留学大図鑑 留学大図鑑

佐々木謙一

出身・在学高校:
芝高等学校
出身・在学校:
東京工業大学
出身・在学学部学科:
工学院機械系機械コース
在籍企業・組織:


最終更新日:2017年11月07日 初回執筆日:2017年11月07日

本場の衛星開発体験

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ジョージア工科大学
  • アメリカ合衆国
  • アトランタ
留学期間:
10か月
総費用:
2,460,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 1,640,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検1級,TOEIC925点,TOEFL95点> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

研究室に所属し,専攻である航空宇宙分野の研究,具体的には衛星開発に従事する活動を行った.また,研究に並行して授業もいくつか受講した.授業では今まで国内では学習する機会が少なかった制御と最適化について学習した.研究室では主に研究室で開発を行っている実験設備の構築等,6Uサイズの超小型衛星の開発,および光学観測機器の開発を行った.制御や光学機器の知識は国内で学修する機会が少なかったため,苦労はあったものの多くの知見を得られた.研究に関しては防衛関係にかかわることが多く,あまり深く関わることができなかったが,その分,国内の大学とのマネジメントの違いやアメリカでの衛星開発事情を目の当たりにでき,今後のアメリカでのPh.D取得への具体的な道筋が見えた.

留学の動機

航空宇宙分野が盛んなアメリカで衛星開発産業に従事したいと考えているため,そのために必要なアメリカでのPh.D取得への具体的なイメージをつかむため,留学を行った.実際に現地の学生と同じようなスケジュールを組み,授業と研究を両立して進めていくことができるのか,日本でのそれとどれほど違いのかを体感することを目的としている.

成果

研究室での最終プレゼンでも完全とは言えないが十分に指導教員の先生に認めてもらうことができた.授業の成績もすべてAあるいはBを取得することができ,留学によってアメリカにおける衛星開発の進め方等のマネジメント的観点の習得と授業で得た専門知識を研究方面で生かす研究力の磨きをかけることができた.

ついた力

行動,チャレンジ,コミュニケーション力

自分が行っている研究を相手に伝える,相手に自分を認めてもらえる等を行うには何事にも恐れないで積極的に取り組むことが重要,結局,学術分野でも産業分野でも人とのつながり”コネ”が一番の財産となることを痛感したので,そういった意味でコミュニケーションを積極的にしていくことが非常に重要になってくる.

今後の展望

来年度アメリカの大学院に出願予定である.

留学スケジュール

2016年
8月~
2017年
5月

アメリカ合衆国(アトランタ)

ジョージア工科大学の研究室に2Semester分滞在

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

キャンパス外観
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

航空宇宙分野の最先端であるアメリカでの研究開発の仕方を学ぶことができた.マネジメント面や学生の取り組み方の違いを目の当たりにした.

開発していた機材

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

普段は研究室籠りなので,友達作りとリフレッシュを兼ねて毎週イベントには参加するようにしていた.

イースターエッグのペイントの様子

留学で確信した、“私はこれを目指す!”

現地での大学院生や教授とのコネクションを作ることができて,今後Ph.Dをアメリカに取るに向けてのいい準備となった.

研究室写真

大学院の延長

  • 単位・留年 : 休学・留年

修士で長期留学を行うと基本的には留年が必要になり,修士取得までに3年かかることになる.特に問題となるのが就活で,就活の時期に帰国していないと2年で出ることはなかなか難しい.しかしながら,アメリカではボストンキャリアフォーラムをはじめとする日本人向けの就活イベントが開催されているなど,就活をする方法はある.個人的には3年いることで研究内容の深まりやより広い分野での経験ができたため,特に後悔はしていない.

研究室探し

  • 留学先探し : 大学院

理系で留学を行うと研究室に所属することになるが,その指導教員の先生を探すのが難しい.返信率は概ね3割程度で決して高くなく,一大学院生が教授にメールをしても相手にされないことが多い.よって,日本の現在自分が所属している指導教員の先生からの推薦や先生経由のつてを利用するのが最も効率的である.

英語圏での生活

  • 語学力 : 英語

普段の生活レベルでは3か月程度過ごせば慣れてくるので特に問題はないが,学術的な議論やプレゼンテーションはあまりの学生と比較して大きく劣っていることを痛感する.他の留学生と比較しても多く出遅れている感があるので,現地でかなり英語の勉強は行うこととなった.よって留学の前からテストスコアだけでなく,議論するスキルを磨いていくことが重要である.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は前途多難ですが,自分の意志が弱い人,周りに流されやすい人,堕落がちな人などにこそぜひ一度経験してみてほしいと思います.良い転機にできるのではと思います.