留学内容
National University of Singapore(NUS)の医学実習プログラムに参加しました。僕の留学の目的は、多民族国家であるシンガポールで患者さんの理解や配慮の方法を学ぶことです。シンガポールは英語、中国語、マレー語そしてタミル語の4言語が公用語となっており、日本以上に宗教に密接な人々がたくさんいます。生活背景が異なる患者さんに、どのように高い水準の医療を提供しているのか。実際にシンガポールの基幹病院であるNational University HospitalとSingapore General Hospitalで7週間の実習を行い、多くの医師や患者さんコミュニケーションをとってきました。
日本とは異なる環境の中で、様々な工夫がされていてすごいなと感じることや、シンガポールらしいなと思うシステム、一方僕が期待していた分、そっけないなと思う部分もありました。シンガポールの先生方は、言語の違いや多宗教という環境に慣れているため、特別な意識をすることがなく患者さんを見られていることが多いようでした。しかし、僕にとってはどのようにしているのか、どこまで気をつければ良いのかということを見て、多く学ぶことができました。日本人の患者さんを見る際にも、日本とは違う環境で学んだことがあるという経験は、色々な視点で深く考慮できるということにつながる気がします。