子どもが「留学したい!」と言い始めた時、
保護者のみなさんはどんな心境でしょうか?
不安? 応援? お金が心配? 治安が心配?
保護者から寄せられたエピソードから、
中学生・高校生の留学の実態を覗いてみましょう。
1979年生まれ。埼玉県出身。22才で母になり、試行錯誤しながら育児とつきあい早十数年。型にはまらない暮らしを模索し、30代半ばで住み慣れた関東を離れ家族で高知県へ移住。4人目長女の出産を機に、2018年からインスタで漫画を描きはじめる。
著書に「うちのヒフミヨ!~兄たちは妹びより~」(祥伝社、2019年)など。
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Instagram https://www.instagram.com/motok68/
我が子を留学に送り出した保護者の
多様な体験談をご紹介します
勉強そっちのけで、サッカーばかりやっていた学生生活でしたが、留学後は海外で仕事をしたいと、将来やりたいことが見えてきたようでした。その為にも、大学では国際関係の勉強をしたいとサッカー部引退後、猛勉強していました。
結果、大学の国際経営学部に進学することができました。そこでSDGsの勉強をし、海外のサスティナブル活動を調べ、実際に現地に見に行きたいと大学でも1年休学し、留学を計画していました。アフリカの井戸掘りに参加したり、イタリアのプラスティックレスを勧める陶芸家の方の活動に同行したりといった留学を現地の方ともやりとりをし、計画していました。
息子が高校に入ってから、クラブの先輩の留学の話を聞いて、自分も行きたいといいはじめました。プログラムは交換留学。こちらもホームステイを受け入れないといけません。最初は「えー、無理やん」と受け流していましたが、本人の思いが強かったので、まさか選抜で選ばれるはずはないと思い、「受かったらな!」と返事しました。結果、レポート、校内選抜面接、神戸市教育委員会の面接を通過。選ばれた以上、親もがんばるしかないと腹をくくりました。
送り出すまでは、英語もしゃべれないし、飛行機で家族もいなくて、外国のお宅に泊めていただくなんて、大丈夫なのか、不安しかありませんでした。そうして家族は心配してるのに、なかなか連絡がこなくて、楽しんでるんだな~と思いました。最初に連絡がきた内容は、ホームステイしたお宅にお土産を渡したときにすごく喜んでくれた、ということでした。
帰国の際には手紙とその家の鍵を記念にいただいてきて、その手紙にこれはあなたの鍵だから、いつでも来てねと書いてあり、家族で感動しました。