留学大図鑑 留学大図鑑

みほ

出身・在学高校:
近畿大学付属和歌山高等学校
出身・在学校:
京都大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科 都市環境工学専攻
在籍企業・組織:


最終更新日:2018年01月15日 初回執筆日:2018年01月15日

ダナン市で微生物汚染の調査

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ダナン理工科大学 環境学部
  • ベトナム
  • ダナン市
留学期間:
3ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 510,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

ダナン市の都市河川流域における微生物負荷量と主要な負荷源を推定するということを目的とし、2017年9月5日~11月24日の約3ヶ月間ダナン理工科大学で研究活動を行ってきました。この目的を達成するため、主に以下の2点の活動を行いました。
①ダナン市の水環境や水処理施設で採水、微生物濃度の測定
②下水処理場や下水道システムに関する情報収集
調査活動では、学生が採水ポイントまで連れて行ってくれたり採水の手助けをしてくれるなど、学生の協力のおかげで、ダナン市の河川・沿岸部・家庭雑排水・露店排水・路面排水・下水処理場・浄水場・腐敗槽で採水を行うことができました。
②の情報収集に関しては、研究室の先生方や水処理施設の職員の方に聞き取り調査を行うことで、現在の下水処理場のシステムや下水道普及率などのデータを得ることが出来ました。

留学の動機

研究室でひたすら実験をする毎日を過ごしていた4回生の時、実際の水環境で調査をしてみたいと思い、大学院からフィールド調査の研究をすることに決めました。対象地を日本にすることも出来ましたが、臨機応変に対応する力をつけたいと思い海外での調査を志望しました。

成果

下水放流水と路面排水がダナン市の都市河川に対して主要な微生物負荷源となっていることが分かった。路面排水とは雨が降った際に道路から流れる排水のことで、ダナンは道に側溝が無く、雨が降った際には道路に水が溢れかえっている。その中に大腸菌が存在し、河川に流入することで河川の汚染要因となっていることが分かった。

ついた力

臨機応変に対応する、楽しむ力

調査をする際、予定していた時間に学生が来てくれなかったり、予定していたポイントで採水出来なかったりと計画通りに行かないことが多々あった。計画通りに事が進まなかったとき、他に出来ることは無いか、最善は何か、どのように計画を変更すればよいかを常に意識していた。また、思い通りに行かなくてもそれを受け止め、楽しむことを心がけた。

今後の展望

大学院を卒業した後、水処理メーカーで働く予定です。水環境汚染が懸念されいてる発展途上国で決して押しつけではなく、地理や文化、社会情勢などの特性を考慮した上下水道整備を提案したいと思っています。その際に、現地の大学や機関と協力して調査した今回のダナン市での経験を活かしていきたいと思います。

留学スケジュール

2017年
9月~
2017年
11月

ベトナム(ダナン市)

主に以下の2点の活動を行いました。
①ダナン市の水環境や水処理施設で採水、微生物濃度の測定
②下水処理場や下水道システムに関する情報収集
調査活動では、学生が採水ポイントまで連れて行ってくれたり採水の手助けをしてくれるなど、学生の協力のおかげで、ダナン市の河川・沿岸部・家庭雑排水・露店排水・路面排水・下水処理場・浄水場・腐敗槽で採水をしました。
はじめの1ヶ月はクーラーも洗濯機も無い学生寮に住んでいました。窓を開けて寝いましたが、早朝からバイクの音で起こされる毎日を過ごしていました。学生はとても親切で、大きい荷物を持っていると部屋の前まで運んでくれたり、困ったことがあればいつでも呼んでと部屋の番号と名前を教えてくれたりした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

露店で食器洗いの排水を採水している様子
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

1970年
1月~
1970年
1月

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

15,000 円

生活費:月額

- 円

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

15,000 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

街では英語が通じないため、現地の学生が生活のサポートをしてくれました。それだけでなく、食事や観光、旅行にも誘ってくれベトナム人の優しさに触れる毎日でした。そのお陰で3ヶ月間楽しく生活を送ることが出来ました。日本の研究室にも留学生がいますが、生活のサポートはしても観光や旅行に誘うということは無かったので、日本に帰ったら留学生に積極的に声をかけようと思いました。

ハイヴァン峠からの景色

案ずるよりも産むが易し

  • 語学力 : 英語

私は英語が得意でなく、留学前はコミュニケーションを取れるか心配でした。しかし、実際行ってみると何とかなるものだと思いました。というのも現地では思っていた以上に英語が通じませんでした。大学ですら英語が全く話せない学生もおり、調査の際の会話は単語レベルの英語、ジェスチャーや絵で表現するなど工夫していました。先生との会話は英語ですが、ベトナム人の英語は訛があり当初は全く聞き取ることが出来ませんでした。慣れしかないので分からないことは何度も説明してもらい、紙に書いてもらう等していました。3ヶ月間、毎日ベトナム英語を聞いていると帰国前にはだいぶ聞こえるようになりました。英語でのコミュニケーション力は向上したと思いますが、それ以上に、何とかして伝えようとする気持ちとベトナム語や英語が分からなくてもコミュニケーションを取る方法を学んだ気がします。

先生とディスカッションをしている様子

これから留学へ行く人へのメッセージ

帰国時に何が出来ていれば目標達成なのか、そのためには何をしないといけないのか、日レベルで目標を設定しておくと短い期間でもより充実した留学になると思います。