留学内容
日本より医療分野の技術が進んでいるアメリカで、今後の日本の高齢化で必要となってくる自宅で用いられる医療機器や介護機器を学ぶために企業訪問や介護施設でのボランティア活動を行った。訪問したNeuroSkyは脳波を測定するチップの製造を行っている企業であるため、脳波を用いた機器の応用を知見し、企業の方の話で現在のアメリカの医療、介護のシステムやその将来性を聞くことができた。脳波の活用用途としては、ストレス度検知や不整脈検知、心拍数測定、ノンレム睡眠やレム睡眠を観測し眠りの浅いときになるアラームなどがあった。ストレス度検知や心拍数測定などは、中国や台湾の企業で用いられている実績がすでにあることも知った。実際に開発オフィスの中に入れてもらい、リラックス度と集中度を観測できるヘッドフォン型の機器を使わせて頂いた。それらの数値が容易に可視化できることを実際に体験し、日本でこの分野がもっと一般的に家庭で利用できるようになったら、簡単な身体検査は年に1度の健康診断に頼らずに行え、身体の異変にいち早く気づけるのではないか、と感じた。また介護施設でのボランティア活動は、実際に介護現場ではどのようなシステムや機器が用いられているかを知るために行った。感想としては日本の介護施設で用いられているものとアメリカでのそれとでは大差はないように感じた。