一杯様々なことに飛び込んでみましょう。青森からニューヨークへと飛び立ったりんご男より。