留学内容
小規模河川用の水力発電システムの開発をDOEからの助成金を利用して行った。また、水車翼後方に発生するキャビテーションを圧縮空気によって抑制する研究を行い、その結果を学会にて発表し、修士論文を執筆した。
研究面では専門的な知識だけでなく、密なコミュニケーションの大切さを学んだ。DOEの助成金を用いたプロジェクトにはエジプト、ジョルダン、イラン、アメリカ、中国からの学生が参加しており、些細なミスコミュニケーションが原因でプロジェクトの進捗が大幅に遅れてしまうということがあった。その後、コミュニケーションの仕方を改めた結果、そのような事は起こらず、無事プロジェクトを完遂することができた。将来、グローバルに活躍する際に、今回培った能力は大きな助けになると考えている。また、文化面では、多種多様な人がともに暮らしているアメリカならではの、違いを受け止めるという姿勢を学んだ。「You do you, I do I」という姿勢下においても、互いを尊敬しあう文化は素晴らしいものであった。
また、月に一回ポットラックパーティーを開催し食を通じた国際交流を行う中で日本食文化を発信した。この活動を通じて、「食は人を集める」、ということを身をもって実感した。また、世界中の人々と話す中で自分がいかに無知かを思い知った。世界に取り残されないように、意識的に世界に目を向けていこうという動機付けとなった。