筑波大学社会・国際学群国際総合学類2年
原田賢志(たかゆき)さん(広島県立三次高校出身)
高校時代の2度の海外経験が学ぶ意欲を大きく育てる
高校2年の修学旅行で初めて海外に行った原田さん。台湾での3泊4日は、楽しかったという経験と、ある程度自信を持っていた英語に対する自信喪失の経験へとつながる。
「事前に準備していた英語は話せても、全然聞き取れないし、受け応えも全くできませんでした」
それでも、当時は悔しかったが振り返ってみると、目的意識もこだわりも強くなく、そこまで悔しいという思いはなかったという。
転機は二度目の海外、3週間の海外留学で訪れた。県内で広島創生イノベーションスクールに参加し、地域課題解決や、地方創生について同県他校の高校生と学び合いを続けることで、世界の学生とも議論したいと思った。
「この時は1年間地方創生に取り組んできたし、修学旅行のときの反省も踏まえ、自分の意思でしっかり準備して留学に臨みました」
そして留学。アメリカでの世界中から集まった学生との地域課題解決に関する交流、万全の準備をしてきたつもりが「発表はできても、議論はやはり聞き手に回るしかなかった」という。
ところが、この経験が原田さんの学びへの動機付け、目的意識を大きく高めることになる。
広く国際教養を身に着け、本格的に地域開発学を学びたいと考えた原田さんは、筑波大学国際総合学類への進学を志し、推薦入試にチャレンジすることを決める。志望動機書と学校からの推薦書を用意し、小論文と面接試験に臨んだ。
「志望動機書と面接では、高校時代にやってきたこと、大学での学びの方向性、将来への考えを伝えました」
小論文と面接では、それぞれ英語での問いもあったというが、「留学後も課題感を持って学び続けられたので、うまくできたと思います」と自信をのぞかせる。