留学大図鑑 留学大図鑑

Tatsuki Adaniya

出身・在学高校:
千葉大学
出身・在学校:
千葉大学
出身・在学学部学科:
工学部情報画像学科
在籍企業・組織:
ADAWARP


最終更新日:2020年06月10日 初回執筆日:2020年06月10日

シリコンバレーで和製ジョブズを目指す!

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Hacker Dojo
  • アメリカ合衆国
  • サンフランシスコ・ベイエリア
留学期間:
12ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 3,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

人間は、過去を振り返るときにきっと都合よく振り返るのだと思います。きっと、留学直後に振り返った時の内容は30年後に振り返るとまた違って見えるのだと思います。ここでは、2017年の今現在から振り返った内容をお話しします。
私の留学のテーマは「シリコンバレーでイノベーションを巻き起こして和製ジョブズを目指す!」というものでした。一年間の留学プラン。サンフランシスコ国際空港から出ると、そこにはだだっぴろい大空が待ち構えていました。
スタンフォードの交換留学プログラムに加えて、現地の企業でインターンをして初めの三ヶ月は慣れて、それから色んなところへ出向いて情報を集めていこうと思いました。
シリコンバレーのすごいことは、あらゆるところでミートアップと言われる起業家たちのピッチやデモイベントが行われていることです。様々なミートアップに参加しているうちに、参加者ではなく出展者、見る側ではなく見られる側になりたいという欲求が生まれてきて、そこからは自分で色々とデバイスを開発してミートアップへ参加しました。
そうするうちに、ちょっと面白いアイディアが浮かんできて、それを形にしてミートアップでピッチしまくっていたら、気付いたら資金を出資してくれる人が現れて起業をすることになりました。そこで丁度一年が経ち、私のトビタテでの留学は終わりました。本当はここからが面白いのですが、それはまた次回。

留学の動機

私は日本に対して閉塞感を感じていました(今でも感じています)。おままごとよりひどい学生起業を経験し、今後の進路を考えているときに、そのメールは届きました。
「千葉大学一斉メール:トビタテ留学JAPANのご紹介」:起業家精神あふれる!日本の未来を変える!若者をつどえ!
「起業家精神」を謳う留学プランなど見たことがなかったので、興味が湧き、応募しました。千葉大学一斉メール、ありがとう。

成果

イノベーションを巻き起こしにいく!と息巻いて、シリコンバレーに行き、資金を得て起業をしました!素晴らしい!
はい、トビタテとしては素晴らしかったでしょう。ただ、そこで私は少しベクトルを踏み外してしまった気がします。
トビタテの成果が大事なのではなく、その成果がいかに今の自分の成果に繋がっているかが大事なのだと思います。ということで今はまだ、私は何の成果を残してもいません。

ついた力

WARP力

0. 坐禅をし、心を絶の状態にします。
1. 目の前の問題を感情抜きに(たまに激情的に)整理します。
2. 煮詰まります。そこでさらに意識を集中させ潜ります。(ワープ)
3. ビジョンを実行します。
日本で続けていた坐禅を、私はシリコンバレーでも続けていました。起業すると、考えないといけないこと、実行しないといけないことが沢山出てきます。ワープなしでは事業は回せません。

今後の展望

是の故に勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む。—孫氏より。
上場とか、スタートアップだとか、日本を変える、世界を変える!そういった思いは胸の奥に持ち、まずは負けない組織を作ります。トビタテの留学では、「攻め」を学びました。これからは「守り」を、つまりビジネスモデルをしっかりと構築し、お金を稼いでいく仕組みをちゃんと作ることに専念します。

留学スケジュール

2014年
9月~
2015年
8月

アメリカ合衆国(サンフランシスコ・スタンフォード)

最初の三ヶ月から半年は、スケジュールのあるスタンフォードと連携した留学プログラムを、また現地の起業でインターンとしてデバイス開発に携わっていました。
残りの半年は、学校へ行きつつ自分でデバイスを開発し、ひたすらミートアップやピッチイベントに参加し、自分のプロジェクトを進めていました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

バークレー大学の丘にて
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学から繋がるストーリー “今、これやってます”

https://youtu.be/DDUiw8ZSTQk

Is your name Marty McFly?

事業が行き詰まったのでインドに修行に行って世界観が変わるかと思ったらそうでもなかった件Part.1

  • 帰国後の進路 : 起業

これから留学する人に向けたアドバイスは、他にも山ほどあると思います。なのでここでは留学へ行って起業をしたいと思った人向けに私のストーリーをお話ししようと思います。
起業して一年経った頃、事業がすとんと行き詰まってしまいました。資金は減り続け、エンジニアからは常にどやされ(今もだけど)、考えあぐねる日々。
ソファーに座っていたら、そこに世界地図があった。そしてたまたまインドに目がいった。そういえば、Steve Jobsもインドに行っていたなぁ、Jobsを目指すとかいっておいてインドに行っていないのはないなぁ。と、ふと思いインド行きを決心。即日でチケットを抑えた。
さぁ、インドに行くことが決まった。そこで何をするか?それはもうインドに行ったことのあるトビタテ生、インドにいるトビタテ生に声をかけまくる。これがトビタテの素晴らしいところだ(偉い賞をもらうことよりも遥かに価値がある)。一週間後には、泊まる場所、行くべきところ、現地のトビタテ生と会う日程など更にはビザの取り方を含めた諸々全ての「生」の情報が手に入った。恐るべしトビタテネットワーク。
トビタテの友達と連絡を取り合う中で、「Vipassana行ってみたら?」と言われる。Vipassanaとは、10日間の坐禅の修行である(日本でもできるよ!)。坐禅は毎週お寺で坐るほど好きだったので、本場の修行を体験してみようということでVipassanaをメインにした日程を組む。もちろん、インドのシリコンバレーと言われるバンガロールを拠点に現地の情報も仕入れる。充分な量の備薬品、地球の歩き方インド編を手に、ゲートウェイ都市であるデリーに辿り着いた。そして早速、デリーでテンプレ通りの詐欺に引っかかるのだがそれはまた次回。(地球の歩き方を片手に歩く日本人は100%カモられます。それはそうだよね)

マイブラザーと話しかけてくるリキシャには要注意
デリーのトビタテ生の園田君!良き後輩!

事業が行き詰まったのでインドに修行に行って世界観が変わるかと思ったらそうでもなかった件Part.2

  • 帰国後の進路 : 起業

 改めて何をしにインドにきたかというと、「インドのシリコンバレー、バンガロールの視察」が表向きの理由ではあるが本来は「行き詰まったから来てみて、とりあえず坐禅の修行に行く」というのが目的であった。だが、バンガロールは思った以上にシリコンバレーに近かった。言っておくが、シリコンバレーであなたが最初に習得しないといけないのは、インド訛りの英語であり、それは英語ではなくインド英語である。ここで強く言っておく。そして、何と言っても気候が良い(土埃と通りかかる牛の糞の臭いを除く)。雨も、時たま降るくらいである(ちなみに雨が降ると停電する)。これは日本に帰ってから気がついたことなのだが、シリコンバレーとバンガロールの両方に行ったことのある人と会ったことがない。非常にお勧めする。以上が表向きの理由のレポートである。次は坐禅のお話。
 インドのタミルナード州、ティルバーナマライのお寺に行った。そこは地球の歩き方には載っていない村で、観光客などまるでいなくど田舎の村だった。そのお寺で朝4:30から夜9:00までひたすら坐禅をする。もちろん休憩と二食の食事はつく。携帯電話は禁止、読書も禁止、日記を書くことも禁止される。さらには人と喋ること、目を合わすことさえ禁止される。それが10日間も続いた。まさに無の境地である。が、正直その体験についてあまり多くを語ることは難しい。例えて言うなら、「石の上にも三年」という諺があるが、三年も座れるか?正直、10日間座って私は石になれた。ずっと座っているから、もうそこらへんの草とか石とかと同化して、ただただ風を感じたり、空気を吸ったり、気温を感じたりとそういったことしかやることがなくなったのである。でもいい意味で「リセット」の方法を学べたが、それ以上のことはなかった。寧ろ、それ以上求めて私は一体何になりたいの?という感じだった。

バンガロールの風は土埃の味がする
Vipassanaはこんな感じ。

事業が行き詰まったのでインドに修行に行って世界観が変わるかと思ったらそうでもなかった件Part.3

  • 帰国後の進路 : 起業

「安谷屋さんがインドで一番学んだことって何ですか?」「リキシャを値切る交渉術」
 第三部では、リキシャを値切るコツについて伝授する。君がもし起業家になりたかったら、この交渉術を学べなければ失敗すると言っても過言ではない。そのコツは三つある。
まず一つ目なのが、現在地から目的地までの従来のリキシャの価格である。その価格を下回ると、リキシャのおじさんは全く話を聞いてくれない。つまり交渉のテーブルにすら乗らないのである。Googleや、道行く現地の人に最適価格を教えてもらう。インド人はまぁまぁフレンドリーだが、道を聞くと「リキシャを呼んであげようか?」という輩には要注意である。あなたは既に交渉のテーブルに載せられてしまっている。
仮に目的地までの理想が100ルピーだとする。もしあなたが日本人の場合、間違いなく200ルピーは請求される。次に大事なのは乗る前にしっかりと値段の交渉をすることだ。そうしなかった場合、初心者のあなたは300ルピー以上請求される。高い勉強代だ。絶対に折れないこと、そして100ルピーの場合は50ルピーからスタートすること。50ルピーというとすぐにそっぽを向ける。そして80ルピーと値を上げる。そうすると向こうが150ルピーだと言ってくる。おめでとう、君はリキシャを君の交渉テーブルに載せることができた。
最後の切り札。それは「現金」である。交渉テーブルに乗らなくても、現ナマを見せてみよう。100ルピーを実際に目の前に見せれば、リキシャは意外と折れる。君の勝ちだ。「リキシャにそんなに値切ってケチだな」と言われるかもしれない。だが、私が学んだのは値切る方法ではない。インド流の交渉術である。バンガロールの情報よりも、坐禅で悟ったことよりも今の経営に遥かに役に立っている。
 起業家を目指すあなた。ぜひインドでリキシャを相手に自由自在に値切れるようになろう。

デリーのリキシャが一番難易度が高い。場数が違うぜやつらは。

留学前にやっておけばよかったこと

Build and think about your plan deeply.
I can predicate that your plan is not going well.
But consider about your plan.
And, when your plan is not going well, think about your plan again and again.

留学を勧める・勧めない理由

You can see the great view which you can not see in Japan.
You can talk with friends who you can not meet in Japan.
And you can feel what you can not feel in Japan.
Why not go to abroad?

これから留学へ行く人へのメッセージ

When I was in Japan, I could not feel that I was in Japan.
But when I live in abroad, I can feel I am Japan and I like Japan.
Please be proud that you are Japanese.